本記事では店舗内装の物件別、業態別の内装費用相場と坪単価の目安について紹介していきます。
また、内装会社だからこそ分かる内装費用を抑えるポイントについても5つ紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
店舗内装の物件別費用相場と坪単価
店舗の内装工事は、物件の状態によって費用が大きく変わります。
一般的に、居抜き物件とスケルトン物件の2種類がありますが、それぞれにどのくらいの費用がかかるのでしょうか？
居抜き物件とスケルトン物件の費用相場と坪単価をそれぞれ紹介していきます。
内装の費用相場と坪単価は、物件の種類はもちろん業態やどのような内装を実現したいかによって大きく異なります。
一般的な目安を紹介していきますが、物件や内装のコンセプトがすでに決まっている場合は、内装費用を抑えるためにも早めに見積もりを取ることをおすすめします。
では、物件別の内装費用相場と坪単価の目安をみていきましょう。
居抜きの費用相場と坪単価
居抜き物件とは、前のテナントが内装を残して退去した物件のことです。
居抜き物件のメリットは、内装工事の期間や費用を抑えられることです。
しかしデメリットもあり、前のテナントの内装が自分の店舗コンセプトに合わない場合や、内装が古くて修繕が必要な場合などは、一度解体する必要があるため、期間や費用が掛かることがあります。
居抜き物件の内装工事費用は、物件の状態や改修の範囲によって異なりますが、平均的には、坪単価で10万円から20万円程度です。
例えば、30坪の居抜き物件で、内装をそのまま使う場合は、300万円から600万円ほど。
一方、内装を一部変更する場合は、500万円から800万円ほどかかります。
スケルトン店舗の費用相場と坪単価
スケルトン物件とは、前のテナントが内装をすべて撤去して退去した物件のことです。
スケルトン物件のメリットは、自分の店舗コンセプトに合わせて内装を自由に設計できることです。しかし、居抜き物件と比較すると内装工事の期間や費用が高くなるいことが多いです。
スケルトン物件の内装工事費用は、設計内容や仕様によって異なりますが、平均的には、坪単価で40万円から60万円程度です。
例えば、30坪のスケルトン物件で、シンプルな内装をする場合は、1200万円から2400万円ほど。一方、高級感や個性を出すために特殊な内装をする場合は、1500万円から3000万円ほどかかります。
店舗の内装工事費用は、物件の状態や設計内容によって大きく変わります。
居抜き物件は、内装工事の期間や費用を抑えられる反面、前のテナントの内装に制限されることがあります。
スケルトン物件は、自分の店舗コンセプトに合わせて内装を自由に設計できる反面、内装工事の期間や費用が高くなることがあります。
理想の店舗を実現するために最適な物件を選ぶためには、予算やスケジュールだけでなく、店舗コンセプトやターゲット層も考慮し内装会社と相談しながら進めていくことが大切です。
店舗内装の業態別費用相場と坪単価
店舗内装の費用は、業態によって大きく異なります。
同じ広さの店舗でも、内装の仕様や設備の内容によって、費用は数百万円から数千万円まで変動します。
ここからは主な業態別に店舗内装の費用相場と坪単価をご紹介します。また、費用を抑えるためのポイントや、内装工事の流れも簡単に紹介していきます。
・飲食店舗
・アパレル店舗
・美容室・エステサロン
・フィットネスジム
・クリニック
・歯科医院
・オフィス
順番に説明していきます。
飲食店舗
飲食店舗の内装費用は、業態やコンセプトによって大きく異なりますが、一般的には、1坪あたり約50万円から100万円程度が相場です。
つまり、30坪の飲食店舗であれば、1500万円から3000万円程度の費用がかかります。
ただし、これはあくまで目安であり、具体的な費用は、以下の要素によって変わります。
・内装デザイン
・床材や壁材などの仕上げ材
・厨房設備や冷蔵庫などの機器
・照明や音響などの電気工事
・換気や空調などの空調工事
・消防設備や防音対策などの法令対応
飲食店舗の内装費用を抑えるためには、以下のポイントが有効です。
・既存の設備や仕上げ材を活用する
・シンプルで無駄のないデザインを選ぶ
・必要最低限の機器や設備を選ぶ
・見積もりを複数社から取る
・工期によ
後ほど内装費用を抑えるポイントについても紹介していくので、合わせて参考にしてみてください。
アパレル店舗
アパレル店舗の内装費用は、ブランドイメージやターゲット層によって異なりますが、一般的には、1坪あたり約20万円から40万円程度が相場です。
例えば30坪のアパレル店舗であれば、600万円から1200万円程度の費用がかかると考えられます。
ただし、これはあくまで目安であり、具体的な費用は、以下の要素によって変わります。
・内装デザイン
・床材や壁材などの仕上げ材
・什器やディスプレイなどの陳列設備
・照明や音響などの電気工事
・空調工事
・防犯カメラやセキュリティシステムなどの安全対策
