【美容室独立】「覚悟を決めるために体に店名を彫りました」メンタル不調から復活した職人が語る、800万の資金作りと”100億点”の城づくり

埼玉県・宮原駅前。喧騒から離れた場所に佇む美容室「HAZE(ヘイズ)」。

オーナーのYASUO氏は、前職で27年間勤務したベテランですが、独立のきっかけは「朝、出社できないほど体調が悪くなった」という心身の限界でした。

「もう後戻りはできない」

自分を追い込むために彼がとった衝撃の行動とは? そして、サロンワークの給料には一切手を付けず、外部の仕事だけで800万円を貯めきった「お金の哲学」とは?

どん底から這い上がり、「ノンストレス」な理想郷を築いた職人の再生ストーリーです。

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独立のスイッチは「出社拒否」寸前の体調不良

── 27年間務めた会社を辞めて独立されたとのことですが、決定的なきっかけは何だったのでしょうか?

YASUO氏:

きれいな言葉で言えば「前職への恩返しが終わった」とか、もっと自由に商材を選びたいという理由なんですが……本音を言うと、体調面ですね。

ある時、技術や考え方のズレからストレスを感じてしまって、朝起きても会社に行けないくらい体調が悪くなってしまって。1ヶ月くらい休ませてもらおうと思ったんです。

「これだけ尽くしても体を壊したら終わりだ」と気づいて、それならもう自分でお店を持って、自分のペースでやろうと切り替えました。

── 精神的にかなり追い詰められていたんですね。

YASUO氏:

うですね。だからこそ、僕は弱い人間なので、独立を決めた瞬間に「HAZE」という店名を自分の体に彫ったんです。

タトゥーとして刻んで、もう揺るがないように、後戻りできないようにしました。

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物件探しに1年半。「路面店お断り」とテラスの失敗

── 物件探しにはかなり苦労されたそうですね。

YASUO氏:

1年半かかりました。最初は共同経営の話もあったので大きい箱を探していたんですが、途中で「一人でやろう」となって探し直したり。

何より僕は「路面店(1階)」が嫌だったんです。絶対に空中階(2階以上)がよくて。

── なぜあえて空中階を?

YASUO氏:

通りすがりの人に「あ、美容室あるから入ろう」と来てほしくなかったんです。

ここを見つけて来てくださる方に絞りたかったので、看板も極小サイズにしています。

内装に関しては、メンタルをやられていた時に家族旅行で泊まった「古民家ホテル」に衝撃を受けて、その世界観を再現しました。

── 出来栄えはいかがですか?

YASUO氏:
100億点ですね。 もう最高です。


資金800万円は「給料以外」で貯めた

── 資金面について教えてください。

YASUO氏:
自己資金は800万円用意しました。でもこれ、サロンワークの給料から貯めたわけじゃないんです。

正直、美容師の給料だけでこれだけ貯めるのは難しいと思います。

── では、どうやって?

YASUO氏:

外部のセミナー講師などのギャラには一切手を付けず、全額プールしていたんです。

「お金に罪はない」。お金は「心のサプリメント」って言いますしね。

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「人間らしい生活」を取り戻すための朝型シフト

── 独立されて、ライフスタイルは変わりましたか?

YASUO氏:

激変しましたね。昔は深夜2時3時まで仕事をしていましたが、今は夜11時には寝ています。

朝7時には店に入って、事務作業や練習を見る「朝型」にシフトしました。

今は「ノンストレス」です。

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取材協力:HAZE(ヘイズ)

  • オーナー:YASUO 氏
  • エリア:埼玉県・宮原駅前
  • 特徴:古民家風の隠れ家サロン