クリニック内装の坪単価や費用相場はいくら?費用を抑えるコツも解説

クリニックの内装工事の坪単価や費用相場が具体的にいくらなのか、どのようにして費用が決まるのか解説していきます。

 

また、費用を抑えるコツについても紹介するのでこれからクリニックの内装を考えている方、開業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

クリニック内装を始める際に知っておくべきことは下記記事にてまとめているので、合わせてご覧ください。

参考記事:【クリニック内装の完全ガイド】内装の流れから費用まで全て解説

 

クリニック内装工事の坪単価や費用相場が決まる3つのポイント

クリニック 内装 費用

クリニックの内装工事を行う場合には、様々な費用が発生します。

中でも坪単価や内装の費用相場は特に気になるポイントのひとつで、一般的にはクリニックの坪単価は40万円前後と言われています。

 

こういった費用は一概には言えず、クリニックの規模や設計、仕様によって大きく異なります。

 

そこで今回は、クリニック内装工事の坪単価や費用相場を決める3つのポイントを解説していきます。

 

どれくらいの費用感でどういった内装を作れるのか、具体的に見ていきましょう。

 

クリニック内装のご相談は下記より承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

①坪単価

クリニックの内装工事にかかる費用のポイントとなるのが、「坪単価」です。

 

坪単価とは、1坪(約3.3平方メートル)あたりにかかる工事費用のことです。クリニック内装工事の坪単価は、一般的には30万円から50万円程度と言われています。

ただ、これは目安であり、実際には物件の種類や工事内容によって変動します。

 

坪単価と費用相場を決めるポイントとしては、工事規模や工事内容といった要素です。

 

例えば、高級感や機能性を重視した内装や、医療機器や設備を多く導入した内装では、坪単価や工事相場が高くなる傾向にあります。

 

さらに、工事の品質や期間によっても費用は変動します。

 

このように、クリニックの内装工事の坪単価や費用相場は様々な要素によって決まります。そのため、予算に合ったや理想のクリニックの内装を検討している際は、早い段階から内装会社と相談をすることをおすすめします。

 

②物件の種類

クリニック内装工事の費用は、物件の種類によっても大きく異なります。

 

一般的に、居抜き、新築の順に費用が高くなります。

 

それぞれの物件の種類について、坪単価や費用相場を見ていきましょう。

 

クリニック内装を居抜きで行う際の費用相場

「居抜き」とは、前のテナントが残した内装や設備をそのまま利用することです。

 

居抜きでクリニック内装を行う場合は、工事範囲が限られるため費用相場は低くなる傾向があります。

 

一般的には、坪単価が10万円から30万円程度、費用相場は300〜900万円と言われています。ただ、居抜きであっても前のテナントの内装や設備がクリニックのコンセプトに適していない場合は、改修や撤去などが必要になります。

 

そういった場合は、費用が高くなることもあります。

 

クリニック内装を新築で行う際の費用相場

ここでいう「新築」とは、テナント物件で内装が何も作られていない状態から、設備工事含めゼロから内装を作る事です。

 

新築でクリニック内装を行う場合は、クリニックの設計やレイアウトをある程度自由に決めることができます。

ただ、自由度が高くなる反面、設備工事が全て必要になるなど工事範囲が広くなるため、費用相場も高くなります。

 

一般的には、坪単価が40万円から60万円程度となり、仮に30坪の物件の場合、費用相場は1200〜1800万円となります。

 

また、建築基準法や消防法といった規制にも注意して内装工事を進める必要があります。

 

なお、建築物自体から建てる場合は建築代が別途かかるので、建築会社に相談の上費用を決めましょう。

 

③工事内容

クリニック内装工事の坪単価や費用相場は、工事内容によっても大きく変わります。

 

工事内容とは、どのような仕様やデザインでクリニックを作るか、ということです。

 

例えば、以下のような要素が工事内容に影響します。

 

・床材や壁材の種類や品質

・照明や空調の設備や機能

・受付や待合室のレイアウトや家具

・診察室や治療室の数や広さ

・スタッフルームや倉庫などの裏方スペースの有無

 

これらの要素は、クリニックのイメージや機能性を決める重要なポイントです。

 

高級感や清潔感を出したい場合は高品質な素材や設備を選ぶ必要がありますが、それに伴って坪単価や費用相場も高くなることが多いです。

 

