カフェを開業するには?【流れや資金資格まで全て解説】

カフェの開業の流れから資格、開業費用まで詳しく紹介していきます。

理想のカフェの開業を実現するために、ぜひ参考にしてみてください。

 

WHATS incではカフェの内装設計の相談を承っております。

下記のLINEまたは問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

カフェ開業の流れ5つのステップ

カフェ開業の流れを5つのステップに分けて、具体的に説明していきます。

 

・事業計画の策定

・資金調達

・立地選定と物件契約

・内装設計と施工

・オープニング準備

 

順番に見ていきましょう。

 

事業計画の策定

カフェを開業する際、事業計画の策定は成功への第一歩です。まず、カフェのコンセプトとターゲット市場を明確にしましょう。

 

どんなカフェにしたいのか、どのような顧客を惹きつけたいのかを具体的に考えます。

次に、選定した立地のメリットや物件の特性を詳細に分析します。

メニューや提供するサービスについても、競合との差別化を図りながら計画を練ります。

 

重要なのは、資金計画の策定です。開業に必要な総資金、資金調達方法、運転資金の見積もりをしっかりと行いましょう。

また、マーケティング戦略を策定し、ブランドの認知度向上や集客計画を立てます。スタッフの採用計画や日々の運営プロセスも忘れてはなりません。

 

最後に、財務予測を含め、収益の見込みやキャッシュフロー、損益計算を行い、収益性を分析します。リスク管理計画も作成し、緊急時の対応策を含めた総合的なビジネス計画を作り上げましょう。計画書は、開業前の準備段階だけでなく、運営を始めてからも定期的に見直し、必要に応じて更新することが重要です。

 

資金調達

カフェ開業には、ある程度の資金が必要です。

資金調達には下記の3つの方法があります。

 

・自己資金

・借り入れ

・クラウドファンディング

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

自己資金のみでのカフェ開業は、十分な貯金と事業継続のための資金計画が必要です。

また、SNSなどで事前に顧客基盤を築くことも効果的ですが、リスクが高いため他の資金調達方法も検討することが大切です。

 

借り入れを利用したカフェ開業では、必要資金の一部を自己資金として準備し、低利率の融資を検討して進めていきます。

返済計画をしっかり立て、事業の収益性を考慮することが大切です。

借り入れはもっとも一般的な開業のための資金調達方法になります。

 

クラウドファンディングを使った開業では、既存のネットワークからの支援と魅力的なリターンを提供することで成功に近づきます。

クラウドファンディングのプラットフォーム担当者との綿密な戦略立てが重要で、成功すれば初期から話題と顧客基盤を獲得しやすくなる方法です。

立地選定と物件契約

理想的な立地選定と物件の確保はとても大切です。

 

ターゲット顧客と市場調査を基に、カフェのコンセプトに合ったエリアを選びましょう。

しかし、人気のエリアでは物件の競争が激しく、飲食店向けの良い物件はすぐに埋まってしまうことが多いです。

希望するロケーションが決まったら、早めに不動産会社に相談し、内見を進めるようにしましょう。

 

物件を決める際は、内装会社と密に連携を取り、実際の物件で必要な改装や設備工事の詳細を調査しましょう。

内装会社の専門家と物件の検査を行うことで、設計や施工時のトラブルを防ぎ、余計なコストの発生を抑えることができます。

立地選定と物件の契約はカフェ開業の要ですが、早めに動いておくことで効率的かつ費用対効果の高い方法で理想のカフェを実現させることに繋がります。

 

内装設計と施工

物件が決まったら、内装設計と施工に移行します。

 

物件の内見と同時に内装会社への相談を進めましょう。

カフェのコンセプトと予算をもとに、理想のカフェを実現するために空間設計のプランニングを行います。

内装会社と綿密に打ち合わせをし、デザインと必要な設備の詳細を決定していきます。

 

内装の計画段階では、費用の管理や、空間デザインと機能性、顧客が過ごす空間の快適さも考慮し進めていきます。

施工のスケジュールや完成予定日の設定もこの時期に行い、理想のカフェ実現に向けプランを具体化していきます。

 

WHATS incではカフェの内装設計を承っております。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

オープニング準備

カフェ開業に向けたオープニングの準備では、ターゲット顧客に響く魅力的なメニュー、商品や店内の雰囲気、外観を撮影し、これらの写真を利用しGoogle Mapの登録を行います。

また、SNSアカウントを開設し、撮影した写真や開店の情報を発信し集客の準備を進めます。

 

さらに、従業員の採用が完了したら、従業員の教育を行います。

接客やメニューの知識、衛生管理など、スムーズな運営に必要なスキルを教育します。

集客から従業員の教育まで済ませることで、カフェのオープンに向けた準備が完了します。

 

カフェ開業に必要な資金はいくら必要?

