【徹底解説】ピラティススタジオの開業に必要な準備・資金・手続きや成功させるためのコツ

近年、健康や美容への意識が高まる中で、ピラティスの人気が急上昇しています。

その効果を実感し、「自分もスタジオを開いて、好きなことを仕事にしたい!」とピラティススタジオの独立を考える方も増えているのではないでしょうか?

しかし、いざ開業となると、「どれくらいの資金が必要?」「どんな手続きを進めればいい?」「成功するためには何をすべき?」といった多くの疑問や不安に直面するものです。

本記事では、ピラティススタジオ開業に向けた準備、資金計画、必要な手続き、そして成功させるための具体的なコツを徹底的に解説します。

この記事を読めば、開業に関する悩みが解消され、自信を持って夢に向かって一歩を踏み出せるはずです。

初心者の方でも理解しやすいよう、段階的に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元にサロンの開業・内装のご相談を承っております。

相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

目次

ピラティススタジオの開業の流れとは?

ピラティススタジオを開業する際の大まかな流れは以下の通りです。

  1. 商圏調査とコンセプト決め
  2. 開業場所の選定
  3. 事業計画の策定とメニュー価格設定
  4. 資金調達
  5. 資格取得
  6. 内装工事と設備機材の準備
  7. 開業届などの届け出書類や保険の提出
  8. スタッフ採用と育成
  9. 集客・マーケティング活動
  10. 開業準備の最終チェック

順に解説していきます。

 

 

 

商圏調査とコンセプト決め

スタジオのコンセプトやターゲットを明確にしないと、同じ商圏にピラティススタジオがある場合、競争相手と差別化できず顧客を惹きつけるのが難しくなります。

例えば、「初心者向けのリラックス系ピラティス」なのか、「アスリート向けの本格的なトレーニング」なのかを明確にする必要があります。

具体的には、

  • ターゲット層(例:女性20〜40代、シニア層、男性初心者など)
  • 提供する価値(例:姿勢改善、ストレス解消、パフォーマンス向上)

などを決定していく必要があります。

決定するにあたり、開業したいエリアの商圏調査を行いましょう。

同じ商圏にピラティススタジオがあるのか、また、どういった年齢層の方が利用してどのようなメニューを展開しているのかを調べた上でコンセプト決定を行いましょう。

仮にターゲット層が競争相手と重複していた場合は、50代〜向けなど年齢層を上げたり、ターゲットに合わせた腰痛改善、姿勢改善などを目的としたメニューにすると差別化することができます。

商圏調査をしっかり行い、地域のニーズや競合のサービス内容を把握して、独自性のあるコンセプトを策定しましょう。

 

 

 

 

開業場所の選定

ピラティススタジオの開業後に安定した経営をするにあたって、一番重要なのは安定した資金繰りです。

固定費の一番大きな割合を占める家賃を見通すため、まずは教室・スタジオの物件を決めると見通しが立てやすいでしょう。

同時に、どの程度の人数を集客したいかも、コンセプト決定後におおよそ目安を考えておきましょう。

人数を決定することでピラティススタジオを開くあたって必要なスペースを明確にすることができます。

広さは、ピラティススタジオのコンセプトやレッスン内容にもよりますが、先生と生徒の最低2人分のスペースさえあればレッスンをおこなうことが可能です。

また、生徒は着替えや備品を持参してレッスンを受けるため、荷物を置けるスペースを設けることも必要となります。

 

次に、開業場所の選択肢としては「自宅で開業する」「テナントを借りる」「都度スタジオを借りる」「オンラインで配信する」の4つが考えられます。

まず、ピラティススタジオを開業する場所を決めましょう。

物件の立地、アクセスは売上や事業運営にも大きく影響しますので、場所の選定は商圏調査をした上で決定しましょう。

 

 

 

自宅で開業

ピラティススタジオは大掛かりなマシンを導入しなければ大きな物音も立てないのでマンションの一室でも開業することができます。

自宅開業は初期費用をかなり抑えることができるので、事業主としての一歩目として非常に人気高い方法ですが、もちろんデメリットも存在するので、本当に自宅で開業すべきなのかよく考えておきましょう。

自宅で開業する場合は、それぞれのメリット、デメリットが考えられます。

 