反対に、シンプルで機能的なクリニックを目指す場合は、デザイン性はやや感じにくいですがコストを抑えることができます。クリニック内装工事の坪単価や費用相場を決めるには、自分のクリニックのコンセプトや目的に合った工事内容を選ぶことが大切です。

 

1人で決めるのが難しい場合は、内装業者と相談しながら考えていくのが良いでしょう。

 

内装工事の専門家として、クリニックの最適な仕様やデザインを提案してもらうことができます。また、予算に応じて工事内容を調整することも可能です。

 

クリニック内装工事の坪単価や費用相場は、工事内容によって大きく変わるというポイントを押さえておきましょう。

 

クリニック内装費用の内訳を解説

クリニック 内装 坪単価

クリニックを開業する際には、内装費用が大きな負担となります。

 

ただ、クリニックの内装費用は一概に決まっておらず、デザイン・設計費用、内装・設備施工費用、設備機器購入費用の3つの要素によって異なってきます。

 

ここからは、それぞれの内訳と節約のポイントを解説していきます。

 

クリニック内装費用の内訳①デザイン・設計費用

「デザイン・設計費用」とは、クリニックのコンセプトやイメージを具体化するために必要な費用です。

 

デザイン・設計費用には、建築士やインテリアデザイナーといった専門家の報酬や打ち合わせの諸経費などが含まれます。

 

この費用はクリニックの規模や希望するデザインの難易度によって変動しますが、一般的には内装工事費用の10〜20%程度が相場だと言われています。

 

デザイン・設計費用を節約したい場合は、専門家との打ち合わせを効率的に行うことやシンプルで機能的なデザインを選ぶことが重要です。

 

 

クリニック内装費用の内訳②内装・設備施工費用

「内装・設備施工費用」とは、クリニックの空間を造るために必要な費用です。

 

内装・設備施工費用には、壁や床、天井などの仕上げ材料や工事費、照明や空調などの電気工事費、水道や排水などの水道工事費などが含まれます。

 

内装・設備施工費用は、クリニックの面積や使用する材料や機器の種類や品質によって変わりますが、一般的には内装費用の60〜80%程度にあたります。内装・設備施工費用を節約したい場合は、専門家と相談しつつ不要だと感じる仕様やオプションを除いていくことが重要です。

 

クリニック内装費用の内訳③備品・家具購入費用

「備品・家具購入費」とは、クリニックで使用する家具などの購入費用です。

 

備品・家具購入費とは、受付や待合室などの家具やスタッフルーム内の収納家具・備品などが含まれます。

 

備品・家具購入費は、クリニックの診療科目やサービス内容によって異なりますが、一般的には内装費用の10〜20%を占めると言われています。

 

こちらの費用を抑えるためには、以下の点に注意すると良いでしょう。

 

・家具はオリジナルデザインではなく既製品をうまく活用する

・顧客から見えない部分の必要備品は安物で済ませる

・あれもこれもと欲張らず、必要最低限の機能に抑える

 

こういったポイントを押さえることで、費用を削減することができます。

 

不要なものの購入は避け、お金をかけるところとかけないところのメリハリをつける事が大切です。

 

クリニック全体の世界観やスタッフ、患者さんからの印象を左右するインテリアは専門家と相談しながら進めていくことが費用を抑える上でも大切です。

 

また、内装工事費用には医療機器など、業界専用の機器・備品類が含まれていない事が多いので、そこは別途予算どりするよう気をつけましょう。

 

クリニック内装費用を抑えるコツ4つ

クリニック 内装費用 抑える

クリニックの内装は、患者さんにとって安心感や信頼感を与える重要な要素です。

 

ただ、内装費用は、クリニックの規模やデザイン、設備などによって変わりますが、一般的には数千万円から数億円といった高額な費用になります。

 

内装費用を抑えることができれば、開業資金を節約することができますし、将来的にも経営に余裕ができます。

 

ここからは、クリニック内装費用を抑えるコツを4つご紹介します。

 

 

早めに専門家に相談をする

クリニック内装費用を抑えるコツの一つは、早めに専門家に相談をすることです。

 

専門家とは、クリニックの開業支援や内装設計を行う会社やコンサルタントのことです。専門家に相談するメリットは以下の通りです。

 

①クリニックの開業に関する知識や経験が豊富なので、内装費用の見積もりや予算の立て方をアドバイスしてもらえる

②クリニックの内装デザインや設備の選定において、機能性や安全性だけでなく、コストパフォーマンスも考慮してもらえる

③信頼できる内装工事業者や工務店の紹介を受けることができ、工事の進捗管理や品質管理も行ってもらえる

 