カフェを開業するには、規模やコンセプトによって必要な資金が異なります。

ここでは、一般的なカフェの開業に必要な資金の目安と内訳を紹介します。

 

・20坪以下の小規模なカフェ

・20坪から50坪の中規模のカフェ

・50坪以上の大規模なカフェ

 

上記について順番に紹介していきます。

 

開業資金については下記記事でも解説しているので、合わせてご覧ください。

【規模別】カフェの開業資金はいくら?開業費用を抑える3つのポイント

 

 

20坪以下の小規模なカフェ

20坪以下の小規模なカフェは、コンパクトな空間を活かした運営が鍵となります。このようなカフェは、限られたスペースを最大限に利用するため、シンプルながらも機能的な内装や設備が求められます。開業資金は大型店舗に比べて比較的低く抑えられ、約1200万円から1800万円程度が目安となります。

 

内装費は、デザインや材料によって異なりますが、約600万円から1200万円が一般的です。

 

スペースを効率的に使うための工夫や、顧客が快適に過ごせるような工夫が必要になります。初期の運転資金には、開業初期の経費や予備資金として約100万円から200万円が必要です。賃貸料は立地によって変動しますが、初期費用として約50万円から100万円を見積もると良いでしょう。

 

また、設備投資には、コーヒーマシンや厨房設備などに約150万円から300万円を見積もりましょう。

小規模なカフェでも、品質の高いコーヒーや食事を提供するためには、適切な設備が不可欠です。

 

中規模のカフェ(20坪〜50坪)

中規模のカフェ開業は、20坪から50坪の店舗面積を活用し、世界観のある内装や設備を取り入れていきます。

 

この規模のカフェでは、開業資金として約1800万円から4000万円が必要とされます。

内装に関しては、約1200万円から2500万円の資金が必要です。

 

運転資金については、開業初期の運営コストや緊急時の予備資金として、約200万円から500万円が見込まれます。賃貸料の初期費用には、敷金や礼金などが含まれ、約100万円から250万円程度が必要となります。また、高品質なコーヒーマシンや厨房機器などの設備投資には、約300万円から750万円の資金が必要です。

 

スタッフの初期給与に関しても、約50万円から150万円の予算を見積もりましょう。

 

大規模カフェや特別なコンセプトのカフェ

50坪以上の大規模カフェや独特なコンセプトのカフェを開業する場合、特にコンセプトに合わせた内装や設備が大切です。

これにはかなりの資金が必要となり、開業資金は約3000万円以上が見込まれます。

 

内装に関しては、特別なコンセプトを反映させるために約1500万円以上の予算を割くことが多いです。店内のコンセプトに合わせたデザインや家具、装飾品にこだわることで、他店との差別化を図ります。

設備投資では、高品質なコーヒーマシンやキッチン機器などに予算を割きます。

 

カフェのオープン準備ため広告やマーケティングや運営資金も含め、約500万円以上を見積もっておくことが望ましいです。

 

また、初期の人件費には約150万円以上を用意しておきましょう。

 

カフェを開業するために必要な資格や届出とは?

カフェを開業するには、食品衛生責任者の資格や飲食店営業許可申請の届出など、いくつかの手続きが必要です。

 

また、カフェの規模によっては、防火管理者の資格も必要になる場合があります。

ここでは、それぞれの資格や届出について詳しく説明します。

 

食品衛生責任者の資格を取得する

飲食店を開業する際には、「食品衛生責任者」の資格が必須です。

 

この資格は、カフェに限らず、全ての飲食店経営者が取得する必要があります。資格は、全国の各都道府県食品衛生協会が開催する講習を受けることで取得でき、店舗の営業許可申請を保健所に提出する際に必要となります。

 

1~2ヶ月前から講習は満席になることがあるので、開業計画を立てたら早めに申し込むことが重要です。受講料はおよそ1万円です。開業に向けて、この資格取得は早めに済ませておきましょう。

 

飲食店営業許可申請の届出

飲食店営業許可申請は、資格ではありませんが、飲食店を経営する際には法的に必須です。

 

厨房や食器棚、空調などの店舗設備に関して特定の規定があり、それぞれ満たす必要があります。

工事に着手する前には、設計会社と共に保健所に相談し、必要な準備を行っておくことが大切です。

カフェの工事完了予定日の約2週間前を目安に、店舗の見取り図や食品衛生責任者手帳、必要な手数料と共に申請を行いましょう。

申請が承認されると、正式に飲食店としての営業が可能になります。

カフェの規模によって防火管理者

30名以上の収容能力を持つ飲食店を開業する際には、特定の資格の取得が求められます。

この資格は、日本防火・防災協会が提供する講習を受けることで取得できます。

 

カフェの広さが300平方メートルを超える場合は、甲種講習を受ける必要があり、これは2日間で合計約10時間の講習です。

一方、300平方メートル未満の場合は、乙種講習を受けることになり、これは1日約5時間の講習となります。

 

甲種講習の受講料は7500円、乙種講習は6500円となっています。

 

カフェの正確な広さや席数を確認した上で、設計が完成した段階で講習の申し込みを行うことが重要です。これにより、開業前に必要な安全管理の知識を身につけることができます。

 

カフェを開業するといくら稼げる?