メリット


  • 初期費用を抑えられる
  • 賃貸料を抑えることができる
  • 少ない開業資金で開業ができる
  • 自宅の光熱費や電話代、通信費など一部経費計上することができる
  • 通勤する必要がない

 

デメリット


  • スペースによっては生徒数が限られる
  • 自宅のある地域によっては集客が難しくなる場合がある
  • 鏡の設置や防音施設工事などが必要になる
  • 住所などプライベートの一部が知られてしまうため防犯上のリスクがある
  • 近隣住民の方からの苦情などでトラブルになる可能性がある
  • マシンピラティスの導入が条件によっては難しい

 

テナントで開業

テナントを借りて運営する方法は、教室全般の開業方法としては一般的です。

専用のスペースで雰囲気作りもできるため、店舗を構えているという点から生徒に安心感を与えることができます。

テナントを借りて運営する場合は、制約は少ないもののコストが高くなってしまう傾向にあります。

そのため、テナントを借りての開業はそれなりの資金を用意する必要があります。

すでに一定数の顧客がいる場合や、自宅開業からはじめて、ビジネスとして利益を上げていきたい場合に選択するとよいでしょう。

テナントで開業する場合は、それぞれのメリット、デメリットが考えられます。

 

メリット


  • 集客に有利な駅前などの立地条件で開業できる
  • 自宅よりも充実した設備を整えることが可能
  • 複数人でのレッスンが可能なスペースを確保できる
  • 店舗を構えていることによる信頼を得られる
  • マシンピラティス用の大型マシンも導入できる
  • 近隣トラブルなどを気にしなくて良い
  • 仕事とプライベートを切り離すことができる

 

デメリット


  • 物件契約のための初期費用や契約コストがかかる
  • 毎月の家賃の支払いが発生する
  • 契約手続きなどで開業までに時間がかかる

 

 

 

都度スタジオを借りる

特定の場所で開業するのではなく、レッスンのたびに都度レンタルスタジオを借りてレッスンを提供する方法があります。

ピラティス事業は大きな機材が必要なく、ヨガマットを生徒に持参してもらえばいいため、場所を固定しない方法でも運営がしやすいです。

受講者が予約した時間に合わせてレッスンをおこなったり、毎週決まった時間にレッスンをおこなったりする場合に適しているといえるでしょう。

レンタルスタジオで開業する場合は、それぞれのメリット、デメリットが考えられます。

 

メリット


  • 初期費用を抑えることができる
  • 人数に合わせて、スペースを柔軟に確保できる
  • レッスンごとに費用を払うため、赤字リスクがない

 

デメリット


  • 都度スタジオを予約する手間
  • レンタルスタジオの空き状況に左右される
  • 都度、場所の案内が必要
  • レッスンごとに必要な機材を持ち運ぶ必要がある
  • レッスンのたびに準備や撤収をしなければいけない
  • 受講者によっては移動の負担が大きい
  • マシンを使ったレッスンができない

 

また、ピラティススタジオの場合は注意点として大きな鏡があるスタジオを借りる必要があるのでその点は気を付ける必要があります。

 

 

 

オンラインで配信する

オンライン配信は、遠隔でのライブ配信のみでサービスを提供する方法です。場所の用意が必要ないため、初期費用が抑えられ生徒の生活エリアを問わずに集客できることが魅力です。

ただし、対面型に比べるとサービスの満足度を上げるのが難しいことがデメリットでしょう。生徒の継続率を維持するには工夫する必要があり、集客の難易度が高いともいえます。

オンライン配信で開業する場合は、それぞれのメリット、デメリットが考えられます。

 

メリット


  • 初期費用を抑えることができる
  • 非接触でサービス提供ができる
  • 配信機材を揃えればその後のコストがかからない
  • エリアを問わずに全国の生徒をレッスンできる
  • 通勤の必要がない
  • 自分のスペースのみ確保すれば良いので省スペースで行うことができる

 

デメリット


  • 細かいところまでレッスンができないため、顧客満足度を高めることが難しい
  • 生徒の継続率が低くなる傾向がある
  • 競合が多いため集客が難しい
  • レッスン単価をあげることが難しい
  • マシンピラティスなど、設備が必要なメニューは行うことが難しい

