サロンの内装デザインガイド【費用・集客・工事まで】

サロンを新たにオープンする際、提供するメニューや施術技術のレベルはもちろん重要ですが、想像以上に内装デザインがその後の集客やリピート率に大きく関わってきます。

単に「おしゃれ」な空間を目指すだけではなく、コンセプトに沿った一貫性、スムーズな動線、設備の配置やメンテナンスのしやすさなど、トータルな視点で計画を立てることが鍵となるのです。

サロンに足を運ぶお客様は、日々忙しい生活の中で非日常のひとときを求めて来店します。

内装計画は、そうしたニーズに応え、「またここに来たい」と思わせる環境づくりに直結します。加えて、近年ではSNSを通じてサロンの魅力が拡散されることも多く、インテリアがそのまま広告ツールとなる時代でもあります。

この記事では、集客力アップのためのポイントから、費用を抑える方法、内装トラブルを回避するための基準、そして実際の工事プロセスの理解まで、幅広い視点で解説します。

これから開業を目指す方や、既存店のリニューアルを考える方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧いただき、理想的なサロンづくりにお役立てください。

 

WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元にサロンの開業・内装のご相談を承っております。

相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。

 

サロンの内装で集客力を高める5つのポイント

ここからは、サロンの内装づくりで「どうすればもっとお客様が来てくれるだろう?」と考えるオーナーの方向けに、5つのポイントを紹介していきます。

それぞれのポイントがどのようにサロンの魅力を引き出し、顧客の満足度やリピート率に結びつくのか、その流れを踏まえながら読み進めてみてください。

 

圧倒的な非日常感の演出方法

日常生活から少し離れ、自分だけの特別な時間を過ごせる場としてのサロンづくりには、まず「非日常感」を醸し出すことが肝心です。

たとえば、照明計画を工夫して陰影をつくり出し、空間に奥行きと落ち着きを与えたり、素材選びで独特の質感を加えたりすることで、単なる施術スペースを特別な「体験の舞台」に変えられます。

カーテンや間仕切りを使って少し秘密めいた雰囲気を演出したり、香りや音響にもこだわれば、五感をくすぐる豊かな空間が生まれ、お客様に忘れられない印象を残します。

 

居心地の良い空間づくりの秘訣

サロンは、施術中だけでなく、その前後で過ごすちょっとした時間も大切です。

イスやベッドの座り心地や肌触り、通路や待合スペースの広さ、温度や空気の循環など、細かな要素がトータルで「居心地の良さ」を決めます。

お客様が安心して身をゆだね、長居したくなるような雰囲気があれば、施術に対する満足感も自然と高まるものです。

たとえ小さな空間でも、清潔感や整頓された印象を大切にすれば、お客様は「ここなら信頼できる」と感じ、自然と再来店につながります。

 

リピート率を上げる設備選び

内装に取り込む設備は、長期的な投資と考えて選びたいところです。施術用のチェアやベッドはもちろん、シャンプー台やフェイシャル用の機器、受付周りのカウンターや収納スペースまで、使い勝手とメンテナンス性を検討する必要があります。

耐久性があり手入れしやすい設備は、スタッフの負担を軽減し、結果的にサービス品質を安定させます。長期にわたってスムーズな運営が続けば、お客様もいつ来ても変わらない安心感を得られ、「あそこなら間違いない」という信頼が蓄積されます。

 

SNS映えするフォトスポットの作り方

今やSNSでの発信は、サロンの人気を高めるうえで欠かせません。

特にフォトジェニックなスポットがあると、お客様自身が進んで写真を撮り、シェアしてくれる可能性が高まります。

背景になる壁紙や、アイキャッチとなるオブジェ、季節ごとに入れ替えられる小物など、少しの工夫でサロン全体の価値が高まります。

撮影欲を刺激するエリアを計画的につくり込めば、広告費をかけずとも自然な口コミが生まれ、新規来店につながる好循環が期待できます。

 

予約率を上げる待合空間のデザイン

実は、待合スペースはサロンの第一印象を左右する大切なポイントです。

最初に足を踏み入れた際、ここでお客様はすでに「このお店は自分に合っているか」「信頼できるか」を判断し始めます。

快適な椅子、気持ちのよい照明、少しのグリーンや小物でリラックスムードを演出できれば、お客様はすぐに打ち解け、施術前から「ここにいてよかった」と思うようになります。結果的に、初来店の段階で期待値が高まり、施術後の満足感につながりやすくなり、再予約へと発展しやすくなるのです。

 

サロンの内装費用を抑える4つの具体策

内装デザインは投資ですが、予算には限りがあります。ここでは、かしこく費用を抑えながらも、魅力あるサロンづくりを実現するための4つのポイントを紹介します。

流れを意識しながら、どのようなステップで経費削減に取り組むべきかを理解し、計画的に進めましょう。

 

居抜き物件の効果的な活用法

すでに内装や設備が一定程度整っている「居抜き物件」を選ぶと、工事費用を大幅に削減できます。

以前のテナントが残した設備や内装を上手にアレンジし、必要な部分だけを改善すれば、初期費用を抑えながら自分らしい空間をつくれます。

ただし、元のレイアウトがサロン運営に適しているか、老朽化した部分がないかを見極める必要があります。使えるものは活かし、使えない部分を最小限に抑えて手を加えることで、賢く出費をコントロールできます。

 

費用対効果の高い設備投資

全て最新機器で揃えると出費が膨らみますが、代替案を考えることで費用対効果を上げられます。頻繁に使う施術ベッドやシャンプー台は質の良いものを選び、使用頻度が低い設備はリーズナブルな選択肢を探るなど、投資対象をメリハリ付けて検討します。

