クリニックの開業、これから内装を考えている方にとってこの記事1つで全てが網羅できるようにガイドを作成しました。
・クリニック内装設計の基礎基本や法令
・クリニック内装の流れ
・クリニック内装業者の選び方
・おしゃれなクリニック内装デザインの作り方
・クリニック内装の費用相場と坪単価
具体的には上記について解説していきます。
WHATS incではクリニック内装の相談を承っていますので、下記ボタンからフォーム、もしくはLINEよりお気軽にお問い合わせください。
目次
クリニック内装設計の基礎基本
クリニック内装設計とは、医療機関の建物や空間を機能的かつ快適にするための計画やデザインのことです。
クリニック内装設計には、医療法や建築基準法などの法令を遵守することが必要です。
また、クリニックの種類や規模、診療内容、患者層などに応じて、内装の色や素材、照明や家具などを適切に選ぶことが重要です。
医師やスタッフ、患者の満足度や信頼感を高めるだけでなく、医療事故や感染症の予防にも寄与する内装を考える必要があります。
クリニック内装で抑えるべき法令
クリニック内装で抑えるべき法令は、主に医療法と建築基準法です。
医療法では、クリニックの開設や移転にあたって、都道府県知事の許可が必要です。
その際には、クリニックの敷地面積や建物面積、構造や耐火性能、診察室や待合室などの最低面積や数などが審査されます。
建築基準法では、クリニックの用途や規模に応じて、階段やエレベーターなどの出入口や通路の幅や数、防火区画や消火器などの防火設備、換気や排水などの衛生設備などが定められています。
これらの法令を遵守しないと、罰則や行政指導が行われる可能性があります。
これらは適切な内装会社を選ぶことで法令に沿った内装を提案してもらうことが可能です。
具体的には、医療法施行規則や厚生労働省令で、クリニック内装に関する最低限の基準が定められています。
例えば、診察室や治療室の床面積や天井高さ、換気設備や消防設備などです。
また、医療法以外にも、建築基準法や消防法などの関連法規も遵守する必要があります。
クリニック内装を行う際には、これらの法令を把握し適切な内装を設計するために、専門家の意見を参考にすることが重要です。
後ほど解説する、内装業者の選び方でも詳しく解説します。
クリニック内装の流れ3つのステップ
次にクリニックの内装は具体的にどのような工程で進めていくのか解説していきます。
基本的には下記のステップです。
・計画とデザイン
・工事と完成検査
・引き渡しとアフターケア
お客様の理想のクリニックを実現するために綿密なコミュニケーションをとり、予算と期間に応じてプランニングをしていきます。
では、順番に見ていきましょう。
計画とデザイン
クリニック内装工事の初期段階では、お客様と内装会社との間で詳細な計画と設計を練っていきます。
この段階では、様々な要素が考慮されるべきであり、どのようなクリニックを作りたいかコンセプト、予算、期間などを考えていきます。
各設備の機能性や全体の快適性、そしてクリニックの全体的なビジョンを反映するために、内装設計の総合的なプランを作成します。
また、設備、什器、照明などの重要な要素もこの段階でプランニングしていきます。
お客様のニーズと理想に基づいて、平面図、立面図、パースなどの詳細な設計図を作成し、提案いたします。
設計図が確定したら、内装工事の契約が結ばれ、実際の作業が始まります。
工事と完成検査
次のフェーズでは、設計図に基づいた具体的な内装工事が行われます。
設備工事、造作工事、そして仕上げ工事の3つの主要な工程に分けられます。
設備工事では、クリニックの図面に適した配管や配線が新設されます。
次に、造作工事で新しい壁や天井などが構築され、仕上げ工事で壁紙や床材が貼られます。
また、設備、什器、照明などもこの段階で取り付けられます。
内装会社は、作業の進捗と品質管理についてお客様に定期的に報告を行います。
全ての工事が完了したら、一緒に完成検査を行い、設計図と実際の仕上がりが一致し、問題がないことを確認していきます。
引き渡しとアフターケア
クリニック内装工事の最後の工程は、引き渡しとアフターケアです。
引き渡しは、内装会社がお客様に対して工事の完成を報告し、全ての工事の品質と完成度を確認するための重要な工程です。
この工程には検査、清掃、立会、引き渡し書類の提出、そして最終的な支払いが含まれます。
内装会社とお客様の間の綿密なコミュニケーションが保たれていれば、この工程も円滑に進みます。
工事が完了しても、アフターサービスや定期的なメンテナンスによって、お客様と内装会社の間のコミュニケーションは続くことが多いです。
施工品質を長期的に維持し、クリニックの環境を最適化するために重要です。
クリニック内装業者の選び方3つのポイント
次に、クリニックの内装業者の選び方について3つのポイントで解説していきます。
詳しくは下記記事にまとめていますので、合わせてご覧下さい。
参考記事:クリニック内装業者の選び方5つのポイント
ここで解説するのは下記3つです。
・コミュニケーションが密に取れるかどうか
・内装費用が適切かどうか
・施工実績が豊富かどうか
順番に解説していきます。
コミュニケーションが密に取れるかどうか
クリニック内装は、医療機関としての要件やオーナーの理想を反映させる必要があります。
そのため、業者とのコミュニケーションが密に取れるかどうかが重要です。
コミュニケーションが密に取れる業者とは、以下のような特徴を持つ業者です。