 

オンライン配信は、手軽に開業できる点と非接触でのサービス提供ができる点が大きな魅力です。

半面、対面型に比べるとサービスに対する顧客満足度を上げるのが難しいため、生徒の継続率を維持するには工夫が必要です。

また、生徒の生活エリアを問わずに集客できるというメリットは、大型のサービスに生徒が集中しやすいというデメリットにもなっています。

コストが低いというメリットもあるため、オフラインでファンを作った後にアップセルとしてオンライン講座も開いていくなどのプラスアルファの戦略を考えるのも良いかもしれません。

 

 

 

 

事業計画の策定とメニュー価格設定

5坪店舗デザイン費用相場

商圏調査やおおよその開業方法、売上の予測がたったところで、より詳細に事業計画をたてましょう。

ピラティススタジオの開業に関する費用としては、大きく「開業までの初期費用」と「開業後のランニングコスト」の2つが挙げられます。

特にテナントを借りた上での開業は、開業資金がいちばんの課題になります。

売上予測をしっかりとたて、開業資金をいくら用意すれば良いのかを明確にしましょう。

また、ランニングコストを把握した上で売上が確保できるレッスン料を決定しましょう。

レッスンの形態にはグループレッスンやマンツーマンレッスンなど、いくつか種類があります。

月に4回レッスンを行う際の各レッスン料の相場は以下です。

 

事業計画については、創業融資にて融資を受ける際にも重要な書類になりますので、早い段階で融資経験のある知人や、可能であればなるべく専門の方にサポートしてもらうのがおすすめです。

それぞれの具体例と予算の目安を以下に紹介します。

WHATSでは創業融資サポートも行っておりますので下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

開業までの初期費用


テナント代

テナントの初期費用として、保証金や敷金、礼金、仲介手数料などがかかります。

それぞれの取得費用の平均相場は以下です。

  • 事業用の保証金や敷金:家賃6ヶ月〜12ヶ月分(返金有りの場合も)
  • 礼金:1ヶ月〜3ヶ月分
  • 仲介手数料:家賃1ヶ月分

たとえば、家賃20万円だった場合の初期費用としては、保証金や敷金で10ヶ月分(200万円)、礼金が2ヶ月分(40万円)、仲介手数料が1ヶ月分(20万円)で、約260万円程度の出費があります。

 

内装工事代

内装工事では、テナントの構造にあわせてスタジオを作ります。

工事内容は、防音設備設置や(居抜き物件の場合は)スタジオの面積確保のための壁の取り外しなどが必要です。

内装工事費用の内訳は以下の通りです。

  • 基本内装(床材、壁紙、天井など):坪単価5~30万円(広さや設備によって変動)
  • スタジオ専用工事(鏡設置、防音設備、インフラ整備など):坪単価10~30万円
  • 照明・電気設備:30~50万円
  • ロッカー・更衣室設備:30~50万円

居抜き物件の場合はコストダウンになりますが、基本的な20坪のスタジオを作成する場合は約400~700万円前後が目安となります。

 

設備備品購入代

設備備品の内訳は以下の通りです。

  • ピラティスマシン(リフォーマー、キャデラックなど):1台30万円〜100万円
  • 鏡:パネルミラー/1枚当たり約2万5,000円、ガラスミラー/1枚約6,000円
  • ヨガマット:1枚2,500円程度
  • バランスボール:1個2,000円程度です。

 

その他初期費用

  • 広告・宣伝費(HP制作、チラシ、SNS広告など):30万円〜100万円
  • 保険料(施設賠償責任保険など):10万円〜20万円
  • 開業諸費用(登記費用、許認可手続きなど):10万円〜30万円
  • 家具・インテリア(受付カウンター、待合スペースなど):50万円〜100万円

 

 

 

ランニングコストの目安


運営費用(ランニングコスト)とは、家賃・水道光熱費・広告費・人件費などです。

開業後、当面の運転資金として、月々にかかる運営費の3ヶ月分は用意しておきましょう。

開業後の運転資金は、経営がすぐ軌道に乗らないリスクを考慮して最低でも3ヶ月分は確保しておきましょう。

物件の賃料によってですが、テナントを借りている場合、運転資金は最低でも1ヶ月あたりおよそ30万円ほど必要です。

 

