コロナの終息とともに、痩身、脱毛、フェイシャル・スキンエステなど、美容へ力を入れる方も多くなってきました。
美しくなりたいと願う人が施術を受けるエステサロンは、忙しい日常から解放され、心身ともにリフレッシュする特別な場所です。
そのため、視覚的要素の多い内装デザインには多くの工夫が必要です。
この記事では、エステサロンの独立開業やリフォームを控えている経営者の方に向けたおしゃれなエステサロンの内装デザインにおいて特に気をつけたいポイントを5つご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、より魅力的で居心地の良い空間を実現し、顧客満足度を高める手助けになるでしょう。
また、最新のトレンドやデザインの工夫も交えながら、実践的なアドバイスをお届けします。
WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元にサロンの開業・内装のご相談を承っております。
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目次
エステサロンの内装デザインが重要な理由
内装デザインはただの装飾にとどまらず、サロンの魅力を引き出し、お客様の体験を大きく左右する重要な要素となります。
おしゃれで洗練された居心地の良い内装デザインがもたらす影響は単に見た目の美しさに留まらず、お客様のストレスを軽減し、施術の効果を最大限に引き出す助けとなります。
さらに、居心地の良い環境はお客様の満足度を高め、リピーターの獲得や口コミによる集客にもつながります。
そのため、美しいインテリアやリラックスできる空間づくりと同時に、機能性や利便性も同様に考慮することが求められます。
反対に、内装が生活感がありすぎて雑然としていたり、快適さが欠けていたりすると、訪れるお客様が不安やストレスを感じる原因となり、結果的に集客に悪影響を及ぼすこともあります。
お客様が一歩足を踏み入れた瞬間から心をつかむ内装デザインを意識することが、エステサロンの成功に直結します。
今後のサロン運営に役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
エステサロンの内装を見直し、魅力的な空間を作り上げるためのヒントを見つけてみましょう。
エステサロンの内装デザインを決める前に
エステサロンは美や癒しを提供する場ですが、競合のサロンとの差別化をはかるためにも明確なサロンコンセプトが大切になります。
おしゃれなエステサロンの内装デザインにするためには、事前に開業するエステサロンのコンセプトを決めることが重要です。
まずはエリアとそれに伴う客層を予測し、出店エリアを決めましょう。
開業する立地によっても集客力は大きく違います。
また、ターゲットにする人と提供する価格によって、エステサロンの内装の雰囲気を変える必要があります。
例えば、都心の一等地でマシンなどにこだわった高級なエステサロンを開業する場合はアットホームでファミリーに向けた内装デザインよりも、大理石やガラスを使用したラグジュアリーな空間が適しているでしょう。
立地とターゲットを明確にした上でコンセプトを決めることで、ちぐはぐな印象にならず、お客様の顧客満足度も高められます。
内装デザインを決める前提としてなくてはならない要素ですので、時間をかけて深掘りしましょう。
おしゃれなエステサロンの内装デザインを作るためのポイント
おしゃれなエステサロンを実現するために、内装で押さえておきたいポイントには以下の7つが挙げられます。
- コンセプトに基づいた内装デザインの統一
- 非日常感のある空間にする
- リラックスを促す照明デザイン
- 音と香りにこだわる
- 動線設計の重要性
- 清潔感のあるデザイン
- カラーと素材の選定
それぞれご紹介します。
1. コンセプトに基づいた内装デザインの統一
エステサロンの内装デザインを成功させるための第一歩は、サロン全体のコンセプトを明確に反映させることです。
顧客に与える第一印象は非常に重要で、サロンのブランドイメージや提供するサービスに合致したデザインで統一することで、顧客がサロンに入った瞬間に受ける印象を強化することができます。
反対に、内装のデザインがコンセプトに合致していない場合、違和感を覚える可能性があります。
例えば、ハーブピーリングやオーガニック系のリラクゼーションを強調するサロンでは、自然素材や落ち着いた色調を活用し、温かみのある空間を作ることが効果的です。
一方、サービスの質や最先端の美容技術をメインとするサロンでは、高級感のある大理石やガラスなどを使用し、クリーンでシャープな印象を与えるモダンなデザインが適しています。
デザインの一貫性は、壁紙や床材、照明、家具、装飾品など全ての要素が一貫したテーマに基づいて選ばれることが重要です。
異なるテイストや色合いが混在してしまうと、空間に違和感が生じ、サロン全体の雰囲気が壊れてしまう可能性があります。
事前にコンセプトカラーやブランドカラーを決めておき、内装やインテリアのカラーにアクセントとして取り入れると、おしゃれなお店づくりにつながります。
例えば、ナチュラルなイメージのサロンでは、木材や石材を基調とした素材を用いると良いでしょう。
