【理美容ニュース】白髪を活かす秋のトレンドと 訪問美容という選択肢
【2026年8月20日の美容ニュース】
50代からの秋ヘア 白髪を活かすグラデーションと「スタックボブ」
白髪に対抗せず、地毛になじませる「グレイブレンディング」が定着してきています。半永久染毛剤を使って自毛となじませることで、伸びてきても境目が目立ちにくく、自然な仕上がりになります。
カットでは、あごラインボブをアップデートした「スタックボブ」が挙がっています。前下がりのラインと長めの前髪が特徴で、顔周りにレイヤーを入れて華やかさを出すスタイルです。
立体感のあるカラー、顔周りの明るさ、動きのある長さ、そして自宅で再現できるカット。この4つが、今年の秋のトレンドの中心とされています。
(出典:WWDJAPAN)
グレイブレンディングは境目が目立ちにくくなるぶん、メンテナンスの頻度を下げられます。来店サイクルは伸びますが、白髪を理由に染めること自体をやめてしまう層をつなぎ留められます。
スタックボブは「カットそのものがスタイルを完成させる」形なので、自宅での再現性が高いのが強みです。
白髪を隠す前提の提案しか持っていないと、この層の相談に応えきれません。染めない選択も含めて複数の道筋を出せると、50代以上のお客様の相談相手になれます。
ReFaが夜間の髪ダメージに着目した「SLEEP LINE」を発売
株式会社MTGの「ReFa」が、「ReFa MILK PROTEIN HAIR CARE SERIES」から「SLEEP LINE」を発売します。
夜間の髪は、枕やシーツとの摩擦、圧迫された状態での寝返り、濡れ髪・半乾きの状態などによってダメージを受けやすい、という着眼点の商品です。
夜のあいだ髪に密着するカプセルがじんわり浸透して補修する「ナイトカプセル処方」を採用しています。
(出典:理美容ニュース)
「夜のダメージ」は、お客様に説明しやすく納得も得やすい切り口です。半乾きで寝る習慣のある方には、乾かし方の指導とセットで話せます。
商品を扱うかどうかは別として、「濡れたまま寝ると傷む」という説明の裏づけとして使えます。ホームケアの指導ネタが一つ増える、という受け止め方でよいと思います。
なお価格・発売日・サロン専売かどうかは、記事からは確認できていません。
コラーゲンサプリを聞かれたときの答え方
コラーゲンサプリの品質基準として、腸管から吸収されやすい分子量約2000Daの魚由来加水分解ペプチドが最適だとしています。
効果を高める飲み方としては、コラーゲン合成を助けるビタミンCとの併用、酸化を防ぐ個包装での夜間摂取が挙げられています。
サロンでの接客時に、どうアドバイスするかという切り口で書かれた記事です。
(出典:美容経済新聞)
インナーケアを聞かれたときに、「なんとなく良さそう」ではなく、分子量や併用成分という基準で答えられるようになります。髪や頭皮の相談から派生する話題でもあります。
ただしサプリの効果を断定的に語るのは避けたい領域です。「選ぶときの基準」として伝える分には役に立ちますが、効果効能の言い切りは薬機法の観点からも危険です。
記事が引用している研究の詳細までは確認できていません。効果には個人差があります。
人生最後のヘアカットも 「訪問美容師」という仕事
代官山・中目黒の「バイザサロン」でオーナーを務める金澤真由美さんは、サロンワークと並行して訪問美容に取り組んでいます。
原宿の有名サロンで約10年勤務した後、祖父の入院時に髪を切りに行けなかったこと、そして亡くなった後に伸びた髪を見たことが転機となり、介護関連の資格を取得。ヘルパーや福祉美容の現場を経て、2016年に「バイザサロン」を立ち上げました。
訪問美容では、完璧なデザインより「つらくない」ことを優先します。身体の状態や生活環境に合わせて、実際にセットできるスタイルを提案する。「髪だけではなく生活も見る」というアプローチです。
(出典:WWDJAPAN)
「髪だけではなく生活も見る」という視点は、サロン内の施術にもそのまま通じます。
一方で、東京では移動や駐車場・駐車料金が負担になり、1日に担当できる人数に限界があるという実務的な制約も語られています。
訪問美容は志だけでは続きません。記事でも「美容も医療や介護の中にねじ込んでいただきたい」と、仕事として成り立たせる仕組みの必要性が語られています。関心があるなら、まず介護関連の資格と、紹介してくれる関係先の確保からになりそうです。
成分名の誤字一文字で、発売直後の商品が販売停止に
良品計画は8月19日、「無印良品」が10日に発売した“着るスキンケア”全8品を一時販売停止すると発表しました。
理由は、外箱に記載した成分名の「アスパラギン酸」を「アスバラギン酸」と誤記していたこと。表記を修正し、10月上旬以降の販売再開を予定しています。
(出典:WWDJAPAN)
成分表示の一文字の誤りで、発売直後の商品が全品販売停止になった事例です。サロンでオリジナル商材やPOP・メニュー表を作る場合も、成分名や効能の表記は同じ厳しさで見られます。
自作のPOPやSNS投稿で成分名や効果を書くとき、原典であるメーカーの表示をそのまま写しているか確認したいところです。うろ覚えで書き換えると、この事例と同じ種類のミスになります。
なお、どの法令のどの条項に関わる話かは記事に記載がありませんでした。
取引先の決算をまとめて追える「決算カレンダー」
美容業界の上場企業の決算発表時期をまとめたページが、8月20日に更新されました。エム・エイチ・グループの情報が追加されています。
大手サロン、有力メーカー、ディーラーのIR情報を一覧で確認できる構成です。
(出典:Beautopia)
取引しているメーカーやディーラーの経営状態を、決算というかたちで定期的に確認できます。仕入先の体力を知っておくことは、取引条件の交渉や乗り換え判断の材料になります。
毎回ニュースを追わなくても、このページをブックマークしておけば決算期にまとめて確認できます。
常時更新されるまとめページなので、閲覧するタイミングによって内容は変わります。
70年前の「理髪車」が、いま観光列車として人気に
大正から昭和にかけて木材運搬に使われた木曽森林鉄道(1916〜1976年)に、理容専用の車両「理髪車」が設けられていました。
伐採などのため長期間山に入る「杣(そま)」や、木材の運搬を担う「日用(ひよう)」と呼ばれた人たちの髪を切るため、1955年に導入されたものです。延べ2万人以上の髪をカットしたといいます。
21世紀になって復活し、いまでは観光列車として人気を集めています。
(出典:理美容ニュース)
お客様が来られないなら、こちらが行く。この発想は、同じ日に報じられた訪問美容の記事とまったく同じ構図です。
70年前の山の中で、すでに同じ課題に同じ答えが出されていたことになります。
実務に直結する話ではありませんが、「美容室はどこにあるべきか」を考えるきっかけとしては、なかなか良い題材だと思います。
みなさんのサロンではどうされていますか?