最近では、多数の美容師さんが独立開業を果たしています。
しかし、なかなか客足が伸びず閉店してしまうことも…。
そこで重要なカギを握るのが、「美容室の内装」です。
内装をおしゃれにすることで、「あそこの美容室に行ってみたい!」「ここに通い続けたい!」と思ってもらえることも多いです。
そこで、今回は”おしゃれな内装のポイント”を解説いたします。
実際の事例をもとに見ていきましょう。
目次
おしゃれな1人美容室の内装事例7つ
「おしゃれな美容室」といっても、どんな内装であれば”おしゃれ”だと感じるのでしょうか。
ナチュラルなイメージやシックなイメージなど様々なテイストがありますが、1人美容室でおさえておきたい内装のポイントはいくつかあります。
①温かみがある
②非日常感がある
③映えスポットがる
④高級感がある
⑤統一感がある
⑥こだわりが感じられる
⑦今どき感がある
内装は、美容室のブランドイメージを決める大切なポイント。
上記の点を意識しながら、コンセプトに合った内装を作ることが大切です。
何度も足を運びたくなるようなお洒落な美容室を目指しましょう!
温かみがある
居心地の良さを求める方に高い人気を集めるのが温かみのある空間作り。
入店しやすいので新規のお客様に安心感を与えられるのはもちろん、施術中の緊張感を和らげる効果や「また来たい」と思えるような居心地の良さを実現できます。
「あたたかみ」を感じなくても「おしゃれ」と感じる空間はたくさんありますが、一人美容室では、特に美容師と顧客の関係性が密接になるので、ぜひ取り入れておきたい要素ではあります。
温かみのある空間づくりの事例として、木を多く使った空間は「温かみ」を表現しやすいです。
その中でも、どんな色合いにするかによって雰囲気はかなり変わります。
ベージュは「親しみ」、黄色みは「活発なイメージ」、濃いブラウン系は「重厚感、高級感」を演出しやすいなど、様々ありますが、その中でも自分の美容室に合った内装を作り上げていきましょう。
非日常感がある
私たちがおしゃれだと認識するものの多くは、「普段見かけることが少ないもの」や、その中でも「完成を刺激するもの」のようです。
実際、生活感がある空間を見ておしゃれだと感じることはあまりないのではないでしょうか。美容室は、「綺麗になりたい!」「可愛くなりたい!」という想いを持つ方が来る場所。
そんな場所だからこそ、非日常感のあるおしゃれな空間作りが大切です。
事例としては、打ちっぱなしの壁や暗めの照明など、日常生活ではあまり味わえない要素をプラスすること。
掃除用具やカラー剤などを見えない場所に収納したり、思い切ってアンティーク調、ラグジュアリーな雰囲気にしてみるもの良いでしょう。
非日常感は美容室の大きな魅力であり価値になるので、ぜひ盛り込んでみましょう。
映えスポットがある
近年ではInstagramやTickTockなどのSNSが流行していることで、日常の多くの情報収集がSNSで行われているほどです。
だからこそ、思わず写真を取りたくなるような仕掛けを作り、自店の情報をお客様にも発信してもらうことが大切です。
他の美容室には無い魅力があると、「このお店はおしゃれだ」という記憶が残りやすいです。
事例としては、デザイン性のある照明やインテリアを中心に空間を作ったり、店内の一部にフォトスペースを作るのが良いでしょう。
自店のSNSアカウントで作品を公開するのはもちろん、お客様に店内の写真やフォトスペースで撮影した写真をSNSで公開してもらう事で、効率よく広報活動が行えるでしょう。
高級感がある
高級感とひとくちにいっても、その程度は様々です。
ここでいう高級感とは、来店するお客様に「程度が低いお店」と思われない為の、一定の「上品さ」を持つことを指します。
1人美容室というのは、どちらかというと「アットホーム」というイメージが強いですが、同時にプライベート空間でサービスを提供するという、本来高価なイメージの「マンツーマンスタイル」でもあります。
加えて、美容室はお客様がより美しくなる場所なので、普段の生活では味わえない非日常感や清潔感が大きな魅力に繋がります。
「ここに来る価値がある」「この時間をひとりじめできる」という付加価値を感じてもらう為にも、店内の雰囲気にもある程度の「上品さ」をもたせましょう。
高級感を演出する手法は色々ありますが、内装の質にこだわろうとすると費用がかなり高額になります。
予算の関係で難しい場合は、「光」を意識するのが一番手っ取り早いでしょう。
「オレンジの光」や「横からの光」というのは、人をリラックスさせると共に、高級感も演出してくれます。
間接照明をうまく使うことで、手軽に「高級感」を演出する事ができるでしょう。
統一感がある
美容室の内装をおしゃれにするためには、ただおしゃれなものを寄せ集めれば良いわけではありません。
インテリアのテイストが混ざっていたり、店内の色味が多すぎたりするのはNG!
