【最新理美容ニュース】髪質の多様性に スタッフ教育は追いついているか
「くせ毛は専門分野」でいいのか——英国の美容教育から届いた問いかけ
英国の美容業界誌 Hairdressers Journal が2026年8月3日、アフロヘア専門家でAscend共同創設者のナオミ・ブルックス氏へのインタビューを掲載しました。
ブルックス氏は20年以上のサロン経験を持つ教育者で、「テクスチャーヘア(くせ毛・縮毛)は専門分野の一つではなく、美容師教育の必須要素として扱われるべきだ」と主張しています。同氏は「教育者になったのは肩書きを増やすためではなく、業界に長く存在してきたギャップを認識したことから始まった」と語っています。
同氏の講座では、カールパターンの理解、製品選択、髪の健康、保護スタイリング、カウンセリング、テクスチャー特有の技術を扱います。受講者が講座の終了時点で、扱い慣れない髪質への不安を克服し、すぐに現場で実践できる状態になることを目指しているとのことです。
(出典:Hairdressers Journal)
これは英国のアフロヘアを巡る話ですが、「自店のスタッフ教育は、実際に来店される方の髪質の幅をカバーできているか」という問いに置き換えると、日本のサロンにもそのまま当てはまります。
日本の現場でこれに当たるのは、強いくせ毛、多毛・剛毛、加齢による髪質変化、あるいは近年増えている外国にルーツを持つお客様の髪質などです。「あのお客様は◯◯さんじゃないと対応できない」という状態が生まれているなら、それは個人の得意分野ではなく、店としての教育のギャップかもしれません。
指名が特定スタッフに偏る、扱い慣れない髪質のご新規様を無意識に敬遠してしまう——こうした兆候は、売上や離脱の数字に出る前の段階でカリキュラムを見直すサインになりえます。
「専門分野だから一部のスタッフだけができればいい」と切り分けるのか、「基礎教育の一部として全員が身につけるべき」と位置づけるのか。この線の引き方ひとつで、5年後の店の対応力はかなり変わってくるように思います。
みなさんのサロンではどうされていますか?