はじめに
20坪以上の大型サロンのリニューアルにおいて、空間デザインとロゴ等のグラフィックを連動させる「トータルブランディング」は強力な世界観の確立に直結します。
東京都渋谷区神宮前の「é.dit tokyo」は、約2,000〜2,500万円の投資で既存のコンクリート骨格と新素材を融合させ、近未来的なアート空間を実現したフルリニューアル事例です。
物件・サロンのスペックデータ
21.5坪の空間にセット面10席・シャンプー4台を配置。既存のコンクリートにミラーやステンレスなどの無機質な素材を掛け合わせ、アートミュージアムのようなエッジの効いたモダン空間を構築しています。
| 項目 |
内容 |
| 店名 |
é.dit tokyo |
| エリア |
東京都渋谷区神宮前(表参道エリア) |
| 広さ |
21.5坪(約71.07㎡) |
| セット面数 |
10席 |
| シャンプー台 |
4台(リアシャンプー・フルフラットタイプ) |
| ターゲット |
30〜50代男女(ハイエンド層) |
| 内装工事費 |
約2,000〜2,500万円(解体費含む) |
| 物件状態 |
美容室改装 |
| デザインテイスト |
フューチャリスティック・モダン/ミニマル・エッジー |
施工事例ギャラリー




店舗デザインの「こだわり」と「工夫」
Q. 今回の空間コンセプト「アートに溶け込んで」は、どのように空間に落とし込まれていますか?
既存のコンクリートの質感に、ミラーやステンレスといった無機質な新素材を合わせ、鮮やかなカラーを意匠的に配置することで近未来的なアート空間が表現されています。
お客様自身が「アートの一部に溶け込む」ようなインスピレーションを刺激する空間設計がなされています。ベースとなる空間には既存のコンクリートの質感がそのまま活かされ、そこにミラーやステンレスなどの無機質でソリッドなキャンバスが構築されました。そこにアクセントとなるカラーが大胆に配置されることで、近未来的でありながら洗練されたアートミュージアムのような空間に仕上がっています。
Q. トレンドの中心地である「表参道」という立地に対して、デザイン面で意識されたことは何ですか?
ターゲット層を広げるため、古いコンクリートの「ラフさ」と新素材の「シャープさ」を意図的に対比させ、都会的でジェンダーレスな空間へと一新させています。
感度の高い顧客層に向け、他にはない最先端の空気感が追求されました。以前の女性メインの可愛らしいテイストからターゲットの幅を広げるべく、古いコンクリートのラフさと新しい素材のシャープさを意図的にぶつけるアプローチがとられています。この「既存の骨格×新素材」の強いコントラストが、エッジの効いた雰囲気を生み出し、男性客にも響くジェンダーレスな空間へのリブランディングを成功させています。
Q. 外観(ファサード)や、その他のデザインツールで工夫された点はありますか?
インバウンド需要を見据え、海外価格表をファサードデザインの一部として統合。さらにロゴやポストカード等のツールも空間デザインと一気通貫で制作されています。
表参道という立地特性上欠かせないインバウンド需要への対策として、海外からの顧客に向けた価格表が単なる看板としてではなく、外観デザインの一部としてスタイリッシュに組み込まれました。また、店名変更に伴い、内装だけでなく新しいロゴデザインやポストカードなどの顧客接点ツールも一貫してプロデュースされており、ファサードの仕掛けから手渡すカードまでひとつの世界観で繋がる強力なブランディングが確立されています。
プロが解説!この内装の成功ポイント
1. トータルブランディングの一気通貫
空間デザインにとどまらず、ロゴ・ポストカード・価格表まで同一のデザインコードで統一することで、来店前から来店後まで一貫した世界観を顧客に体験させるブランディングが実現されています。
2. 「既存骨格×新素材」のコントラスト活用
スケルトンに戻さず既存のコンクリートを活かすことでコストを抑えながら、ミラーやステンレスなどの新素材を重ねることで唯一無二の空気感を生み出しています。リノベーションにおける費用対効果の高い手法です。
本記事の施工はWHATS Inc.が手がけました。サロン開業・内装リノベーションのご相談は、お気軽にお問い合わせください。