結局どういう方向にブランドイメージを持って行きたいのかわからなくなり、おしゃれどころかダサく見えてしまいます。
内装はできるだけ統一感があるように仕上げましょう。
主な事例としては、店内の家具やインテリアの素材や色味を統一すること。
ファッション界では「色は3色までが良い」とされていますが、これはインテリアでも同じです。
あえて色や素材をたくさん使うデザインもありますが、これは難易度が高く、特に「ひとり美容室」といった狭い空間での使用はお勧めできません。
美容室は、美容師やお客様といった「人」が映える空間であるほうがいいのです。
メインの家具の色味や材質を揃えたり、差し色を小物で取り入れたりすることで、統一感がありおしゃれな印象になります。
こだわりが感じられる
実は、美容室の店舗数はコンビニの約4倍もあることを知っていましたか?
これだけ店舗数があってはお店の宣伝にも一苦労ですよね。
だからこそ、”こだわり”が感じられるような内装にすることが大切です。
「こだわり」というのは、イコール「コンセプト」ということにもなりますね。
もちろん、美容師個人の魅力や、仕上がりの作品で勝負するのはとても大事な事ですが、集客の際けっこう良い仕事をするのが、「お店の雰囲気」なのです。
実際、素人目に見ると、仕上がりの作品の違いがあまりわからない事もあるので、「ここのお店雰囲気良さそうだし、おしゃれだから行ってみよー」という感覚で美容室を決める人も結構います。
また、1人美容室というのは、他の美容室に比べて、オーナーさん個人の色が強く出る店舗です。
オーナーさんの色を大事にした「“想い”が詰まった空間」を作ることで、他の店舗との差異化が図れ、顧客がその空間に来る価値を更に高めてくれることでしょう。
具体例として、アクセントウォールを入れたり、他の美容室が使っていなさそうな素材をインテリアに取り入れたりというような、「見た目」のデザインをこだわる事も出来ます。
もしくは、あえてカラー剤の調合スペースを店内の中心に設置して、お客様との会話が途切れないようにするといった「動きの設計」をこだわる事も出来ます。
あなたが大事にしたいポイントを内装に活かして、他の店舗にはない、あなたのお店だけの付加価値を作りましょう。
その際、あなたがこだわるポイントが、ターゲットが求めている事とズレていないかだけは注意しましょう。
今どき感がある
ファッションで流行があるように、内装にも流行に沿った”おしゃれ”があります。
一時期はタイルを敷き詰めたような真っ白な美容院が流行りましたが、今では昔っぽい印象を受けますよね。
長く続く人気店でも、やはり一定周期ごとに改装して、「新陳代謝」をしっかりおこなっています。
流行りに乗り遅れて「パッとしないお店」にならないよう、今の流行をしっかり押さえておきましょう。
具体例として、アーチ壁を取り入れたり、個室感を出したりするのが近年の美容室の流行りです。
丸みのある柔らかいフォルムがトレンドなので、思い切ってアーチ壁にしてみたり、店内の照明や鏡を丸みのあるものに統一すると、”今どき感”が出て良いかもしれません。
1人美容室の内装の作り方
さて、ここまでおしゃれなひとり美容室を作る上でおさえておきたいポイントを述べましたが、1人美容室を開業するなら、できるだけ自分の理想に近い空間デザインにしたいですよね。
でも、内装に悩んでいるうちに「考えすぎて何をどうすれば良いのかわからない」という思考に陥っていませんか?