 

テナント代

テナント代は、開設地域やスタジオの広さによって大きく変動します。都市部の賃貸は、月に100万円を超える場合もあります。

地方の駅前や郊外だと、広さにもよりますが月に10~30万円程度です。

ただし、安いからといって田舎に店舗を構えても集客が困難となる可能性があるため注意が必要です。

また、レッスンもグループレッスンをメインにするか、パーソナルレッスンをメインにするかによって、必要となる物件の大きさが変わるので、あらかじめレッスンの形態を決めておく必要があります。

自宅で開業する場合は賃貸料が発生しないため大幅に開業資金を抑えられますが、鏡を用意したり、場合によっては防音工事などをする必要があります。

 

水道光熱費

スタジオの大きさや照明の数によって光熱費は変動しますが、一般的に3~10万円程かかります。

スタジオが広いほど空調施設や照明の数が増えるため、なかには10万円を超えるケースもあります。

 

人件費

経営者のみで店舗の運営やレッスンを行う場合は経営者の人件費のみですが、インストラクターやスタッフを正社員として雇う場合、一人あたりの平均年収は約300万円で、月に25万円程度かかる計算になります。

経験や高いスキルがあるピラティスインストラクターの年収は500万円以上の場合もあり、都市部の年収は平均よりも高い傾向にあります。

フリーランスのインストラクターは、60~90分の1レッスンで3,000~5,000円程度の費用の支払いが必要です。

 

広告宣伝費

  • HPからの集客

公式ホームページの管理費は、個人管理と外部管理で費用に差があります。

経営者自身で管理を行う個人管理では、サーバー代やドメイン費用、SSL費用がかかり、月額5,000円程度です。

一方、外部に委託・管理してもらう場合は、前述の維持費に加えて管理費が必要になります。管理費用は、一般的に1~5万円程度です。

ホームページ自体の制作も依頼するとなると約30~100万円程度かかります。

  • SNSからの集客(インスタ、X、Youtube、TikTokなど)

SNSアカウントの開設や運用は無料のため、個人で実施する場合は費用はかかりませんが、適度に広告を配信することで認知を高めることができます。

SNSの管理や投稿を外部委託する場合は費用が発生するので、注意が必要です。

 

備品の維持・更新費

マットやマシンなどの備品のメンテナンスや買い替えにかかる費用です。月額1万~3万円程度が一般的です。

 

その他経費

その他、運営に必要な費用としては消耗品、清掃費、保険料、税金などがあります。

これらも月額1万~3万円程度を見込んで予算組しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

資金調達

ピラティススタジオ開業には、十分な資金準備が必要です。

資金調達方法としては、下記の方法があります。

  • 自己資金
  • 家族や友人から借りる
  • 金融機関からの融資
  • 補助金の活用
運営形態によって、用意する資金額が変わってくるので、事業計画をしっかり策定した後に調達金額を設定しましょう。
資金調達時は、具体的なビジネスプランの提示とリスクの最小化が重要です。

しかしながら、自己資金だけで500万円などの資金を調達するのは難しい場合が多いです。

実際、開業するときには多くの人が「借入」をします。

大きく分けて2つの場所から借入が考えられます。

  1. 民間金融機関(銀行や信金)
  2. 政府系金融機関

特に日本政策金融公庫は特に最初の借入には有効で、「新創業融資制度」というものがあります。

金利も1%〜2%前後でとても安いです。

この時に重要なのが「事業計画書」です。

数値で管理して、予測できる事業計画書を作って面談をすることが借入をするステップになります。

 

 

WHATSでは創業融資サポートも行っておりますので下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

資格取得

 

ピラティススタジオを開業する際に資格を有しておくことで、クライアントに対してあなたが専門的な知識とスキルを持っていることを示し、その結果として信頼を勝ち取れます。
さらに、資格を取得する過程では、ピラティスの深い理解と実践的な技術を磨くことで顧客満足度の向上にも繋がります。
専門知識とスキルの向上は、スタジオ運営を成功へと導くための重要なポイントの一つです。資格取得にかかる費用目安は以下の通りです。(団体によって差あり)
  • マット:20~40万円
  • リフォーマー:70~100万円
  • チェアー:15~30万円
  • タワー:15~30万円
  • 入会金:1~5万円
  • テキスト代:5,000円〜1万円
  • 認定試験受験料:5,000円〜1万円
  • 資格更新費:1万円前後