アパレル店舗の場合は他の業態と比較して設備工事が少なく、特に居抜き物件であれば内装費用を抑えることも可能です。
ただし、オブジェや什器をオリジナルで作成したい場合はかなり高額になるので、平均の坪単価から大きく上回る予算となる事に注意しましょう。
WHATS incではアパレル店舗の設計施工の提案をしているので、お気軽にご相談ください。
美容室・エステサロン
美容室やエステサロンの内装費用は、サービス内容やコンセプトによって異なりますが、一般的には坪単価30万円から50万円が相場です。
近年の材料や職人手配の単価高騰により、世界観を反映した満足のいく内装を作るのであれば45万円から65万円くらいを見積もると良いでしょう。
つまり、30坪の美容室やエステサロンであれば、1350万円から1950万円程度の費用がかかると考えられます。
・内装デザイン
・床材や壁材などの仕上げ材
・シャンプー台やベッドなどの施術設備
・照明や音響などの電気工事
・換気や空調などの空調工事
・消毒設備や防音対策などの衛生対策
特に美容室であれば、シャワー台の設置による水回りの設備工事や、床材や壁材の加工が必要になります。
WHATS incでは美容室の設計施工事例が100店舗以上あり、理想の世界観を実現するための提案が可能です。
下記リンクから事例を見れますので、合わせてご覧ください。
フィットネスジム
フィットネスジムの内装費用は、ジムの規模や設備内容によって異なりますが、一般的には、1坪あたり約40万円から80万円程度が相場です。
例えば30坪のフィットネスジムであれば、1200万円から2400万円程度の費用がかかると考えられます。
・内装デザイン
・床材や壁材などの仕上げ材
・トレーニングマシンやウェイトなどの運動設備
・照明や音響などの電気工事
・換気や空調などの空調工事
・シャワールームやロッカールームなどの水道工事
フィットネスジムでは導入するトレーニング設備の費用によっても総額が大きく異なります。
例えばヨガスタジオと、パーソナルトレーニングジムとでは導入する設備が異なります。
実現したいジムの世界観と予算を加味した上で、お気軽にご相談ください。
クリニック
クリニックの内装工事では、受付や待合室、診察室や処置室、薬局や事務室などのスペースを作る必要があります。
また、患者さんの快適さや安心感を高めるためには、明るく清潔感のある色彩や素材を選ぶことが重要です。
さらに、医師や看護師などのスタッフの効率性や安全性も考慮する必要があります。
例えば、動線やレイアウトを工夫することで、スタッフの移動時間を短縮したり、患者とスタッフの接触を減らしたりすることが可能となります。
クリニックの内装工事費用相場は、面積にもよりますが、約3000万円から5000万円程度です。
坪単価は約100万円から150万円ほどになります。
クリニックの内装に関しては下記記事でもまとめているので、合わせてご覧ください。
【クリニック内装の完全ガイド】内装の流れから費用まで全て解説
歯科医院
歯科医院の内装工事では、クリニックと同様に受付や待合室、診療台やレントゲン室、滅菌室や洗口室などのスペースを作る必要があります。
また、歯科治療は患者さんにとって不安や恐怖を感じることが多いため、リラックスできる雰囲気や音楽を演出することが重要です。
さらに、歯科医院には高度な医療機器や器具が多く必要になるため、電気や水道などの設備や配線や配管などの工事にも注意が必要です。
歯科医院の内装工事費用相場は、約2000万円から4000万円ほど。
坪単価は約80万円から120万円程度になります。
下記記事でも歯科医院の内装のポイントから費用までまとめているので、参考にご覧ください。
オフィス
オフィスの内装工事では、受付やロビー、会議室や個人室、応接室や休憩室などのスペースを作る必要があります。
また、オフィスの内装は、会社や組織のイメージやブランドを表現することが重要です。
例えば、シンプルでモダンなデザインやカラーを選ぶことで、プロフェッショナルさや信頼感を高めることができます。
さらに、オフィスの内装は、社員やメンバーの働きやすさやコミュニケーションを促進することも重要です。例えば、オープンなレイアウトやガラス張りの壁を使うことで、明るく開放的な空間を作ったり、情報共有や交流を活発にしたりすることができます。
オフィスの内装工事費用相場は、約1000万円から3000万円程度です。坪単価は約40万円から80万円ほど。
オフィスの内装は採用にも、社員の働きやすさにも影響してきます。
WHATS incではオフィスの設計施工も提案しております。
下記LINEもしくはメールにて無料相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
店舗内装費用を抑える5つのポイント
店舗内装は、お客様にとって最初の印象を決める重要な要素です。
しかし、店舗内装には多くの費用がかかります。
特に新規開業やリニューアルの場合は、想定していた予算をオーバーしてしまうことも少なくありません。
