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Magazine / Blogヨガスタジオの内装デザイン|空気・光・音・床の考え方とピラティス事例5選
ヨガスタジオの内装は、ヨガマットを敷く広さだけでなく、空気・光・音・床の心地よさまで含めて考えることが、通いやすさにつながります。
この記事では、ヨガスタジオの内装デザインのポイントを、5つに整理して解説していきます。
ヨガとピラティスは、静かな環境で体を動かすという点が共通しているため、空間づくりの考え方も重なる部分が多くあります。
目次
ヨガスタジオの内装で押さえたい5つのポイント【結論】
この記事でわかること
結論から言うと、ヨガスタジオの内装で押さえたいポイントは次の5つです。
- 空気:換気と空調を、レッスンの種類に合わせて設計する
- 光:自然光を生かし、調光できる暖かい照明を組み合わせる
- 音:防音と吸音を、設計の早い段階で考える
- 床:足ざわりと、お手入れのしやすさで素材を選ぶ
- 世界観:色・素材・ロゴなどで、スタジオの個性を表現する
5つのポイント早見表
| ポイント | 考え方 | 確認したいこと |
| 空気 | 換気と空調を設計する | 温度や湿度をどう調整するか |
| 光 | 自然光と調光できる照明 | 時間帯やクラスで雰囲気を変えられるか |
| 音 | 防音と吸音を計画する | 近隣やほかの部屋への音の影響 |
| 床 | 足ざわりとお手入れ | 素材ごとの特徴と、クラスとの相性 |
| 世界観 | 色や素材で表現する | 運営で維持しやすいか |
ヨガスタジオの内装デザイン|5つのポイント
ポイント1:レッスン室の空気を整える
ヨガは呼吸を大切にするため、空気の心地よさは、レッスンの質に直接関わります。換気と空調は、レッスン室のデザインと同時に決めておくことが大切です。
クラスの種類によって必要な環境は変わります。静かに体をほぐすクラスと、体温を上げて行うクラスでは、温度と湿度の考え方が異なるため、どのクラスを中心にするのかを、先に決めておくと設計しやすくなります。
高温で行うクラスを取り入れる場合は、湿気に強い仕上げ材を選ぶことも欠かせません。
ポイント2:自然光と、調光できる暖かい照明
自然光は、薄手のカーテンやブラインドで調整しながら、取り入れるのが基本です。そのうえで、やわらかく暖かい照明を足すと、時間帯に関わらず落ち着いた雰囲気をつくれます。
照明を調光できるようにしておくと、活発に動くクラスは明るめに、ゆったりしたクラスは落とした光に、というように、クラスに合わせた雰囲気を演出できます。
鎌倉店の事例のように、間接照明を天井のデザインに組み込むと、まぶしさを抑えながら、空間全体をやわらかく照らせます。
ポイント3:音のコントロール
特に都市部のビルや、ほかの店舗と同じ建物に入るスタジオでは、壁や天井の防音を考えておくことが大切です。
あわせて、室内の反響を抑える吸音も重要です。反響が強いと、インストラクターの声が聞き取りにくくなります。木や、吸音性のある仕上げ材を使うと、音がやわらぎます。
音の問題は、工事が終わってから直すのが難しい部分です。近隣や隣り合う部屋への影響は、設計の初期に整理しておきましょう。
ポイント4:足元の心地よさと、お手入れのしやすさ
ヨガは素足で行うため、床材は、足ざわりが印象を大きく左右します。
木の床は、温かみがあり、スタジオの雰囲気にも合います。コルクやゴムは、クッション性があり、体への負担をやわらげたい場合に向いています。
一方で、厚手のカーペットは、汚れや湿気がたまりやすく、バランスをとるポーズが不安定になりやすいため、慎重な検討が必要です。
素材ごとの特徴を比べて、スタジオが中心にするクラスと、お手入れのしやすさで選びましょう。
ポイント5:ブランドの世界観を、色や素材で表現する
ヨガスタジオは、自然素材やなじみのある色を使いながら、スタジオ独自の世界観をつくることで、通いたくなる場所になります。
土や木を思わせる、ベージュ、ホワイト、落ち着いた緑のような色は、空間を穏やかな印象にまとめやすい色です。
そこに、ロゴや、コーポレートカラー、素材のこだわりを加えることで、ほかのスタジオとの違いが生まれます。
具体的な事例は、次の章で紹介します。
ピラティス/ヨガの内装事例|ブランドを空間で表現した5店舗
WHATS incが設計施工を手がけたスタジオの事例として、ピラティススタジオ「zen place」の5店舗を紹介します。ヨガスタジオの空間づくりにも共通する、ブランドの表現や、光と素材の使い方が参考になります。
zen place pilates 鎌倉(神奈川県鎌倉市)

