【理美容ニュース】メンズ市場に本腰、ミルボンが新ブランド サロンベスコス2026が示す“まとまる髪”
【2026年8月26日の美容ニュース】
人気美容師189人が選んだ「サロンベスコス2026」 鍵は“まとまる髪”と“香り”
WWDBEAUTYが恒例企画「ヘアサロン版ベストコスメ2026」を発表しました。全国の人気ヘアサロン70軒・美容師189人が「2025年下半期〜26年上半期に実際に使ってみて良かった製品」を回答したアンケート調査です。
シャンプーとインバストリートメントはミルボン「オージュア」の“ミラジェリィ”が初登場で1位。アウトバストリートメントは、これまで何度も2〜3位につけていたリトル・サイエンティスト「リケラ」の“リケラエマルジョン”が遂に1位に立ちました。スタイリング剤はジェイドジャパン「ロア」の“ロア ザ オイル”が連覇しています。
(出典:WWDJAPAN ビューティ)
注目すべきは順位そのものより、選ばれた理由です。アウトバス1位の理由として挙がったコメントは「パサつきが改善した」「とにかくまとまる」が圧倒的でした。スタイリング剤1位のコメントは、ほぼ全てが「香りの良さ」か「香りを選べること」に触れています。
つまり今のお客さまが求めているのは、まとまりと香り。カウンセリングでこの2つの言葉を先に出せているか、店販の提案トークがそこに寄っているかを、一度見直してみる価値があります。
スタイリング剤3位にフォーム剤型が入ったのも、メンズを中心としたパーマスタイルのトレンドを反映した結果です。ランキングは、市場のニーズが数字として見える貴重な資料と言えます。
ミルボンが初のメンズブランド「CAPTURE THE MOMENT」を9月12日発売
ミルボンが、同社初となるメンズブランド「CAPTURE THE MOMENT(キャプチャーザモーメント)」を2026年9月12日に全国の理美容サロン向けに発売します。第1弾はスタイリング剤7品です。
ブランドコンセプトは「シンプルで使いやすく続けやすい。自然体な毎日に少しのアクセントを」。同社によると、男性の美容意識の高まりを背景にメンズ美容市場が拡大する一方で、「思い通りに仕上がらない」「理美容室で仕上げてもらったスタイルを自宅で再現できない」という悩みが残っているといいます。そこで「再現性」に着目した設計になっています。
(出典:理美容ニュース)
メンズ集客は「これから取り込むかどうか」ではなく、すでに来店している男性客にどこまで提案できているか、という問題として捉えたほうが現実的です。
男性客が離脱する典型的なパターンが「家で再現できない」。仕上げのときに使った剤を伝えていない、使い方を教えていない、というだけで次回来店の理由がひとつ消えます。スタイリング剤1本の提案は、単価アップの話であると同時にリピート施策でもあります。
大手メーカーがメンズ専用ラインを立ち上げる段階に来たということは、サロン側の提案材料が揃ってきたということでもあります。
2026年秋冬のネイルトレンドは“Nail Noir” JNAが発表
NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が、2026年秋冬のネイルトレンドテーマを「Nail Noir」と発表しました。
コンセプトは、黒の中に潜むニュアンス・色彩・質感。ノワールの奥から赤、ブルー、ピンクが万華鏡のように透けて見える多面的な表情を狙います。カラーは1994年に誕生した伝説的ネイルカラー「ルージュノワール」へのオマージュとして、黒に近い深紅、バーガンディー、ダークレッド、チェリーレッドを軸に据えています。
(出典:理美容ニュース)
ネイル業界の発表ですが、「黒に赤みや青みを透かせる」という色の考え方は、そのまま秋冬のダーク系ヘアカラーの提案トークに翻訳できます。
トレンド発表は、そのまま真似するものではなく自店の言葉に置き換えるものです。秋冬のSNS投稿やPOPの色味をこのトーンで揃えるだけでも、季節感のある店に見えます。
ネイルを併設しているサロンであれば、ヘアとネイルの色設計を同じテーマでそろえた提案も組めます。
「アンドハニー」のCi FLAVORS、米KKRが新株主に 海外展開とM&Aを加速
「アンドハニー(&HONEY)」などのビューティブランドを展開するCi FLAVORSが、既存株主の保有株式を米投資会社KKRの運用ファンドへ譲渡することで合意したと発表しました。取引額とKKRの出資比率は公表されていません。
創業者と社長CEOもKKRとともに出資し、現経営陣が引き続き事業運営を担います。Ci FLAVORSは2021年設立で、ヴィークレア、ステラシードなど9社を傘下に持つコスメカンパニーほかでグループを構成し、米国・中国にも現地法人を置いています。KKRのネットワークを活用し、海外展開、人材・組織基盤の強化、M&Aを加速する方針です。
(出典:WWDJAPAN ビューティ)
ヘアケアブランドの資本再編は、中長期で商品ラインの整理や取引条件、供給体制に影響しうる話です。今回の件がサロン向け商品にどう影響するかは、現時点では発表されておらずわかりません。
ただ、美容業界に投資マネーが入ること自体はもう珍しくなくなりました。良し悪しを断じるより、自店が使っているブランドの背後で何が起きているかを把握しておく姿勢のほうが実務的です。
韓国でK-Beauty向けAIエージェントが動き出す 公的ハブが「場・GPU・実証」を提供
ソウル市が設立した「ソウルAIハブ(Seoul AI Hub)」が、AIに特化した企業支援機関として取り組みを広げています。支援対象には美容関連領域のスタートアップやコンソーシアムも含まれています。
同ハブの特徴は、活動拠点・GPUの計算資源・実証環境を一手に提供している点です。開発したAIを試す場所まで公的に用意されている状態で、K-Beauty領域のAIエージェント開発が動き出しています。
(出典:BeautyTech.jp)
これは今すぐ現場が変わる話ではありません。日本のサロンにいつ降りてくるかも、記事からは読み取れずわかりません。
それでも押さえておきたいのは、AIが「作る」段階から「試す環境ごと支援される」段階に入ったという点です。カウンセリング支援や予約最適化のような形で、いずれサロン向けにも降りてきます。
そのとき効いてくるのは、手元のデータが整っているかどうか。予約履歴、カルテ、施術内容の記録がバラバラのままだと、どんなツールが来ても使えません。準備は今日からできます。
みなさんのサロンではどうされていますか?