そこで、ここでは内装の方向性を考える手順について解説します。
1人美容室だからこそ、内装作りはとても大切。
美容師の個性を存分に発揮することができ、こだわりの空間を作ることで、美容師自身の仕事のやりがいに繋がることはもちろん、顧客にとっても満足度の高い時間を過ごすことができます。
では、自分に合った内装はどのように決めていけばいいのでしょうか。
1人美容室の内装のポイント3つ
1人美容室の内装をどのようにするか考えていく上で、特に大切なポイントは以下の3つです。
これらを押さえておくことで、より良い内装作りに繋がります。
①コンセプトを明確にする
②見た目だけではなく働き方にもこだわる
③良い内装業者を選ぶ
美容室を開業する際には、考える事ややらなければならない事がたくさんあります。
その中で内装作りについて考える際は、美容室のコンセプトをしっかり決めた上で見た目も機能も良い空間づくりを目指していきましょう。
かなりの労力が必要となるので、どんな内装業者を選ぶかも重要な鍵を握るでしょう。
ポイントについて、下記それぞれ説明していきます。
コンセプトを明確にする
美容室の内装作りをする上で、一番最初に考えるべきことがコンセプト。
コンセプトはお店の軸となるものなので、なんとなく決めるのではなく、しっかり時間をとって考えましょう。
何をコンセプトにしたらいいのかわからないという場合は、どのようなお客様をターゲットとしてどのようなサービスを提供していくのか、具体的にひとつひとつ考えていきましょう。
その際、今の自分の顧客層、新しく出店する土地の地域性、競合店舗の特徴など、商圏調査もしっかりした上で、他人にも説明出来るように、根拠のある内容を作りましょう。
それらを考えていくうちに、自店の強みや競合との差異などが見えてきて、コンセプトの概要ができてきます。
あとは、自分のやりたい事と、ターゲットが求めていることにミスマッチがないかを考えて、コンセプトとターゲット、サービス、単価などを何度も行き来して考え、練り上げていくのがいいでしょう。
コンセプトというのは、ターゲットや単価、提供サービス、お店のイメージを作る際の指針になってくれます。
これが定まると、自ずと内装のイメージの方向性も決まってきます。
例えば、高めの年齢層のお客様をターゲットにしているのにお店の内装をポップなデザインにしてしまっては、ちぐはぐな印象を受けますよね。
ターゲット層のお客様は入店しにくいかもしれません。
ターゲットを単身の若者にするのか、ファミリー層にするのか、高齢層にするのかで、雰囲気を変える必要がありますし、それだけでなくお客様との対話を大事にしたいのか、なるべくひとりのリラックスした時間を堪能してほしいのかで、設備や動線を変えていく必要があります。
つまり、コンセプトを決めると、ある程度どういう内装にするかの概要が決まってきます。
見た目だけではなく働き方にもこだわる
前項で「動線」についても少し触れましたが、見た目と同じくらい大切なのが機能面です。
ひとり美容室は特に、オーナーさんが自分の働き方に合わせて店内を自由にカスタマイズ出来る店舗なので、存分にそのメリットを発揮させましょう。
どこでお客様を受け付けてどこでコンサルティングをして、どこでカットをしてどのように過ごしてもらうのか、また、自分はその間どのように動くのか。
例えばシャンプーにはなるべく歩かずに移動してもらえるようにしたり、自分が道具を取りに行くタイムロスを減らしたり、お客様との対話の時間をどの程度設ける予定なのかで空間を調整したりと、自分もお客様も快適に過ごせる空間づくりを目指しましょう。
また、ターゲットによってはセルフメイクブースを作ったり、キッズスペースを作ったり、広いトイレを作ったりと、サービス面で付加価値をつけるのもアリでしょう。
そして忘れがちなのが、メンテナンスのしやすさです。
お店を長く経営することを見据えて、水場でも長持ちする素材や、メンテナンスしやすい素材を選ぶ事も大切です。
お客様と美容師の動きがスムーズに出来れば出来る程、お客様からは「使いやすいお店、居心地の良いお店」と認識してもらえるでしょうし、メンテナンスを考えてお店を作ることで、長く「綺麗で使いやすいお店」を維持出来ることでしょう。
良い内装業者を選ぶ
1人美容室の内装は自分だけで行うのではなく、内装業者と相談して進めていきます。
そのため、内装業者選びにも注意しましょう。
選び方のポイントとしては、美容室の内装実績がある点や、時間をかけて打ち合わせができる点です。
内装といっても、飲食店やオフィスなどいろいろな得意分野があります。
美容室の施工実績が多い内装業者を選ぶことで、美容室の顧客目線での内装や空間デザインのトレンドを押さえた空間デザインに仕上がるでしょう。
また、より自分の理想の美容室に近づけるためにも、打ち合わせをしっかり行いましょう。
想像以上に予算がかかったり、イメージと全く違う内装になったりしては困ってしまいますよね。
時間をかけてすり合わせを行うことで、より満足のいく内装に仕上がります。
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