また、中古品やリースを検討すれば、初期投資を抑えつつ品質にも妥協しないアプローチが可能です。

 

素材選びでのコストダウン手法

床材や壁材、家具などの素材選びは、雰囲気と費用の両面に影響を与えます。たとえば、高級感を求めるなら必ずしも高額な天然素材でなくても、質感や風合いにこだわった人工素材を活用することで、コストダウンしながらイメージを損なわない工夫ができます。

また、耐久性やお手入れのしやすさも素材選びで重要なポイント。長期的なランニングコストを軽減する方向で考えれば、結果的に総合的な経費を下げることにつながります。

 

施工範囲の最適化戦略

内装全体をゼロから作り直すのではなく、優先順位をつけて施工範囲を限定することも有効です。お客様が最も視線を向ける受付や待合スペースを重点的にリニューアルし、バックヤードやスタッフ用スペースは最小限の改修で済ませるなど、メリハリをつけた投資が可能です。

どこに力を注ぎ、どこで控えるかを明確にすれば、限られた予算を最大限に活かせるでしょう。

 

サロンの内装で失敗しないための3つの基準

サロンの内装計画は一見楽しく見えますが、実際には多くの要素が絡み合う複雑な取り組みです。ここからは、後悔しないための3つの基準を解説します。

流れとしては、施術効率や長期的な維持管理、そしてコンセプトの一貫性をどのように考えていけばよいか、段階的に把握できるよう紹介していきます。

動線計画による施術効率の向上

動線は、お客様とスタッフの移動をスムーズにし、時間ロスやストレスを減らす要です。たとえば、受付から施術スペースまでの流れがわかりやすければ、お客様は迷わず進め、施術前に落ち着いた気分になれます。

スタッフも必要な道具や材料へアクセスしやすくなり、施術の効率が上がるでしょう。動線を優先したレイアウトは、長期にわたり運営コストを抑え、サービス品質を安定させる基盤となります。

長期的なメンテナンス性の確保

サロンは開業して終わりではなく、日々お客様を迎え、使い続ける場所です。

そのため、耐久性や掃除のしやすさ、設備の取り換えやすさにも気を配る必要があります。

定期的なメンテナンスが容易であれば、清潔な状態を保ちやすくなり、トラブル発生も抑えられます。経年劣化を見越して、部分的な修繕が可能な素材・構造を選ぶことは、長期的な視点で経営を安定させる有効な手段です。

コンセプトに沿った一貫性のある設計

店のコンセプトがぶれてしまうと、お客様はそのサロンがどんな価値を提供するのか分からなくなります。

インテリアやカラーリング、看板、スタッフの制服やメニュー表など、あらゆる要素を一貫したコンセプトのもとに統一しましょう。

たとえシンプルなデザインでも、コンセプトが明確であれば印象に残りやすくなり、お客様は「このサロンにはこういう価値がある」と理解しやすくなります。

明確な一貫性はブランディングにつながり、長期的なファン獲得を後押しします。

 

サロンの内装工事における4つの重要工程

最後に、内装計画を実現するための工事プロセスを理解しておきましょう。

ここでは4つの工程を示し、それぞれで何が行われ、どのようなポイントを重視すべきかを整理します。

これらの流れを知っておくことで、スムーズな進行管理やトラブル回避が可能となり、最終的な仕上がりの満足度を高めることができます。

基本設計から実施設計までの流れ

まずはコンセプトやレイアウトの大枠を決める基本設計段階があり、そこから細かな寸法や素材、設備位置を詰める実施設計へと進みます。

この流れで、最初に全体像を把握し、その後に細部を練り込むことで、後戻りの少ない計画が可能になります。

基本設計段階で要望を明確にし、実施設計で詳細なプランを確定させれば、工事のミスや手直しを極力抑えられます。

給排水・電気工事の重要ポイント

サロンには水回りと電気設備が欠かせません。

シャンプー台や洗面器の配置、照明やコンセントの位置を使いやすく計画しておくことで、日々の施術をスムーズに行えます。

排水計画を誤ると、後から修正するのは困難です。また、照明計画にこだわると内装全体が引き立ち、空間にメリハリが生まれます。電力容量や配線ルートも含め、工事前にしっかり確認しておくとトラブルを回避できます。

インテリアコーディネートの決め方

壁紙や床材、家具、インテリア小物は、サロンの個性を決定づける重要な要素です。全体のテイストを揃えながら、アクセントカラーや質感で変化をつけると、個性的で魅力的な雰囲気が生まれます。

プロのインテリアコーディネーターの意見を取り入れたり、サンプルを取り寄せて実物を確認したりすることで、完成後のイメージと実際の仕上がりのギャップを最小限に抑えることができます。

竣工検査と品質管理の徹底

工事が完了したら、必ず竣工検査を行い、図面や仕様書どおりになっているかを確認しましょう。

色味や風合いなど、写真や図面では分かりづらい要素もしっかり確かめる必要があります。もし気になる点があれば、この時点で修正してもらえば、開業後のトラブルや手直しを避けられます。

品質管理を徹底して行うことで、開業初日からお客様を自信を持って迎えられるサロン空間が整います。

サロンの内装はWHATS incへご相談ください

サロンの内装デザインは、ただ美しく飾るだけでなく、お客様とスタッフが心地よく過ごせる機能性や、将来を見据えた柔軟性、コンセプトに基づく統一感など、多面的な視点を持って計画する必要があります。

今回ご紹介したポイントや手法、工事プロセスの理解をもとに店舗づくりに取り組んでみてください。

 

WHATS incでは1,000店舗以上の内装設計実績を元にサロンの開業・内装のご相談を承っております。

相談は無料で受けておりますので、下記のお問い合わせフォーム、もしくはLINEからお気軽にご相談ください。