カフェの規模や立地、コンセプトなどによって、収入や利益は大きく変わりますが、カフェの規模別に、おおよその収入や利益の目安をご紹介します。

 

・20坪以下の小規模のカフェの場合

・20坪から50坪の中規模のカフェの場合

・50坪以上の大規模なカフェの場合

 

順番に見ていきましょう。

 

 

小規模カフェの場合 20坪以下

20坪以下の小規模カフェでは、席数と回転率が収益を左右します。

例えば、15席のカフェで平均して1日に30人の来客があり、1人あたりの平均消費額が1000円だと仮定します。この場合、日収は30,000円になり、月収は約90万円(30日換算)です。原材料や人件費を含む原価率60%を考慮すると、実際の純利益は月収の40%、つまり約36万円となります。

 

テイクアウトの導入は、席数に制限がある小規模カフェにとって効果的な戦略です。

店内の回転率を高めることができ、売上を伸ばすことが可能です。

 

また、ピーク時間帯にはスムーズなオペレーションを心掛け、顧客の待ち時間を最小限に抑えることが大切です。

 

中規模カフェの場合 20坪から50坪 

20坪から50坪の中規模カフェでは、席数と回転率が収益に大きく影響します。

 

例えば、40席のカフェで1日平均60人が来店し、1人当たり平均1500円消費すると仮定すると、日収は90,000円となります。

 

これを月に換算すると、月収は約270万円(30日換算)になります。しかし、人件費と材料を含む原価率を60%とすると、実際の純利益は月収の40%、つまり約108万円です。

 

中規模カフェの運営では、席数が多い分、より効率的な店内管理と原価率の最適化が収益向上の鍵となります。

サービスの工夫やメニューの多様化を通じて、最大限の収益を目指すことが大切です。

 

大規模カフェの場合 50坪以上

50坪以上の大規模カフェの場合、席数が多く、それに伴い高い回転率と収益が期待できます。

例えば、70席のカフェで1日に平均100人が来店し、1人当たり平均1500円を消費すると仮定します。この場合、日収は150,000円となり、月収は約450万円(30日換算)です。

 

しかし、人件費と材料費を含む原価率60%を考慮すると、実際の純利益は月収の40%、つまり約180万円になります。

 

カフェの開業が甘いと言われる理由と対処法

カフェの開業をする際に、準備はしっかりできているでしょうか?

また、どうすれば成功する可能性を高めることができるのでしょうか?

ここからはカフェの開業について「甘い」と言われる理由と対策について解説していきます。

 

詳しくは下記でも解説しているので合わせてご覧ください。

カフェ開業は甘いと言われる5つの理由【対応策も公開】

 

 

コンセプトとターゲットが練られていない

カフェの開業において、最も重要なことはコンセプトとターゲットです。コンセプトとは、自分のカフェがどんな特徴や魅力を持っているのか、どんな価値を提供するのかということです。

 

ターゲットとは、自分のカフェに来てほしいお客様の層やニーズを明確にすることです。

 

コンセプトとターゲットが練られていないと、カフェは他と差別化できず、お客様に選ばれません。

また、メニューやサービス、内装や雰囲気などもコンセプトとターゲットに合わせて設定しなければなりません。

コンセプトとターゲットを練るためには、市場調査や競合分析を行う必要があります。

自分のカフェがどんなニーズに応えられるのか、どんな強みや弱みを持っているのかを把握することが大切です。

 

資金計画が練られていない

カフェの開業には多額の資金が必要です。

 

店舗の賃貸料や内装費用、設備や備品の購入費用、人件費や原材料費など、様々な経費が発生します。

また、開業後も売上が安定するまでは赤字になる可能性もあります。

 

資金計画が練られていないと、資金不足に陥り、経営が危機に陥ることもあります。

資金計画を練るためには、開業に必要な初期投資額や月々の経営予測を作成する必要があります。

 

また、自己資金だけでは足りない場合は、銀行や金融機関から融資を受けることも考えられます。しかし、融資を受ける場合は、返済能力や担保などをしっかり見積もることが必要です。

 

集客戦略が練られていない

カフェの開業において、集客は命です。

 

どんなに素晴らしいカフェでも、お客様が来なければ意味がありません。

集客戦略が練られていないと、カフェは知名度や評判を高めることができず、売上も伸びません。

 

集客戦略を練るためには、マーケティングや広告活動を行う必要があります。

マーケティングとは、自分のカフェの強みや魅力を伝える方法や手段を考えることです。

 

広告活動とは、自分のカフェの存在や情報を広く知らせることです。

マーケティングや広告活動には、SNSやブログ、チラシやポスター、口コミやイベントなど、様々な方法があります。

自分のカフェに合った方法を選び、効果的に実施することが大切です。

 

カフェの内装設計はWHATS incにご相談ください

カフェの開業の流れから資格、費用まで詳しく解説してきました。

理想のカフェを実現するために、ぜひ参考にしてみてください。

 

WHATS incではカフェの内装設計の相談を承っております。

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