ここからは店舗内装の費用を抑えるためのポイントを5つ紹介していきます。
・コンセプトを明確にしておく
・事業計画を明確にしておく
・内装会社に設備を提案してもらう
・実績のある内装会社を選ぶ
・早い段階で内装会社に相談する
順番に説明していきます。
コンセプトを明確にしておく
店舗内装の費用を抑えるためには、まずコンセプトを明確にしておくことが大切です。
コンセプトとは、店舗の目的やターゲット、イメージなどを具体的に定めたものです。
コンセプトが明確であれば、無駄な内装や備品を避けることができます。
また、コンセプトに沿った内装をすることで、お客様にも魅力的な店舗になります。
まずは、以下のようなことを考えてみましょう。
・店舗の目的は何か？
・ターゲットはどんな人か？
・店舗のイメージはどんなものか？
・店舗の特徴や強みは何か？
・店舗の雰囲気や色彩はどんなものか？
コンセプトが決まると工期の削減やどのように世界観を実現していくべきか、内装会社から適切な提案をもらうことができるようになります。
コンセプトが決まったら次に事業計画を明確にしていきましょう。
事業計画を明確にしておく
店舗内装の費用を抑えるためには、事業計画を明確にしておくことも重要です。
事業計画とは、店舗の売上や利益、経費などを見積もったものです。
事業計画が明確であれば、内装費用に対する投資効果や回収期間を把握することができ、事業計画に基づいて予算を決めることで、無理な支出や赤字を防ぐことができます。
事業計画を明確にするためには、以下のようなことを考えてみましょう。
・店舗の規模や立地はどんなものか？
・店舗の営業時間や日数はどんなものか？
・店舗の客単価や客数はどんなものか？
・店舗の人件費や光熱費などの経費はどれくらいか？
・店舗の売上や利益はどれくらい見込めるか？
事業計画を固めておくことで、資金の借り入れがスムーズになり、資金配分が明確になります。
WHATS incでは事業計画の作り方もアドバイスしておりますので、興味のある方は下記よりお気軽にご相談ください。
内装会社に設備を提案してもらう
店舗内装の費用を抑えるためには、内装会社に設備を提案してもらうことも有効です。
設備とは、照明や空調、水道や排水などの機能的な部分です。設備は店舗運営に欠かせない要素ですが、同時にある程度の費用がかかります。
内装会社に設備を提案してもらうことによるメリットは下記です。
・設備の種類や数量を最適化することで、無駄なコストを削減できる
・設備の配置や配線を効率化することで、工事の時間や手間を省ける
・定価より低価格で仕入れることができる可能性があり、コストを削減できる
多くの設計施工実績のある内装会社では、すでにメーカーとの繋がりがあり設備を低価格で仕入れることができる場合があります。
内装会社との打ち合わせの際に費用を抑えて導入できるメーカーがあるかどうか確認してみることがおすすめです。
実績のある内装会社を選ぶ
店舗内装の費用を抑えるためには、実績のある内装会社を選ぶことも大切です。
実績のある内装会社とは、同じ業種や規模の店舗に対して多くの施工事例や満足度が高い評価を得ている会社のことです。
実績のある内装会社を選ぶことで、以下のようなメリットがあります。
・業界や市場の動向に精通しているため、最新かつ効果的な内装を提案してくれる
・豊富な経験やノウハウを持っているため、品質や安全性に優れた内装を施工してくれる
・信頼性や責任感が高いため、納期や予算に沿った内装を完成させてくれる
多数の設計施工実績がある内装会社では、費用を抑える方法についても提案をもらうことが可能です。
早い段階で内装会社に相談する
店舗内装の費用を抑えるためには、早い段階で内装会社に相談することもおすすめです。
早い段階で内装会社に相談することで、以下のようなメリットがあります。
・内装会社と共にコンセプトや事業計画を検討することで、方向性や目標を明確にできる
・内装会社からアドバイスや見積もりをもらうことで、予算やスケジュールを計画的に決められる
・内装会社と連携することで、設計や工事の流れや進捗状況をスムーズに確認できる
工期が短いと、職人の手配や材料の調達にも余計なコストが掛かる場合が多く、コストを削減するための提案も満足に受けることが難しくなります。
なるべく早い段階で相談をし、理想の店舗の実現に向けて進めていきましょう。
まとめ
ここまで、業種別の店舗内装の費用相場と坪単価の目安を解説してきました。
もちろん、一概に言えるものではないので目安として参考にしてみてください。
店舗内装は、お客様にとって最初の印象を決める重要な要素です。
店舗内装にはある程度の費用がかかりますが、今回の記事を参考に効果的に費用を抑え理想の店舗を実現していきましょう。
WHATS incでは物件の選定から開業支援、内装設計施工まで100店舗以上の実績から提案させていただきます。
ご相談は無料ですので、下記リンクよりお気軽にご連絡ください。