まつげエクステのお店を始めるなら、内装にこだわることでお客様の満足度は大きく変わると思います。
だけど内装をどう計画していいのかわからず、なかなか進まない方も多いのではないでしょうか。
施術をするスペースや待合場所など、考えることはたくさんあります。
ここでは、マツエクサロンの内装づくりを成功させるためのポイントや失敗例、そして費用面などを順番にお話しします。
ここから先の内容をじっくり読んで、実際の内装相談に活かしてみてください。
お客様にとって心地よく、かつ働く側にも負担が少ないサロンづくりのヒントになるはずです。
WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元に開業・内装のご相談を承っております。
相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。
マツエクサロンの内装デザイン3つのポイント
マツエクサロンの内装において重要なポイントを3つに分けて説明していきます。
まずは照明をどう設置すれば施術がしやすくなるのかを見ていき、そのあとにパーテーションによるプライバシー保護の考え方を解説します。
最後に、お客様がゆったり過ごせる待合スペースのつくり方も紹介します。
施術空間の適切な照明設計
マツエクの施術は、細かな作業がメインです。
だからこそ、明るさや照明の色味をしっかり考える必要があります。
暗すぎると微妙な調整がしにくくなるし、まつげを見分けにくくなることもあるかもしれません。
逆に明るすぎる光はお客様の目を疲れさせたり、眩しさを与えてしまう場合があります。
そこで、可能であれば調光機能のついた照明を使い、そのときの状況に合わせて明るさを調整できるようにすると便利です。
また、光の色味に注目してみるのも大切です。
白色に近い蛍光灯では目が疲れやすい一方、あたたかみのある色合いはリラックスムードを作ってくれます。
施術中の集中力とお客様の心地よさを両立させるために、昼白色と電球色を上手に組み合わせる方法もあります。
シーリングライトだけに頼らず、スタンドライトや間接照明などで明るさを補うと、より美しく機能的な空間が生まれます。
照明を考える段階で、コンセントの位置や配線のルートにも目を向けると失敗が減ります。
配線が遠すぎて延長コードが必要になったり、コードが邪魔になって移動しにくくなることがないように、内装のプランの中でバランスを取りましょう。
プライバシーに配慮したパーテーション計画
マツエクサロンでは、施術に時間がかかるケースが多いです。
しかも顔まわりを触られることもあって、お客様のプライバシーや安心感を考慮する必要があります。
そのため、となりの席との区切りをきちんと作ることが大切です。
壁でしっかり仕切ることもあれば、やわらかな素材を使ったパーテーションを設置して、開放感を残しつつ個室のような空間を演出するやり方もあります。
ただ、密閉しすぎると空調や換気の面で問題が出る場合があります。
パーテーションをどの程度の高さにするかによって、空気の流れが滞りやすくなることもあるのです。
プライバシーを守りつつも、気持ちよく空気が循環するように工夫を凝らすのが理想でしょう。
パーテーション素材選びの段階で、防音効果やお手入れのしやすさも含めて検討すると、長く快適に使える内装が完成します。
お客様の居心地を高める待合スペース
施術前や終了後、または予約時間より少し早く到着したお客様がゆったり過ごせる待合スペースは、サロンの印象を左右するといっても過言ではありません。
小さなソファや椅子を置くだけではなく、落ち着いた色合いのクッションやテーブル、雑誌などを配置して、リラックスできる雰囲気を作ることが大切です。
ここで簡単なドリンクサービスを用意しておくのも、サロン全体のイメージアップにつながります。
ただし、あまりに雑多な印象になると清潔感が失われる可能性があります。
小物類の置き方や収納方法を工夫して、見た目が散らからないよう気を配りましょう。
待合スペースから施術スペースが丸見えになると、お客様によっては落ち着きにくいと思うかもしれません。
空間を上手に仕切る工夫を取り入れ、視線のコントロールも考えてみてください。
マツエクサロン内装で避けたい3つのポイント
ここでは、内装計画で注意すべき失敗例を3つに分けて紹介します。
換気設備の見落としや収納不足の問題、さらに動線計画が不十分だとスタッフが疲れやすくなる点について順番に解説します。
事前に知っておけば対策を取りやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