2021年8月に施工した店舗で、面積は46.8坪です。
天井には、ヘキサゴン型の三層パネルに組み込んだ間接照明を設けています。
また、店舗のロゴをイメージし、曲線を意識した家具と壁をつくっています。
zen place 新百合ヶ丘店(神奈川県川崎市麻生区)

2023年4月に施工したピラティススタジオで、面積は36.7坪です。
イメージは、インダストリアルとモダンを組み合わせたものです。

zen place pilates 京都西院(京都府京都市右京区)
2025年5月に竣工した店舗です。
店舗自体が閉鎖的な立地ですが、スタジオの壁面いっぱいにアートを描き、傾斜をつけた天井で立体感を演出しています。
zen place pilates 中野(東京都中野区)
2025年5月に竣工した店舗です。
既存の天井をロゴマークで大胆にくり抜き、間接照明を入れています。
トイレは、ベネチアンタイルとステンシルでシャンデリアを描いています。
zen place pilates 流山おおたかの森(千葉県流山市)
2025年4月に竣工した店舗です。
路面店ですが、中を見えづらくするために、コーポレートカラーのブルーで店内にフィルターをかけています。
待合のカウンターとベンチは、硬いイメージに浮遊感を持たせ、植栽が際立つように考えています。
5店舗から読み取れること
5店舗の設計のポイントから読み取れる共通点は、次の3つです。
- ロゴやコーポレートカラーといったブランドの要素を、天井や家具、店内の色で表現している
- 間接照明を、空間の演出に使っている
- 閉鎖的な立地や、路面店という条件を、アートや色の工夫で空間の魅力に変えている
ヨガスタジオの内装で失敗しないための確認事項
ヨガスタジオの内装を計画するときは、次の点を事前に確認しておくと、完成後の「思っていたのと違った」を防ぎやすくなります。
- 中心にするクラスの種類と、必要な温度・湿度
- 換気と空調の方式と、音の大きさ
- 自然光の入り方と、照明の調光
- 防音・吸音を、近隣と隣の部屋の両方について整理できているか
- 床材の足ざわり、お手入れのしやすさ
- 受付・更衣室・レッスン室の動線が、前後のレッスンで混み合わないか
- ロゴや色を、どこでどのように表現するか
注意
更衣室や水まわりの設備は、レッスン室から近いほど便利ですが、音や湿気がレッスン室に影響しないよう、配置を工夫する必要があります。
具体的な費用や工期は、物件の条件によって大きく変わります。設計施工会社に相談し、見積もりで確認してください。
まとめ
ヨガスタジオの内装は、空気、光、音、床、そしてブランドの世界観を、設計の早い段階から一緒に考えることがポイントです。
zen placeの事例では、ロゴや色といったブランドの要素を、天井や壁、家具、色づかいで表現しながら、立地の条件にも工夫して対応しています。
ご自身のスタジオに合う内装を検討する際は、本記事の確認事項を参考に、まずは優先順位を整理してみてください。
よくある質問
Q.ヨガスタジオの内装で、最初に決めるべきことは何ですか?
Q.ホットヨガのスタジオでは、内装で何に気をつけますか?
Q.床材は何を選べばよいですか?
Q.防音はどこまで必要ですか?
Q.費用や工期はどのくらいかかりますか?
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