多くの団体は、まずマットコースを基礎として受講の入り口になります。

しかし、最近のピラティススタジオは「マシン」を多く取り扱っています。

つまり、「マシンを使いこなせること=ピラティスインストラクター」という認識をしているお客様も多くいるということになりますので、できれば全てのマシンの資格を取っておいたほうが良いでしょう。

 

 

 

 

内装工事と設備機材の準備

資金調達を終えると、いよいよ内装工事にとりかかれるでしょう。

内装工事費用は、開業資金の中でも大きな割合を占める部分になりますので、資金調達を終えてから工事がスタートするスケジュールで動くのをおすすめします。

ただし、内装費用のおおよその金額感が分からなければ事業計画書も作成できませんので、物件の目処がたち次第すぐに内装会社に現場調査を依頼し、見積もりを出してもらうと良いでしょう。

また、マシンピラティスを導入する場合、マシン自体が大きいこともあり、圧迫感のない空間作りが顧客満足度にも関わる重要なポイントになります。

 

下記に、内装デザインで気をつけたいポイントをご紹介します。

 

スペース設計と動線確保

一番気をつけたいポイントがスペース設計と動線計画です。

 

マシン間の距離

リフォーマーなどのマシンは1台あたり幅1m × 長さ2.5m程度を確保し、物件の広さにもよりますが可能であればインストラクターが動きやすいように0.6〜1.5mの通路幅を確保すると良いでしょう。

受付カウンターの配置

入口付近に設置し、スムーズな受付対応ができるようにすると良いでしょう。

また、その後荷物を預けるためのロッカーの配置なども受付からスムーズに移動できる位置に配置しましょう。

 

待合・更衣室

レッスンの前後にリラックスできるスペースを設けることで顧客満足度に繋がります。

待合は入り口付近に配置されることが多く、お店の顔とも言えますので、ブランドコンセプトを明確にし、内装デザインにも反映すると良いでしょう。

 

床材選定

防音対策

上階や隣接テナントへの振動・騒音を抑えるため、クッションフロアやゴムタイル、

耐重性長尺シートなどクッション性のある床材を採用するのも良いでしょう。しかしながら、クッション性が高すぎると思いマシンなどを置いている場所に凹みの跡ができたりする場合もあります。

 

清掃性

汗やほこりが溜まりにくく、拭き掃除がしやすい床材を選ぶと良いでしょう。

 

 

メリットとデメリットをしっかりと把握し、経験の豊富な内装設計会社に相談するのをおすすめします。

 

 

WHATSではスタジオの施工実績も豊富にございます。

下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

以下にそれぞれの床材の特徴をご紹介します。

 

長尺シート

耐久性がある床材でありつつ、色や柄の種類が多いため、お洒落で堅苦しくない空間に向けた床材をお探しの方にお勧めです。

石目調や木目調など、お店のコンセプトに合わせて選ばれる方が多いと思います。

もちろん商品によっては抗菌やノンワックス加工があるので、メンテナンスがしやすいので個人でお忙しい方でも、簡単に清潔感がキープできます。

 

コルクタイル

クッション性のあるコルクを使用したタイル。

天然素材で、弾力性や断熱性、防水性、防音性、防炎性、調湿性に優れています。

セラミック仕上げなどは強度もあり、土足使用OK、ワックスも不要などメンテナンスの手軽さもポイントです。

 

タイルカーペット

シート状の床材に比べて厚みがあり、クッション性が特徴です。

運動前後のストレッチやちょっとした休憩を取るストレッチエリアは、固い床ではなくクッション性は欠かせませんよね。

また耐久性のあるナイロン製だと、長持ちしやすいですが、もし汚れが目立っても簡単に張替えができるので、取り扱いがしやすいです。

 