早めに専門家に相談することで、無駄な出費やトラブルを避けることができます。

 

また、専門家と良好な関係を築くことで、開業後もアフターサービスやメンテナンスなどのサポートを受けることができます。

 

 

居抜き物件を活用する

内装費用を抑えるもう一つのコツは、居抜き物件を活用することです。

 

居抜き物件とは、前のテナントが退去した際に残した内装や設備をそのまま利用できる物件のことです。居抜き物件を活用するメリットは次のようなものがあります。

 

①新築物件や改装物件よりも家賃が安く、敷金や礼金も安く済む場合がある

②前のテナントがクリニックだった場合、ほぼ平面計画を変更する事なく、設備をそのまま使える可能性が高い

③前のテナントがクリニックだった場合、既に医療法や消防法などの法令に適合している可能性が高い

 

居抜き物件は、物件自体が安い場合が多いのはもちろん、前のテナントによっては設備を引き継ぐことができるため、設備機器等の節約にも繋がります。

 

それに加えて、医療法や消防法といった法令にも適合している可能性も高く、手間を省くこともできます。居抜き物件を活用することで、大きく費用を抑えることができるでしょう。

 

WHATS incでは物件の紹介もサポートしておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

 

打ち合わせから工事完了まで時間に余裕を持つ

クリニック内装の工事は、一般的には2ヶ月から3ヶ月程度かかります。

 

しかし、打ち合わせや設計、見積もり、発注、施工などの工程に遅れが生じると、工事期間が延びてしまうことがあります。工事期間が延びると、工事費用だけでなく、家賃や人件費などの固定費も増えてしまいます。

 

また、開業予定日がずれ込むと、患者さんの予約や広告などのスケジュールも変更しなければならず、手間やコストがかかります。

 

そのため、費用を抑えるためにも打ち合わせから工事完了まで時間に余裕を持つことが大切です。具体的には、以下のようなポイントに注意しましょう。

 

①打ち合わせでは、自分の希望や要望を明確に伝える:曖昧な指示や後からの変更は工期や費用に影響します。

②設計や見積もりは、細かい部分まで確認する:不明点や疑問点はすぐに質問すること。後から修正すると時間やお金がかかります。

③発注は早めに行うこと:材料や備品の在庫や納期によっては、発注が遅れると工事が遅れる可能性があります。

④施工は現場監督や業者と密に連絡を取る:進捗状況や問題点を把握し、早めに対処すること。

 

打ち合わせをする際は、後からの変更で工期や費用に影響がないように自分の要望を明確に伝えるようにしましょう。

 

設計や見積もりの段階で細部まで決めることで、そういったリスクを避けることができます。工事の完了までに時間に余裕を持ち、内装のすり合わせに時間をかけるようにしましょう。

 

 

予算に合うよう費用からデザインまでプランニングできる業者を選ぶ

想像以上に費用がかかりすぎてしまうことを避けるためにも、予算に合うよう費用からデザインまでプランニングできる業者を選ぶことを意識しましょう。

 

一般的に、クリニック内装は設計事務所や施工会社に依頼することが多いですが、これらの業者はそれぞれ得意分野や料金体系が異なります。

 

そのため、自分の希望や予算に合わない業者に依頼すると、満足度が低くなったり、予想以上に費用がかかったりする可能性があります。

 

そこでおすすめなのが、費用からデザインまで一括してプランニングできる業者です。このような業者は、クリニック内装の専門家として、お客様の要望や予算に応じて最適なプランを提案してくれます。

 

また、設計から施工まで一貫して行うことで、品質や納期の管理もしっかりしています。このように、予算に合うよう費用からデザインまでプランニングできる業者を選ぶことで、クリニック内装費用を抑えることができます。

 

それぞれの業者の実績を確認し、信頼できるパートナーを見つけましょう。

 

 

クリニック内装費用の見積もりを出す際の注意点

クリニックの内装は、患者さんの印象や信頼感に大きく影響する重要な要素です。できるだけ費用を抑えつつ、患者さんにとって居心地の良い内装デザインを作りたいですよね。

 

しかし、内装費用の見積もりは、意外と難しいものです。どのような点に注意すべきでしょうか。

 

 

