【11坪・2席】代官山のスケルトン物件を活かす「ナチュラル×ケミカル」空間。子連れでもゆったり過ごせるプライベートサロン
はじめに
11坪の物件にわずか2席を配置するという贅沢な空間使いは、ターゲット層(子連れ層)の満足度を高め、他店との明確な差別化を図る強力な武器になります。
代官山の美容室「Ormy」は、約850万円の予算でスケルトン物件の無機質さと古材の温かみを融合させた「ナチュラル×ケミカル」な空間を実現した成功事例です。本記事では、その具体的な内装ポイントとレイアウトの工夫を解説します。
物件・サロンのスペックデータ
11坪のスケルトン物件にセット面2席・シャンプー台1台をゆったりと配置。内装費850万円で、30〜40代女性をメインターゲットにした「ナチュラル×ケミカル」テイストの洗練されたプライベートサロンを構築しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | Ormy |
| エリア | 東京都渋谷区代官山 |
| 広さ | 11坪 |
| セット面数 | 2席 |
| シャンプー台 | 1台 |
| ターゲット | 30〜40代女性(子連れ層含む) |
| 内装工事費 | 850万円 |
| 物件状態 | スケルトン |
| デザインテイスト | ナチュラル×ケミカル/ヴィンテージライク |
施工事例ギャラリー





店舗デザインの「こだわり」と「工夫」
Q. 「ナチュラル×ケミカル」という今までにないコンセプトは、どのように空間に落とし込まれていますか?
ラボラトリー(実験室)のような静けさと無機質さをベース空間としつつ、そこにヴィンテージライクな古材を組み合わせることで、冷たすぎない温かみが演出されています。
「物件の持つ特徴を活かしたヴィンテージライクな内装にしたい」というオーナーの要望に応え、相反する要素がミックスされた空間設計がなされています。スケルトン物件の躯体を活かしたラボラトリー(実験室)のような静かで無機質なベース空間に対し、あえて経年変化を感じさせる温かな古材が配置されています。この「ナチュラル」と「ケミカル」の掛け合わせにより、代官山という感度の高いエリアにふさわしい、これまでにない洗練されたプライベート空間が表現されています。

Q. メインターゲットである30〜40代女性(特に子連れの方)に向けて、レイアウトで工夫された点はありますか?
11坪に対してセット面を2席のみに絞り、ベビーカーのままでもスムーズに入店・滞在できるような「ゆったりとした設計」が採用されています。
ターゲット層である30〜40代の女性客、特に小さなお子様連れのお客様が周囲に気兼ねなく来店できるよう、空間の「ゆとり」が最優先されています。11坪の広さがあれば通常3〜4席を配置することも可能ですが、あえてセット面を2席に抑えることで、ベビーカーを横付けできるほどのゆったりとしたレイアウトが実現されており、顧客にストレスを感じさせないプライベートサロンとしての価値が最大化されています。

Q. 施術を行うセット面など、機能面でのこだわりを教えてください。
空間の雰囲気を損なわないよう、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインでありながらも、サロンワークの機能性を十分に備えた「造作(オリジナル)のセット面」が採用されています。
意匠性と実用性を高いレベルで両立させるため、セット面の什器には既製品ではなくオリジナルで造作されたものが採用されています。空間のミニマルなデザインに合わせて極めてシンプルにまとめられていますが、スタイリストの動線や道具の収納といった機能性が緻密に計算されており、美しい空間デザインを維持したまま、効率的なサロンワークが行えるよう工夫されています。
プロが解説!この内装の成功ポイント
1. 「11坪・2席」のゆとりによる高付加価値化
利益効率を求めて席数を詰め込むのではなく、あえて「2席」に抑えたレイアウトは、メインターゲットである「30〜40代の子連れ女性」の潜在的なニーズ(周囲の目が気になる、ベビーカーが邪魔にならないか不安)を完全に解消します。この空間のゆとりそのものが、高いリピート率を生む最大のサービスとなっています。
2. スケルトン×古材の黄金比
スケルトン物件の無機質な躯体をそのまま「ケミカル」な要素として活かすことで、内装の造作コストを抑えつつ、古材の「ナチュラル」な質感を際立たせています。予算850万円の中でコンセプトを体現する、非常にクレバーな素材選びと言えます。
本記事の施工はWHATS Inc.が手がけました。サロン開業・内装リノベーションのご相談は、お気軽にお問い合わせください。