クッションフロア

金額が一番安いのにも関わらず、柄や色展開が多く、抗菌や消臭機能も備わっています。

表面がさらさらしていたり、ノーワックス加工がある商品は、さっと髪の毛や汚れが取りやすく気軽に清潔なスペースを保てます。

金額にメリハリをつけて床材を選ぶ場合などは、靴を履かないエリアにクッションフロアを使用するなど、部分的に活用することでコストダウンにも繋がります。

 

 

照明と雰囲気

自然光を活かす

窓がある場合は、適度にカーテンやブラインドを使うと、明るすぎず落ち着いた空間にできます。

間接照明

天井や壁に間接照明を仕込み、リラックスできる柔らかい光を演出すると良いでしょう。

特にピラティス中は壁や天井も多く視線が行く場所ですので、照明計画で細部にも光の演出を取り入れると顧客体験価値の向上にも繋がります。

 

スポットライト

マシンの動作エリアを明るく照らすために、一部スポットライトを配置すると良いでしょう。

 

換気・空調設備

換気対策

レッスン中の呼吸量が多くなるため、24時間換気システムを導入すると良いでしょう。

テナントの広さによって必要換気料の基準が違いますので、こちらも経験豊富な内装会社に相談するのがおすすめです。

 

温湿度管理

エアコン+サーキュレーターを活用し、温湿度を一定に保つことで快適なレッスン環境を整えることができます。

エアコンの取り付けには機器代も含め大きく費用がかかる部分になりますので、居抜き物件などを活用することもおすすめです。

居抜き物件であっても、エアコンの容量が不足していたり、機器が古く取り替えをしたほうが良いパターンもありますので、一度内装会社に現場調査を依頼すると良いでしょう。

 

鏡・内装デザイン

大型ミラー

フォームチェック用に、壁一面または各マシン前に大型ミラーを設置すると良いでしょう。壁一面をミラーにすると開放感も生まれ、より空間を広く見せることができます。

 

デザインコンセプト

ミニマリズムを取り入れた清潔感のあるシンプルなデザインをベースに、それぞれのブランドコンセプトを取り入れるスタイルが主流になっています。

木目調やアースカラーをメインに、リラックスできる雰囲気を作るのがポイントです。

 

 

 

 

開業届などの届け出書類や保険の提出

ピラティススタジオの開業には、所轄の役所に開業届を提出する手続きが必要です。

内装工事などと並行して開業届など必要書類の提出も行っておきましょう。

 

開業届

この開業届は、事業を始める際の法的な手続きの一環であり、以下の点に注意が必要です。

  • 提出先 : 開業予定の場所に応じて、所轄の役所や税務署に提出。
  • 提出内容 : 基本的な事業者情報や事業の内容、所在地などが含まれる。青色申告をする場合は「青色申告承認申請書」も提出するのがおすすめ。
  • 提出時期 : 事業を開始する前に提出するのが一般的ですが、地域や事業内容によっては異なる場合があります。
  • 手数料 : 多くの場合、開業届の提出には手数料がかかります。提出前に、所轄の役所で詳細を確認しておく。

地域や事業内容によっては、開業届の提出要件や手続きが異なる場合があります。

 

労働保険の加入手続き

従業員を雇用する場合は上記手続きも必要になります。

  • 提出先 : 労働基準監督署(労災保険)・公共職業安定所(雇用保険)に提出。
  • 提出時期 : 従業員を雇用した日から10日以内。

アルバイト・パートでも労災保険は適用対象です。

雇用保険は週20時間以上勤務する場合に必要です。

届出・許可ごとに申請の方法や期限が異なりますので、注意しましょう。

 

開業前に十分な下調べと確認を行い、スムーズな開業を目指しましょう。

 

 

 

 

スタッフ採用と育成

ピラティススタジオの成功には、質の高いインストラクターやスタッフの採用・育成が欠かせません。

特にスタジオの規模が大きくなる場合、複数のインストラクターを雇用することが必要になります。

採用の際は、実務経験や資格(STOTT PILATES、BASI Pilatesなど)の有無を確認し、スタジオのコンセプトに合った指導スタイルを持つ人材を選びましょう。

また、レッスン技術だけでなく、接客スキルやカウンセリング能力も重要です。

育成の面では、統一した指導マニュアルを作成し、定期的な研修を実施することで、スタジオ全体のサービス品質を向上させることができます。

また、スタッフのモチベーションを高めるためのインセンティブ制度(歩合制やレッスン数に応じたボーナス)を取り入れることも有効です。

 