・ヒアリングや打ち合わせを丁寧に行い、要望や悩みをしっかりと把握する
・プランや見積もりを分かりやすく説明し、納得いくまで相談に応じる
・工事中や工事後も定期的に連絡や報告を行い、進捗や問題点を共有する
コミュニケーションが密に取れる業者は、信頼関係を築きやすく、トラブルや不満を防ぐことができます。
特にLINEやChatworkなどチャットツールを活用し、レスポンスが早い業者を選ぶようにしましょう。
WHATS incではLINEから相談を受け付けているので、お気軽にご連絡ください。
内装費用が適切かどうか
クリニック内装は、予算に応じて最適なプランを提案してもらう必要があります。
そのため、内装費用が適切かどうかが重要です。
内装費用が適切かどうかを判断するには、以下のような方法があります。
・相場を理解しておく
・見積もりの内訳や内容を詳しく確認し、不明点や疑問点を質問する
・見積もり以外に発生する費用やオプション料金などを確認する
内装費用が適切な業者は、コストパフォーマンスの高いプランを提供し、無駄な出費や後悔を防ぐことができます。
後ほど解説する内装費用の相場、坪単価についての解説も参考にしてみてください。
施工実績が豊富かどうか
クリニック内装は、医療機関としての専門性や安全性を確保する必要があります。
そのため、施工実績が豊富かどうかが重要です。
施工実績が豊富な業者とは、以下のような特徴を持つ業者です。
・クリニック内装の施工事例やポートフォリオを多数公開している
・クリニック内装に関する知識や技術を持ち、最新のトレンドや規制に対応できる
施工実績が豊富な業者は、品質やデザインの高いプランを提供し、満足度や信頼度の高いクリニック内装を実現できます。
これら3つのポイントを確認し、適切な内装業者を選べるようにしておきましょう。
おしゃれなクリニック内装デザインの作り方3つのポイント
おしゃれなクリニック内装デザインを実現するためのポイントは多くありますが、特に意識すべきポイントは下記の3つです。
・患者さんにとって快適な待合室の設計
・リラックス適切な照明設計
・スタッフの動線を意識したデザイン
特にスタッフがストレスなく働くことのできる同線を意識したデザイン、そして患者さんにとってリラックスできる待合室の設計は意識したいポイントです。
では、順番に見ていきましょう。
クリニック内装においておしゃれなデザインを実現するためのポイントとメリットについては下記記事にて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
参考記事:【クリニック内装】おしゃれなデザイン5つのポイントとメリット3つ
患者さんにとって快適な待合室の設計
待合室は、患者さんが最初に目にする場所です。
待合室が狭くて暗かったり、古くて汚れていたりすると、患者さんは不安や不快感を感じるかもしれません。
逆に、広々として明るく、清潔感のある待合室だと、患者さんは安心して待つことができますよね。
また、待合室には椅子やテーブルだけでなく、雑誌やテレビなどの娯楽設備や、飲み物やお菓子などのサービスも用意すると、患者さんは退屈せずに快適に過ごせます。
来院する患者さんの層や、専門の科目によって適切にプランニングできるよう具体的に依頼をすることが大切です。
さらに、待合室の壁や床には、クリニックのコンセプトや特色に合った色や素材を選ぶと、おしゃれで統一感のある空間を作ることができます。
リラックスできる適切な照明設計
クリニックの内装デザインにおいて、照明は重要な要素です。
照明が暗すぎると、患者さんは眠くなったり、不安になったりします。
照明が明るすぎると、患者さんは眩しく感じたり、緊張したりします。
そのため、クリニックでは、調光機能を備えた照明を使って、患者さんの状況や気分に合わせて明るさを調整することがおすすめです。
例えば、診察室では明るくして医師と患者さんのコミュニケーションをスムーズにし、治療室では暗くして患者さんをリラックスさせるといったような形です。
また、照明の色温度にも注意する必要があります。
色温度が高い白色系の照明は活発さや清潔感を与えますが、冷たく感じられることもあります。
色温度が低い黄色系の照明は温かみや落ち着きを与えますが、暗く感じられることもあります。
そのため、クリニックでは、色温度をバランスよく配分することが大切です。
スタッフの動線を意識したデザイン
クリニックでは、スタッフが患者さんの診察や治療をスムーズに行えるように、動線を効率的に設計することが必要です。
動線とは、スタッフが移動する経路のことで、待合室や受付、診察室や治療室などの配置や間取りに影響します。
動線を意識したデザインでは、スタッフの無駄な移動や待ち時間を減らし、患者さんの待ち時間も短くできます。
また、動線を分かりやすくすることで、スタッフのコミュニケーションも円滑になります。
動線を意識したデザインの例としては、受付から診察室までの距離を近くしたり、診察室と治療室を隣接させたりすることが挙げられます。
内装会社と密にコミュニケーションを取りながら、具体的にどのようなクリニックデザインを実現したいかプランニングをしていきましょう。
おしゃれなクリニック内装を実現するための方法として、詳しくは下記を合わせてご覧ください。
参考記事:【クリニック内装】おしゃれなデザイン5つのポイントとメリット3つ
クリニック内装の費用相場・坪単価はどれくらい?