内装の条件を詳細に決める

内装費用の見積りを出す注意点として、内装の条件を詳細に決めておくことが挙げられます。

 

内装の条件とは、床材や壁紙、照明や家具などの素材や色、デザインや配置などです。これらの条件によって、内装費用は大きく変わります。また、クリニックの規模や業態、ターゲット層などに合わせて、適切な内装を選ぶことも重要です。

 

内装の条件を詳細に決めることで、見積もりを出す業者に対して、具体的な要望や予算を伝えることができます。反対に、内装の条件が明確ではない場合、見積が正確に出せないことはもちろん、工事中に変更や追加が発生し費用が高くなることがあります。できるだけ避けるようにしましょう。

 

内装の条件を詳細に決めるには、以下の点に注意するとよいでしょう。

 

・クリニックのコンセプトやターゲット層を明確にする

・参考にしたいクリニックや内装事例を探す

・内装設計会社や施工会社と相談する

 

クリニックのコンセプトを明確にすることで、内装の雰囲気がある程度明確になります。その上で自分のイメージに近い内装事例を探すことで、より内装の条件を具体化できます。

 

その条件をもとに内装業者と相談することで、より正確な見積りができるでしょう。

 

物件を決める際の注意点

物件の選び方は、立地や広さ、間取りや設備など様々な要素があります。物件の選び方で内装費用が大きく変わってきます。以下のポイントに注意しましょう。

 

 

①「物件の立地」

クリニックの場所によって賃料や管理費が変わります。

物件の場所を決める際には、ターゲットとなる患者層や競合他院の状況を考慮する必要があります。

 

②「物件の広さ」

内装費用に直結するポイントのひとつで、広い物件を選ぶと内装工事や家具などの購入にかかる費用が増加します。

 

狭い物件を選ぶと、費用は抑えられますが患者さんや従業員の人数、設備の配置に制限が出ます。

物件の広さを決める際には、必要な診療室や待合室の数やサイズ、将来的な拡張性などを考慮する必要があります。

 

 

③「物件の状態」

内装工事の規模や内容に影響するポイントのひとつで、新築やリノベーション済みの物件を選ぶと、内装工事にかかる費用や時間が少なくて済みます。

 

一方で、古い物件や改装が必要な物件を選ぶと、内装工事にかかる費用や時間が多くなります。物件の状態によっては、耐震性や防音性などの安全性や快適性も考慮した工事が必要な場合もある。

クリニックの内装費用の見積もりを出す際には、まずは物件を決めることが重要です。

 

このようなポイントを踏まえて、クリニックに最適な物件を選ぶことができれば、内装費用の見積もりもスムーズに進めることができます。

 

予算に余裕を持っておく

最後に、予算に余裕を持っておくことが必要です。

 

内装費用の見積もりは、あくまで目安であり、綿密に打ち合わせを重ねても実際の工事では予想外のトラブルや追加工事が発生する可能性があります。

 

また、内装工事費用以外にも、設計料や申請手数料、消費税や廃棄物処理費といった費用もあります。開業後の開業準備費用や運営資金といった費用も必要です。

 

そのため、内装費用の見積もりは、予算の上限ではなく目安として考えておきましょう。

 

一般的には、見積もりの10〜20%程度を余裕として計算すると良いと言われています。

 

多めに見積もっておくことで、工事中や工事後に発生する可能性のある費用の増加に対応することができ、予算オーバーを防ぐこともできます。

 

クリニックの内装は患者さんに与える印象や信頼感に大きく影響しますので、質の高い内装を実現するためには、予算管理が重要です。

 

クリニック内装の坪単価と費用相場のまとめ

今回は、クリニックの内装の坪単価と費用相場を解説しました。

 

クリニックのコンセプトによって内装のイメージは変化し、それによって坪単価や費用相場も変化します。さらに、居抜き物件や新築物件、改築物件など物件の選び方も様々で、それぞれメリットやデメリットがあります。

 

内装にかける費用や工事完成までの時間に余裕を持ち、内装選びの条件を明確にした上で内装業者に相談するようにしましょう。

 

また、クリニックの開業には多くの資金が必要ですが、物件や医療機器の選び方次第では節約することも可能です。費用をかけるべきポイントと抑えるべきポイントを考えながら予算計画を立てることで、上手にやりくりすることができるでしょう。

 

クリニック内装のご相談は下記のLINEかお問い合わせフォームより承っておりますので、小さなことでもお気軽にご相談ください。