一方で、モダンでシンプルな雰囲気を狙う場合は、白や黒、グレーといったベーシックな色を基調にし、ミニマルなデザインを心がけるべきです。
また、特定のデザインテーマを貫きつつも、トレンドを取り入れる柔軟性も重要です。
最新のデザインエレメントを巧みに組み合わせることで、時代に合った魅力的なサロンを演出できます。
例えば、リラクゼーションを提供するサロンであれば、調光可能なLED照明を使用し落ち着いたトーンを演出したり、ラウンドやあたたかみのある自然素材を用いたインテリアが望ましいでしょう。
反対に、先進的な美を提供するサロンでは、最近ではラグジュアリーなデザインより近未来的で洗練されたデザインがトレンドです。
2. 非日常感のある空間にする
痩身、スキン・フェイシャルケアや脱毛などのエステサロンを訪れるお客様は、より美しくなれることを目的としてサロンを訪れます。
事務所のような内装や、煩雑で生活感が出過ぎているエステサロンでは、いくら技術力の高い施術だったとしても施術後に「きれいになれた」とは思いにくく、顧客満足度の低下に繋がります。
反対に、お客様のニーズに合ったおしゃれなエステサロンは、たとえ業界トップの技術や設備を導入していなかった場合でも、人気店の地位を獲得できるでしょう。
数値化が難しい「美しさ」を提供するエステサロンだからこそ、非日常的で特別な空間を演出することが非常に大切です。
非日常感のある空間にするには、何のインテリアを選ぶかが重要になってきます。
南国のような空間を作り出したのであれば、東南アジア雑貨などを中心に取り入れるといいでしょう。
落ち着いた空間を意識したいのであれば、自然素材などを取り入れるのがおすすめです。
高級感を出す場合は、インテリアをあえてなにも置かないのも一つの手段になります。
あえてビビットなカラーを家具や床に取り入れて、テーマパークのような非日常感を演出するのも、差別化を図れるかもしれません。
店舗のコンセプトを意識しながら、インテリアを選びましょう。
3. リラックスを促す照明デザイン
エステサロンの内装デザインの雰囲気を左右する一番のポイントは、照明といっても過言ではありません。
どのような照明を使用し、明るさはどのくらいにするのかによって、店内の雰囲気が大きく変わります。
ロウソクやスポットライトを使用するのも効果的です。
照明の種類は豊富にあるので、店舗のコンセプトにあった照明を取り入れてみてください。
デザインの統一性を保ちながらも、空間に動きや変化をもたらす工夫も大切です。
例えば、アクセントとなるカラーや特徴的な照明を使って、全体のバランスを取りながら視覚的に楽しい空間を作ることができます。
これにより、サロンに訪れる顧客がリラックスしやすく、心地よい空間を提供することが可能です。
照明はエステサロンの内装で顧客の体験を左右する大きな要素の一つです。
ラグジュアリー感のある店内にする場合は、シーリングライトやペンダントライト、シャンデリアなどの照明を付け、光と影をミックスするといいでしょう。
落ち着いた雰囲気を出したい場合は、店舗全体の照明を暗めにして、テーブルランプやフットライトなどで灯りを作るといいでしょう。
適切な照明デザインは、施術を受ける顧客にリラックス感を提供し、快適な時間を過ごしてもらうための重要なポイントとなります。
特に、エステサロンでは、光の明るさや色調を工夫することで、癒しの空間を作り出すことができます。
施術エリアでは、直接的な強い光を避け、柔らかく拡散する照明を選ぶと良いでしょう。
フェイシャル系のサロンなどは肌の状態や施術の細かい部分が見やすいように、適度な明るさを保つことも必要です。
LEDライトなどを用いて、自然な明るさと視覚的な快適さを両立させることがポイントです。
反対に、施術する箇所に応じて裸になるエステの場合は個室内の照度を落として、抵抗感のない空間作りをすることが重要です。
また、待合室やリラクゼーションスペースでは、暖色系の照明がリラックス効果を高めます。
薄暗すぎず、かつ明るすぎないバランスが重要で、間接照明や調光機能のついた照明器具を導入するのも効果的です。
特に調光可能な照明を使用すると、時間帯や施術内容に応じて光の強さを調整でき、柔軟な空間演出が可能になります。
4. 音と香りにこだわる
エステサロンにおける内装デザインでは、一人ひとりのお客様に対してプライベート感を提供できるかどうかも重要なポイントです。
たとえば、隣の施術室から他のお客様の声が聞こえてきたり、受付での会話が伝わってきたりする間取りでは、非日常的な体験を届けることは難しくなるでしょう。
施術中に静かで落ち着いた空間を提供するためには、防音対策が欠かせません。
施術室が騒がしい環境にあると、お客様はリラックスできず、逆にストレスを感じる可能性が高まります。
まず、外部からの音を遮断するために、サロン全体に防音材を導入することが推奨されます。
特に、壁や床、天井に適切な防音材を使用することで、外部の騒音や他の施術室の音を遮断し、静かな環境を保つことができます。
店舗スペースが小さな個人サロンでは、一度に一人のお客様だけを受け入れるよう工夫すると良いでしょう。
