【最新理美容ニュース】金利上昇、物件支援、メンズ需要 サロン経営の判断材料6本
【2026年8月5日の美容ニュース】
マル経融資は2.70%に 日本公庫が8月の融資金利を改定
日本政策金融公庫が8月3日付で貸付金利を改定しました。小規模事業者経営改善資金(マル経融資)の金利は前月から0.1ポイント上がり、2.70%となっています。
2025年5月時点では1.70%だったため、15カ月で約1ポイントの上昇です。あわせて無担保融資の基準金利(税務申告2期終了時)は3.60〜5.30%、有担保融資は2.60〜4.80%となっています。実際の適用金利は融資の種類や条件によって変わります。
(出典:理美容ニュース)
同じ金額を借りるにしても、金利が1ポイント変われば返済総額は数十万円単位で変わります。1年前に作った事業計画書をそのまま使っていると、返済負担を実際より軽く見積もったまま進んでしまうことになります。
これから借りる予定のある方は、月々の返済額を今の金利で引き直したうえで、損益分岐に必要な来店数が何人増えるのかまで落とし込んでおくと、判断がぶれにくくなります。
金利が上がる局面では、「借りられるかどうか」よりも「いつ借りるか」のほうが経営判断になります。とはいえ先送りすれば機会損失も積み上がるので、待つこと自体にもコストがあるという前提で考えたいところです。
タカラベルモント、理美容サロン向け「サロン物件支援サイト」を公開
タカラベルモントが、理容室・美容室の開業や移転を支援する「サロン物件支援サイト」を公開しました。居抜き物件を中心に、理美容サロンに特化した物件情報を掲載します。
不動産の専門担当者による個別相談とLINEの相談窓口を用意し、閉店を予定しているサロンからの相談にも対応します。退去したいサロンと出店したいサロンをマッチングする仕組みです。対象は首都圏エリアが中心で、今後順次拡大する予定とされています。
2026年8月3日から2027年3月31日までの成約が対象で、通常25万円の造作譲渡企画料が設備購入額に応じて割引されます。100万円以上で15万円、200万円以上で無料になります。
(出典:理美容ニュース)
開業時の物件探しは、条件そのものよりも「どれだけ情報が入ってくるか」で結果が決まる部分があります。一般の不動産サイトには出てこない居抜き案件が集まる導線があるかどうかは、初期費用に直接響きます。
閉める側の相談も受けているのが特徴です。これは今すぐ独立を考えていないオーナーにとっても、将来の出口を考えるときの選択肢になります。
「開業する人」と「たたむ人」を同じ窓口でつないでいる点が、これまでの物件紹介と違うところです。サロンの設備は次の人がそのまま使えるものが多く、うまく循環すれば双方の負担が減ります。
アルテグループ、「GRAND」初のメンズサロンを姫路にオープン
アルテジェネシスのグループ会社であるニューヨーク・ニューヨークが、「GRAND 姫路店」を8月1日にオープンしました。GRANDブランドとしては初のメンズサロンになります。
パーマスタイルを強みとしたトレンド対応型の施術を提供し、若年層の男性の美容意識の高まりに対応するとしています。今後は大阪・京都・滋賀・兵庫といった関西の主要エリアでの展開を計画しています。
(出典:理美容ニュース)
メンズ客が増えているという実感は多くのサロンにあると思いますが、既存店の中でメンズを取りにいくのか、業態そのものを分けるのかで打ち手はまったく変わります。
既存店で取りにいくなら価格帯と回転の設計が、業態を分けるなら人材と立地の確保が課題になります。既存ブランドを持つ会社があえて別業態を立てたという事実は、前者だけでは取り切れない需要があるという判断の表れとも読めます。
メンズを「ついでのメニュー」として扱うか、独立した事業として設計するか。店舗規模の大小にかかわらず、一度立ち止まって決めておきたい論点です。
パーフェクト社の「AI美容」事例 酷暑を商機に変えたB2B SaaSモデル
バーチャルメイク技術を手がけるパーフェクト社の事例が取り上げられています。同社はかつて消費者向けアプリの収益化に行き詰まりましたが、ブランドのEC基盤に技術を組み込むB2B SaaSモデルへ転換し、安定した収益を確立しました。
記事では、40℃を超える酷暑による外出控えのなかで、自宅でリアルな接客体験を提供するバーチャルメイクが需要を獲得していると報じられています。同社の発表によれば、オンライン購入率は最大2.5倍、返品率も大幅に減少したとのことです。
(出典:美容経済新聞)
猛暑で客足が鈍る時期は、来店そのものを増やそうとするよりも、来店前の接点を厚くするほうが手を打ちやすい場面があります。仕上がりイメージの共有やカラーの相談を来店前に済ませておけば、当日の滞在時間も短くできます。
大掛かりなシステムを入れなくても、LINEでの事前カウンセリングや過去の施術写真を使ったイメージ共有など、今ある道具でできることから始められます。
「暑いから仕方ない」で終わらせず、暑い時期だからこそ来店前の準備で差がつくと考えると、打ち手が見えてきます。
中野製薬「ラデュラ ダメージケア」9月4日発売 ボリューム不足とダメージに同時対応
中野製薬がヘアケアブランド「ラデュラ」から、新シリーズ「ダメージケア」を9月4日に発売します。大人女性が抱える「髪のボリューム不足」と「ヘアカラーやパーマによるダメージ」という2つの悩みに同時に対応するシリーズです。
毛髪補修成分の加水分解ケラチンが毛髪内部に浸透してCMCを補修し、スクワランなどの保湿成分が失われた脂質を補います。シャンプーの「Bond成分」とトリートメントの「Fix成分」が複合体を形成する「Bond-Fix Complex」により、洗うたびにハリ・コシを与えるとしています。
(出典:理美容ニュース)
ボリューム不足とダメージが同時に出はじめる年代のお客さまには、どちらか一方の商品を勧めても納得感につながりにくいところがあります。「両方に効く」という設計は、そのまま提案の言葉として使えます。
秋は店販の入れ替えを検討する時期でもあります。9月発売なので、今のうちにカウンセリングでどう切り出すかを決めておくと、発売と同時に動けます。
製品そのものより、大人世代の複合的な悩みをどんな言葉で整理して伝えているかが参考になります。同じ考え方は、いま扱っている店販商品の勧め方にも応用できます。
『HAIR MODE』2026年9月号 「似合わせ」を多角的に探る
『HAIR MODE』2026年9月号(No.798)の特集は「思い込みから脱却する『似合わせ』と『女性像』」です。
誌面では「似合わせとは、髪形ではなく存在そのものをつくるという感覚」という小林和哉氏の言葉を紹介し、似合わせをサロンの強みとして捉える視点から多角的に掘り下げています。特別企画では、美容師免許が必要なまつ毛施術の最新動向として、LED技術など新しい施術方法の広がりも取り上げられています。定価は2420円(税込)です。
(出典:理美容ニュース)
似合わせは、スタッフ教育のなかでもっとも言語化しにくい領域のひとつです。ベテランほど感覚で判断できてしまうため、後輩に伝えるときに「なんとなく」で終わってしまいがちです。
こうした特集は、店内で共通の言葉をつくるきっかけとして使えます。読んだ内容をそのまま教えるというより、自店ではどう考えるかを話し合う材料にすると効果的です。
技術の話に見えて、実はカウンセリングと教育の話です。自分の店では似合わせをどう教えているか、一度言葉にしてみると整理が進みます。
みなさんのサロンではどうされていますか?