リラクゼーションサロンを開こうと考えている方にとって、内装はとても大切な要素です。
お客様がのんびりと過ごすためには、照明や色合い、音の響きなど、気を配る部分が多くあります。
さらにスタッフの動きやすさも考えると、ただおしゃれなだけでは足りません。
そこで今回は、リラクゼーションサロンの内装づくりで大切なポイントをまとめながら、失敗例や費用の抑え方も紹介していきます。
これからサロン開業を考えている方はもちろん、今の内装を見直したい方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元に開業・内装のご相談を承っております。
相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。
目次
リラクゼーションサロンの内装で重視すべき3つのポイント
ここでは、お客様を癒やすうえで意識したい要素を3つに分けて紹介します。
照明や空調などの設備は、どれも予算をかける部分かどうか迷うことが多いところです。
しかし、心地よい空間を実現するためには、いずれも欠かせない要素と言えます。
これから解説する3つの視点を押さえると、お客様にとってもスタッフにとってもやさしいサロンがつくれます。
癒しを演出する照明デザインと色彩計画
落ち着いた空間にするためには、照明の明るさや色のトーンが大事です。
過度に暗い場所はかえって不安を招きますが、まぶしすぎるライトもリラックスには向きません。
サロン全体はやわらかな明かりにして、カウンターや施術スペースなど必要な場所には少しだけ強めの照明を当てると、全体のバランスが整います。
色彩も同じで、白やクリーム色、淡いベージュ系など、目に負担をかけない色を中心にするとリラックス効果が高まります。
色のコントラストはメリハリをつけるために部分的に取り入れ、アクセントとしてアロマディフューザーや観葉植物を配置するのもおすすめです。
快適な温湿度管理のための空調設備
リラクゼーションサロンでは、温度や湿度の管理がとても重要です。
室温が高すぎると息苦しさを感じたり、逆に低すぎると身体が冷えてしまったりします。
心も体もゆったりしてもらうためには、適切な空調システムを整える必要があります。
個室が多いサロンなら、部屋ごとに温度を調整できるようにするとお客様ごとの好みにも対応しやすいです。
また、空気が乾燥するとのどを痛めやすくなるので、加湿器を活用して湿度も保ちましょう。
スタッフが常にチェックしながら、お客様の体感温度を聞いて微調整をするのも大切です。
リラックス効果を高める音響設計
外の騒音やスタッフ同士の話し声が耳に入ると、お客様は集中して休めません。
そこで、防音や音響のバランスを整えることが不可欠です。
壁や床に防音材を使うだけでなく、音楽の流し方にも工夫をこらしましょう。
施術室ごとにスピーカーや音量を調整できると、人によって好みの音や音量を選びやすいです。
心地よいBGMのほか、自然の音ややさしいメロディーを使うと、サロン全体が落ち着いた雰囲気になります。
音の響きは、サロンの印象を大きく左右するので、早い段階でしっかり準備すると安心です。
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成功するリラクゼーションサロン内装の3つの空間設計
次に、実際の空間レイアウトで意識したい部分を3つに分けて紹介します。
内装を考えるとき、最初にイメージするのは雰囲気やデザインかもしれません。
ですが、サロンとして機能するには動線や個室配置、水回りなど実用面の設計も大きなカギです。
この3つを考慮することで、見た目だけでなく使いやすさも兼ね備えたサロンづくりができます。
エントランスから施術室までの動線設計
サロンに来店したお客様は、まず受付を済ませてから施術室へと移動します。
その際に、エントランスや待合スペースから施術室までの通路がわかりにくかったり、狭かったりすると、人の流れが滞ってしまいがちです。
お客様はもちろん、スタッフにとってもストレスが増します。
広いスペースを確保しづらい場合は、余計な装飾を減らしてでも通りやすさを優先するとよいでしょう。
視線誘導も意識して、誘導用の小さな照明やわかりやすいサインを配置すると、お客様が迷わずに移動できます。
プライバシーに配慮した個室レイアウト
リラクゼーションサロンでは、他人の視線を気にせずに過ごせる個室が好まれます。
ただし、個室同士の間隔が狭かったり、防音が不十分だと、かえって落ち着かない空間になってしまいます。
壁の厚みやドアの素材にこだわると、外からの音漏れをかなり防げます。
さらに、個室同士の出入口が近すぎると、施術が終わった方とまだ施術中の方が鉢合わせすることもあるので、距離をあけたりカーテンで目隠しを工夫しましょう。
プライバシーをしっかり守ることで、お客様は心からリラックスできます。