また、エステサロンでの施術中は目を閉じている時間が長いため、視覚以外の聴覚・嗅覚からリラックスできるようアプローチするのもおすすめです。
BGMにはオルゴールや自然の音などのヒーリングミュージック、香りにはラベンダーやベルガモットなどのアロマを活用することで、リラックスした空間を作り出すことが可能です。
インテリアやBGMなども店舗のコンセプトにマッチしたものを選び、お客様が来店し施術、そしてサロンを出るまでの間で、一貫したコンセプトが伝わるように心がけましょう。
5. 動線設計の重要性
エステサロンの内装では、顧客とスタッフの動線設計も重要なポイントです。
動線が複雑でわかりづらいと、サロン内での移動がスムーズに行えず、顧客に不満を感じさせる原因となります。
シンプルでわかりやすい動線設計は、顧客がストレスなくサービスを受けられる環境作りに寄与します。
待合はプライバシーが守られている間仕切りなどを使用したクローズドなタイプと、開放的な空間のオープンタイプがあります。
オープンだった場合でも、なるべくお客様同士の視線が交わらないような設計にすることで、セミプライベート感のある空間を演出できます。
そして、受付から施術室、そしてリラックスエリアへの動線は、できるだけ直線的でシンプルに設計することが基本です。
顧客が迷わないよう、明確なサインや案内も設置することも大切です。
また、動線設計においては、スタッフの作業効率も考慮する必要があります。
スタッフが物品を補充したり、移動したりする際に顧客とぶつからないよう、スタッフ専用の動線を確保することが推奨されます。
さらに、動線の工夫により、顧客がサロンでの滞在時間を最大限に楽しめるように設計することも重要です。
例えば、施術後にリラックスできるスペースや、リフレッシュできるドリンクコーナーを動線上に設置することで、サロン全体の体験価値を向上させることができます。
6. 清潔感のあるデザイン
エステサロンの店舗デザインでは、清潔感のあるデザインについても意識しましょう。
エステサロンに来店されるお客様は、美しくなりたい・綺麗になりたいという思いで来店されます。
しかし、店舗に清潔感がなく掃除も行き届いていない場合、いくらエステの施術レベルが高くても、本当に美しく・綺麗になれるのかと不信感を与えかねません。
お客さまに安心感や希望を与える上でも、清潔感のある店舗デザインがエステサロンでは求められます。
内装のよく汚れる床や壁などの清掃はしっかりと行い、家具などのインテリアの汚れにも注意を払いましょう。
施術で使用する道具類についても、きれいに整理整頓して魅せるインテリアにするか、収納スペースを確保し、見えないようにしましょう。
さらに清掃の頻度を減らし、汚れが目立ちにくくするために、耐久性の高い素材のも使用したり、清掃のしやすい凹凸のない素材を使用したりと、店舗デザインで工夫していきましょう。
古い物件であっても、きちんと清掃の手入れを行い、備品や設備が整理整頓されているサロンは居心地が良いというイメージを持たれやすくなります。
7. カラーと素材の選定
エステサロンの内装において、使用する色彩や素材は、空間の雰囲気を決定づける重要な要素です。
色や素材の選定が適切であるかどうかは、顧客のリラックス度や快適さに直接影響します。
エステサロンのコンセプトや目的に合ったカラーを選び、統一感のある空間を演出することが重要です。
リラクゼーションを重視するサロンでは、自然なトーンの色が効果的です。
例えば、グリーンやベージュなどのナチュラルカラーは、自然との調和を感じさせ、リラックス感を高めます。
また、肌に触れる施術ベッドやカーテン、タオルなどの素材も、心地よさを重視して選定することが求められます。
反対に、スタイリッシュでモダンな雰囲気を出したい場合は、ホワイトやブラック、ゴールドなど、シャープで洗練された色使いが効果的です。
アクセントカラーを取り入れることで、空間に変化と動きをもたらし、視覚的に楽しいデザインを作り出すことも可能です。
素材の質感や色合いを考慮して、全体的なバランスを整えた内装デザインを目指しましょう。
また、使用する素材自体の良し悪しも、見栄えに大きく関わります。
安っぽく見えず、質感の良い素材選びも重要です。
おしゃれなエステサロンの内装デザインまとめ
おしゃれなエステサロンを作るためのポイントを7つご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
理想のサロンを実現するためには、トレンドを押さえつつもお客様のニーズや特別感を重視することが重要です。
内装や雰囲気のデザイン、スタッフのホスピタリティ、技術力、そして最新設備の導入など、多岐にわたる要素がサロンの魅力を高めるカギとなります。
おしゃれな空間は、単なる美しさだけではなく、来店するたびに心が満たされる特別な体験を提供する場所です。
お客様が自分自身を労わる時間を過ごす場所として、居心地の良さと洗練されたデザインを融合させた空間作りに挑戦してみてください。
その努力はきっと多くのリピーターを生み出し、サロンの繁栄へとつながるでしょう。
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