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換気設備の不適切な配置による施術環境の悪化
マツエク施術で使用するグルーなどには、特有のにおいや揮発成分が含まれることがあります。
換気が悪いと空気がこもり、施術する人も受ける人も快適さを失います。
特に個室感を重視したつくりにしている場合、空気の入れ替えがしにくくなることが多いです。
そこで、内装を設計する段階で換気扇の位置や性能を確認し、必要に応じて空気清浄機などを取り入れるといいでしょう。
空調機器の容量や配置を誤ると、部屋ごとの温度差が生まれやすくなり、作業効率や快適性が損なわれることもあるので要注意です。
それから、窓の開閉だけに頼っていると、気候や騒音の問題で十分な換気が難しいことがあります。
必要に応じて小型の換気装置を増設したり、風の通り道を意識したレイアウトを組むことで、室内環境を整えやすくなります。
収納スペースの確保不足による作業効率低下
道具や材料が多いマツエクサロンでは、それをどこにしまうかは重要なテーマです。
アイラッシュの道具類やタオル、スプレー、その他の小物が増えていくと、さっと取り出せるように整理するための収納スペースがどうしても必要になります。
収納が足りないと、床やテーブルの上に物が散乱して、施術がやりづらくなるだけではなく、お客様から見ても落ち着かない雰囲気を与えてしまうことがあります。
内装を考える段階で、どれだけの荷物を保管する予定なのかを具体的にイメージして、必要十分な収納をつくりましょう。
天井近くに棚をつけるなど、立体的な活用を工夫すると省スペースでもたくさんの物が収納でき、施術台まわりがすっきりします。
収納の大きさと配置によってスタッフの作業動線が変わるため、日頃の動きやすさを想定した上で計画を立てることが大事です。
動線計画の不備によるスタッフの疲労蓄積
施術スペースと待合スペースの距離感や、収納の配置などが整っていないと、スタッフは無駄な移動が増えて疲れやすくなります。
効率の悪い動線は、小さなストレスを積み重ね、長く働くうちに大きな問題となるでしょう。
お客様が動くルートや、スタッフがタオル類を取りに行く流れなど、日常のシーンをシミュレーションしてから間取りを決めることが重要です。
特に限られた空間を区切って複数の施術席を作る場合、どこを通って施術者が移動するかを細かく想定しないまま仕切りを増やしてしまうと、通路が狭くなり過ぎる危険性があります。
施術のたびに体をひねって動いたり、カートが通りにくかったりすると疲れがたまりやすくなるのです。
こうした見えにくい部分も内装計画に盛り込んで検討しておくと、仕事のしやすさとお客様へのサービス向上の両方を狙えます。
マツエクサロンの内装費用相場3つ
ここからは、内装にかかるお金の目安を3つの観点で解説します。
まずは設備と電気工事関連、次にデザインと施工費、最後に家具や什器の費用シミュレーションを取り上げ、それぞれのおおよその金額や気をつけたいポイントを説明します。
設備工事と電気工事の費用目安
マツエクサロンの内装では、照明の配置やコンセントの増設など電気工事が必要になることが多いです。
ほかにも、空調設備や換気設備を追加する場合には、それなりの工事費がかかります。
規模にもよりますが、小さめのサロンでも数十万円からの出費は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
施術スペースの数が増えるほど配線が複雑になり、その分工事費が上がる傾向もあります。
もしすでに店舗用としてある程度の設備が整っている物件なら、必要最低限の追加工事で済むかもしれません。
だけど、完全にスケルトンの状態から内装を始めると、床や天井の下地づくりから行う必要も出てきます。
事前に物件の状態をよく調べ、どの工事がどれくらい必要なのか見極めることが大切です。
内装デザインと施工費用の相場
内装デザインと施工費用は、どのようなイメージを目指すかで大きく変わります。
シンプルに仕上げたいのか、それとも高級感を出したいのかによって、使う素材のグレードやデザイン料も違ってくるのです。
一般的に、壁や床の仕上げの他に、受付やカウンターを作ると費用はさらに膨らみます。
こだわりが強いほど専門のデザイナーや業者に依頼する機会も増え、数十万円から百万円を超えるケースまで幅広く存在します。
予算をおさえつつ見た目にこだわるには、既製品を上手に取り入れたり、DIYで一部を仕上げる方法もあります。