スタッフの作業効率を考えた水回り配置
施術後のタオルや道具を洗う場所が遠いと、スタッフは移動に時間を取られます。
これが積み重なると作業が手間取り、お客様をお待たせしてしまう原因になるかもしれません。
そこで、洗面台や洗濯機を置く場所は、施術室やスタッフ専用スペースに近い位置が理想的です。
狭い敷地の場合でも、水回りを中心にレイアウトを決めることで、無駄な動きを削減できます。
スタッフが効率よく動ける環境を整えれば、施術の質や接客のスピードを保ちやすくなります。
リラクゼーションサロン内装における3つの失敗例
次に、気をつけないと後から後悔する可能性がある失敗事例を3つ紹介します。
サロンの内装は見た目がきれいだと安心してしまいがちですが、長く営業していくうえでは機能面のトラブルが起こりがちです。
そういった問題を事前に知っておけば、余計な費用や手間を減らすことができます。
防音・遮音対策の不備による顧客満足度低下
施術中に外の騒音が聞こえたり、他の部屋の物音が響いたりすると、お客様の落ち着きが途切れてしまいます。
折角リラックスを目的に来店してくれたのに、音のストレスがあっては台無しです。
壁材や扉の厚みをケチったり、吸音材を入れなかったりすると、営業開始後にクレームが出る場合もあります。
後から工事をすると余計にコストがかかるため、最初の段階でしっかりした防音対策をしておきましょう。
また、ビルの一室を使う場合は、上下階や隣の店舗との騒音問題にも注意が必要です。
収納スペース不足による作業効率の悪化
タオルやアメニティ類、清掃道具など、サロン運営では多くの備品を管理しなければなりません。
収納スペースが足りないと、物があちこちに散らばって、作業効率や接客の質が落ちてしまいます。
施術ベッド周辺やカウンター裏など、使いやすい場所に十分な収納を確保しておくと、スタッフが動き回らなくても必要なものをすぐ取り出せます。
また、タオルを洗って保管するスペースが小さいと洗濯の回数が増えて、スタッフの負担が高まる恐れもあります。
最初は余裕があるくらいの収納をつくるのがおすすめです。
設備配置ミスによるランニングコスト増加
空調設備や照明の配置が不適切だと、電気代やガス代が想定以上にかかることがあります。
何となくデザインだけで決めてしまうと、光熱費が増えて利益を圧迫する原因にもなるのです。
温度管理がうまくいかず、お客様が快適に過ごせない状況にもなりかねません。
また、配管や配線の計画が不十分だと、後から工事し直すケースも出てきます。
内装業者と話し合うときには、見た目と同じくらい、動線や設備の効率も確認してからレイアウトを決めましょう。
リラクゼーションサロンの内装費用の抑え方
最後に、内装費用をできるだけ押さえたい方のために、ポイントを2つ紹介します。
サロンの内装はどうしてもお金がかかるイメージがあるかもしれませんが、事前にしっかり準備をしておけば予算オーバーを避けられます。
無理なく営業を続けるためにも、早めの行動が大切です。
エリアの選定を早めに行う
物件を選ぶとき、駅前など人通りが多い場所は家賃が高いことが多いです。
ですが、場所にこだわりすぎると予算が足りなくなり、内装にお金をかけられなくなる場合もあります。
逆に、少し離れた場所で広さや条件が良ければ、内装に力を入れられて長く利用しやすいサロンに仕上げられるかもしれません。
また、物件探しに時間をかけすぎると、内装工事やオープンのスケジュールが詰まってしまい、工事業者とも十分に打ち合わせができないこともあります。
早めにエリアを決めて物件を探すことで、工事期間や費用にゆとりが生まれます。
内装会社への相談を早めにする
物件選びと同じく、内装会社とのやりとりは余裕を持って進めたいところです。
自分のイメージを伝えるのに時間がかかったり、見積もりを修正するのに手間がかかったりすることがあるからです。
しかも、信頼できる内装会社ほど人気があって、スケジュールが先まで埋まっていることも少なくありません。
施工を急ぎすぎると、打ち合わせが不十分なまま工事が進んでしまい、あとで修正が必要になるリスクが高まります。
ゆとりをもって相談をスタートしておけば、最適な間取りや設備を見極めることができ、費用も無駄になりにくいです。
まとめ
リラクゼーションサロンの内装は、照明や色彩、空調や音響など、お客様の五感に直接作用する多くのポイントがあります。
さらに動線や個室の配置、水回りのレイアウトなど、現場で働くスタッフにとっての利便性も大切です。
後から「こうすれば良かった」と後悔しないために、準備段階からしっかり検討し、内装会社への相談も早めに始めることが成功の近道になります。
この機会にぜひ、細かい部分にまで気を配ったサロンづくりを目指してください。
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