【理美容ニュース】理髪料が5カ月連続で上昇 いま現場で効く打ち手
【2026年8月25日の美容ニュース】
理髪料が5カ月連続で上昇、カラーは伸び悩む
総務省が8月21日、2026年7月分の消費者物価指数(2025年=100)を公表しました。理髪料は指数101.3、前月比0.1%上昇、前年同月比1.2%上昇で、5カ月連続の上昇です。美容サービス関連のなかでは最も高い上昇率でした。
パーマネント代とカット代はいずれも指数101.2で、前月比0.1%・前年同月比1.1%の上昇。ヘアカラーリング代は指数101.2、前年同月比0.9%の上昇にとどまりました。エステティック料金は指数101.9で、前月比は3カ月連続の横ばいです。
美容サービス関連全体としては、「生鮮食品を除く総合指数」の0.4%上昇を下回る水準で推移しています。
(出典:理美容ニュース)
注目したいのは、メニューごとに上がり方が違うことです。理髪料が1.2%なのに対し、ヘアカラーは0.9%。カラーは値上げが通しにくい項目だと数字が示しています。
そして全体として、美容サービスの上昇率は物価全体(0.4%)を下回っています。前年比1.2%の値上げでも、物価の伸びには追いついていないということです。
据え置いているなら、実質的には値下げをしているのと同じことになります。全メニュー一律ではなく、通りやすい項目から動かすという考え方も現実的です。
美容師189人が選んだ、シャンプーとトリートメントの1位
「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2026」が発表されました。全国の人気ヘアサロン70軒から189人の美容師が、2025年下半期〜26年上半期に実際に使って良かった製品を回答したもので、全19部門で選出されています。
シャンプー部門は、1位がミルボン「オージュア ミラジェリィ シャンプー」(初登場)、2位がホーユー プロフェッショナル「バイカルテ リペアシャンプー」(3年連続2位)、3位がミルボン「オージュア インメトリィ シャンプー」でした。
トリートメント(インバス)部門でも「オージュア ミラジェリィ」が初登場で1位、3位にロングセラーの「バイカルテ」が入っています。
(出典:WWDJAPAN)
メーカーの推しではなく、実際に使っている美容師の実感に基づく順位なので、商材を別の軸で見られます。1位のミラジェリィは髪の広がりやうねりに着眼した製品で、「1回で他と違いが分かる」という回答が挙がっていました。
ただし、上位に入っている=自店の客層に合う、とは限りません。うねりや広がりに悩むお客様が多いかどうかで判断が変わります。
調査の母集団は人気サロン70軒・189人と限られています。全国の美容師全体の傾向と読み替えるのは避けたほうが安全です。
資生堂プロフェッショナル「アルティスト」に新色3色
資生堂プロフェッショナルが2026年8月6日、ヘアカラー剤「アルティスト バイ プリミエンス」に新色3色相を追加しました。
記事では、マーケティング部の担当者が新色の魅力を語っています。
(出典:Beautopia)
色数が増えることは、提案の幅がそのまま広がるということです。秋のカラー提案に組み込めるタイミングでもあります。
新色は、単体で使うことだけを考えると出番が限られます。自分の得意な既存レシピにどう混ぜられるかで見ると、使いどころが見つかりやすいはずです。
3色相の具体的な色名や価格は記事からは確認できていないので、そこはリンク先とメーカー資料でご確認ください。
無断キャンセル対策のフィルター型サービスが登場
株式会社SaNSが8月24日、理美容室・ネイル・エステ・リラクゼーションなど予約を前提とするフリーランス施術者向けに、「リザーブチェッカー」の提供を開始しました。
無断キャンセルや直前キャンセルによる時間と売上の損失を最小化することを狙ったサービスです。
特徴は、いま使っている予約サービスの前段に追加できるフィルター型という構成。顧客のクレジットカード情報を事前登録することで、無断キャンセル時の回収不能を防ぎます。
(出典:理美容ニュース)
無断キャンセルは、単に1件分の売上が消えるだけではありません。その枠を他のお客様に回せないという意味で、二重の損失になります。
既存の予約システムを乗り換えずに前段へ足せる構成なので、導入のハードルは低めです。
ただしカードの事前登録は、予約するときの心理的なハードルにもなります。新規のお客様が細っている店では逆効果にもなりうるので、常連中心の店やフリーランスの方のほうが向いていそうです。
見かけ上「安い」内装見積書のカラクリ
美容室の内装工事をめぐる連載コラム「美容院開業のステップ・バイ・ステップ」の第23回です。
今回のテーマは、「店舗工事費を安くしたい」とだけ伝えて相見積もりを取ると何が起きるか。複数の工事会社を現場に呼んで「安く見積もりを」と依頼した場合を扱っています。
(出典:理美容ニュース)
相見積もりは、同じ条件で比べないと安さの理由が分かりません。仕様を落として安く見せている見積もりと、本当に段取りを効率化した見積もりは、表に出ている金額だけでは区別できないからです。
内装は、後から直すのが最も高くつく部分です。金額だけで選ぶと、結局オープンしてから手を入れることになります。
見積もりを取る前に、「何は削ってよくて、何は削れないか」を自分の側で決めておく。それだけで比較の精度がかなり変わります。
「サロン」ではなく「人」を予約する時代へ
美容サロンの予約プラットフォームがいくつも立ち上がった2010年代半ば。そのころからサロン単位ではなく「個人」と「ユーザー」を結びつけることに特化してサービスを磨いてきたのが、Nailie Beautyとminimoです。
SNSによって個人が注目される時代になったことを背景に、この2社が協業します。
記事は、個人起点の美容プラットフォームという構想を描いています。
(出典:BeautyTech.jp)
「どの店に行くか」ではなく「誰に切ってもらうか」で選ばれる流れが、予約プラットフォームの側からも強まっています。
スタッフが個人で集客できるようになることは、店にとっては諸刃です。ただ、止められる流れでもありません。
だとすれば、「個人の集客力を店の中で活かせる仕組み」を先に作っておいたほうが、結果的に人は残ります。指名料の設計、SNSの運用ルール、独立の相談に乗る姿勢。そのあたりが問われることになりそうです。
美容AIの主戦場が「売場」から「研究室」へ
美容分野におけるAIの主戦場が、売場から研究開発へ移りつつあるという記事です。脱・動物実験と成分開発の効率化を同時に実現しようという動きが進んでいます。
資生堂はAI-QSARを活用し、従来1〜2カ月かかっていた工程を短縮しているとのことです。
分子生成AIによる化粧品原料開発の最前線を扱っています。
(出典:美容経済新聞)
AIというと、接客や集客、SNSの話になりがちです。ですが実際には、商材そのものの作られ方が先に変わり始めています。
すぐ現場で使う話ではありません。ただ、「この成分はAIで設計されました」と説明される日はそう遠くないということです。
店販の説明の仕方は、そのぶん変わっていきます。成分の名前を覚えるより、なぜその成分が選ばれたのかを話せるほうが強くなりそうです。
みなさんのサロンではどうされていますか?