クリニック内装の費用相場は坪単価や広さ、物件の形態によって大きく異なります。
ここでは、下記について概要を解説していきます。
・一般的なクリニック内装の坪単価
・クリニック内装費用の内訳を解説
・クリニック内装費用を抑える裏技
より詳しくは、下記記事にて解説していますので合わせてご覧ください。
参考記事:クリニック内装の坪単価や費用相場はいくら?費用を抑えるコツも解説
では、順番に見ていきましょう。
一般的なクリニック内装の坪単価
クリニック内装の費用を決定する重要な指標は「坪単価」で、一般的には1坪あたり30-50万円程度です。
ただし、これは参考値であり、実際の費用は物件の特性や工事詳細により変動します。
より豪華で機能的な内装や多数の医療機器導入は、坪単価に影響する可能性があります。
また、同様に品質と工事期間も費用に影響を与えます。
クリニック内装の費用は、多数の要素によって形成されるので注意が必要です。
WHATS incでは理想的なクリニック内装を実現するために、予算と期間に合わせて適切に提案させていただきます。
クリニック内装費用の内訳を解説
クリニックの内装費用の内訳は詳細に解説すると文字数が多くなり過ぎてしまうので、ここでは概要を紹介していきます。
クリニック内装費用は主に3つの部分で構成されます。
デザイン・設計費、内装・設備施工費、備品・家具購入費です。
デザイン・設計費はコンセプトの具現化に必要な費用で、工事費の約10-20%を占めます。
内装・設備施工費は空間を構築するために必要な費用で、全体の約60-80%を占めます。
備品・家具購入費はクリニックに必要な家具などの購入費で、約10-20%を占めます。
コスト削減のためには、効率的な打ち合わせ、シンプルで機能的なデザイン、不要な仕様の削減、既製品の活用などが大切です。
また、医療機器などは別予算とすることが一般的です。
内装費用の内訳について詳しくは下記記事をご覧下さい。
参考記事:クリニック内装の坪単価や費用相場はいくら?費用を抑えるコツも解説
クリニック内装費用を抑える裏技
クリニック内装費用の内訳について紹介したところで、次は内装費用を抑える方法について解説していきます。
クリニックの内装費用を抑えるためには、早めに内装会社に相談することが重要です。
WHATS incでは、初期の計画段階から参画し、理想のクリニックの実現のため時間と予算を最大限に活用するための効率的なプランニングを提案いたします。
具体的には、適切な内装・設備の設計と材料選択を通じて施工費用を抑制し、必要な機能とコストパフォーマンスを考慮した家具・備品選択で購入費用を節約します。
早期にWHATS incにご依頼いただくことで、無駄な出費を排除し、質の高いクリニック内装の実現をお手伝いすることが可能です。
相場と比べて安くても、実績が少なかったり、経験が豊富出ない場合もあります。
クリニックの内装は様々な業種の内装設計の中でも特に専門的な領域です。
最適なプランニングを親身に考えてくれ、綿密なコミュニケーションが取れる内装会社を選ぶことが、理想のクリニックを実現するための第一歩です。
まずはここまでお読みいただきありがとうございます。
さらに詳しくは下記記事でも解説していますので、合わせてご覧いただくと理解が深まります。
参考記事:クリニック内装の坪単価や費用相場はいくら?費用を抑えるコツも解説
参考記事:【クリニック内装】おしゃれなデザイン5つのポイントとメリット3つ
参考記事:クリニック内装業者の選び方5つのポイント
ここまで読んで気になること、相談したいことがあれば下記よりお気軽にご相談ください。
クリニック内装ガイドのまとめ
ここまでクリニック内装について全て解説してきました。
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