 

 

 

集客・マーケティング活動

ピラティススタジオを安定した経営に乗せるためには、効果的な集客が欠かせません。

どれだけあなたに一流のスキルがあり、多くの資格を持っていても、集客ができなければ人は来ませんし、運営が成り立たなくなります。

特に、ターゲット層に合わせたデジタルマーケティングが重要になります。

 

SNS活用(Instagram・TikTok・LINE)

SNSはピラティススタジオの認知度を高める手段として非常に有効です。

特に、20代から30代を中心に情報収集のツールとして活用されていますので、これらの年齢をターゲット層とする際は、積極的に集客に活用しましょう。

FacebookやInstagram、Twitterなどで、スタジオの雰囲気や最新情報を発信することで、広くアプローチが可能になります。

各SNSでの投稿活用例は以下の通りです。

  • Instagram: ビフォーアフター写真、レッスン風景、インストラクターの紹介などを投稿
  • TikTok: 短時間のエクササイズ動画、ストレッチ方法の紹介
  • LINE公式アカウント: クーポン配布や予約リマインドに活用

適切な活用によって、リピーター獲得にも繋がります。

Googleマップ & MEO(ローカルSEO)対策

「地域名+ピラティス」等で検索された際に上位表示されるよう、Googleビジネスプロフィールを最適化しましょう。

実際の利用者の口コミやレビューを積極的に集めることも重要です。

また、口コミにより新規顧客の獲得も期待できます。

広告活用(Google広告・Meta広告)

  • リターゲティング広告: 公式サイトを訪れた人向けに広告配信
  • インフルエンサーとのコラボ: フィットネス系インフルエンサーを招待し、SNSで拡散

 

 

WHATSではデジタルマーケティングを利用した集客のサポートも行っております。

下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

 

 

オフライン施策

自宅やテナントを借りる場合は、近隣の住民にチラシを配り、知ってもらうことでお客さんになってもらう方法もあります。

また、地域の掲示板や駅前の掲示板に貼る方法もあります。

より効果的な活用方法は以下の通りです。

  • 近隣のジムや美容院と提携し、チラシを設置
  • 体験レッスンを低価格で提供し、新規顧客を取り込み

これらの施策を組み合わせることで、開業直後から集客を加速させることができます。

 

 

 

 

開業準備の最終チェック

いよいよオープンが近づいてきたら、万全の状態でスタートできるように最終チェックを行いましょう。

 

スタジオの設備・備品の最終確認

  • マシンやマットなどのピラティス機材は整っているか?
  • 音響や照明、空調設備の動作確認

 

予約・決済システムのテスト運用

  • オンライン予約システム(RESERVA、STORES予約など)は正常に機能しているか?
  • クレジットカードや電子マネー決済の導入は完了しているか?

 

スタッフのシミュレーション研修

  • 実際のレッスンの流れを通しで確認
  • 受付対応やクレーム対応のトレーニング

 

プレオープンの実施

本格オープン前に、プレオープン期間を設けることで、運営の流れや問題点を洗い出すことができます。

プレオープンを通じて顧客のフィードバックを集め、本番に向けて調整を行いましょう。

こうした最終準備をしっかり行うことで、安心してオープン当日を迎えることができます。

 

 

 

 

さいごに

いかがでしたか?

ピラティススタジオの開業には、事前準備・資金計画・届出手続き・内装設計・集客戦略など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

特に、ターゲット層を明確にし、競合との差別化を図ることが成功のカギとなります。

また、開業にかかる費用はスタジオの規模や立地によって大きく異なるため、しっかりとした資金計画を立て、融資や補助金の活用も視野に入れましょう。

内装や設備投資においても、デザイン性と機能性のバランスを考え、快適で魅力的な空間を作ることがリピート率向上につながります。

さらに、集客面ではSEO対策を活用したWeb集客やSNSを駆使して認知度を高め、初期の顧客獲得をスムーズに進めることが重要です。

本記事で紹介したポイントを押さえながら、計画的に準備を進めて、理想のピラティススタジオを成功へと導きましょう。

WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元にサロンの開業・内装のご相談を承っております。

相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。