ただ、お客様が安心して通える空間を作るには、最低限のクオリティを保つことが欠かせません。
値段だけを優先すると、すぐに傷んだり汚れが落ちにくくなったりする懸念があるため、長期的な視点で素材や施工の質を確認すると良いでしょう。
家具・什器の必要経費シミュレーション
施術ベッドやチェア、収納棚、受付まわりのインテリアなど、マツエクサロンには意外と多くの什器が必要になります。
これらをすべて新品で揃えるとそれなりの出費になりますが、開業当初から一気に高級品を揃える必要はありません。
むしろ予算に合わせて、少しずつ買い揃えるか、リースや中古を活用する方法も考えられます。
ただし、施術ベッドや椅子は、お客様の体を直接支えるものなので、あまりにも安価で品質に不安のあるものはおすすめできません。
長時間施術を受けるお客様の姿勢や、施術者の腰や肩への負担にも影響するからです。
そこで、どこにお金をかけ、どこは安く抑えるか、優先順位を決めてバランス良く買い揃えるといいでしょう。
今後のメニュー展開や客数の増減も見据えて、将来的に増設できるようなレイアウトで考えておけば、必要以上に大きな家具を買うリスクも減らせます。
マツエクサロン内装で重視したい3つの要素
マツエクサロンの内装づくりで特に気をつけておきたいポイントを3つご紹介します。
衛生管理に配慮した素材選びと空調設備の工夫、そしてお店のイメージを決定づける色の使い方を順番に見ていきましょう。
どれもお客様の満足度に直結するので、内装相談の際にはしっかり検討してみてください。
衛生管理を考慮した素材選び
まつげエクステはお客様の目の近くを扱うため、衛生面への配慮はとても重要です。
ベッドや椅子、床など、毎日消毒が必要な箇所は汚れにくく掃除しやすい素材を使ったほうが安心できます。
たとえば、ビニールレザーのような布製よりも拭き取りが簡単な素材を選ぶと衛生管理がしやすくなるでしょう。
壁紙や床材も、耐水性や防汚性能が高いタイプだと掃除がしやすく、清潔感が長続きします。
また、抗菌性のある素材や防臭対策のあるものを取り入れるのも一案です。
長く使うほど衛生管理のしやすさが店舗運営に大きく影響するので、最初にしっかりと素材の性能や手入れの方法を調べてから採用を決めると、後で後悔しにくくなります。
長時間施術に対応する空調設備
マツエクの施術は、1人あたりの施術時間が比較的長めです。
お客様が横になったまま寝てしまう場合もあり、適切な室温と湿度を保つことが快適性に直結します。
エアコンの風が直接当たりすぎないよう配慮しながらも、部屋全体が暑すぎず寒すぎないようにコントロールする必要があります。
エアコンだけでなく、加湿器や除湿器を適宜使い分けると、施術時の仕上がりに影響するグルーの乾燥具合も調整しやすくなるでしょう。
空調設備を計画する際には、電気代も視野に入れて検討する必要があります。
省エネ機能のある空調機器に投資すれば、長期的にはコストダウンにつながります。
また、部屋ごとに温度調整が可能なタイプのエアコンを選ぶと、複数の施術ルームを持つ場合でも快適に運用できるはずです。
ブランディングを意識した内装カラー
マツエクサロンの印象を左右する大きな要素として、色の使い方が挙げられます。
壁や床の色が明るいと清潔感や開放感をアピールでき、シックな色合いを使えば落ち着いた高級感を演出できます。
さらに、サロンのロゴやコンセプトカラーを内装に取り入れることで、お店のブランディングを強化することが可能です。
ただし、全体をまったく同じ色味で統一すると、単調でつまらない空間になるリスクもあります。
メインカラーとアクセントカラーをバランス良く組み合わせ、差し色に小物やクッションを使って雰囲気を引き締める方法が効果的です。
照明と組み合わせることで色味の感じ方は変わるため、内装プランを考える際には実際の光の下でカラーチップを見比べてみると失敗が少なくなります。
まとめ
マツエクサロンの内装は、施術をする人も受ける人も長い時間を過ごす場所だからこそ、細かなところまで配慮してつくりこむ価値があります。
明るさや空調、収納の位置から色使いまで、どれもサロンの雰囲気と機能性を左右する大切なポイントです。
もし具体的なイメージづくりや費用面で悩んでいるなら、経験ある内装のプロに相談してみてください。
安心して施術が行える環境を作り上げることで、お客様の満足度だけでなく、お店の評判も自然と高まっていくはずです。
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