【理美容ニュース】支援金・業務提携・空間デザイン サロンの収益を広げる9月の一手

【2026年9月3日の美容ニュース】

HAIRCAMPとMOSHが提携 美容業界のクリエイター支援を強化

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美容業界に特化したオンライン学習サービス「HAIRCAMP」を運営するHAIRCAMP株式会社と、クリエイター向け販売プラットフォーム「MOSH」を運営するMOSH株式会社が、2026年9月1日に業務提携を発表しました。

提携の第1弾として、HAIRCAMPのオンラインサロン領域とMOSHのシステムを連携します。これにより、HAIRCAMPでオンラインサロンを運営するクリエイターは、MOSHの会員管理・決済・コンテンツ提供の機能をそのまま使えるようになります。

HAIRCAMPが持つ美容業界・教育・美容従事者との接点と、MOSHが持つクリエイタービジネスの運営基盤を組み合わせ、クリエイターの発掘からサービスの立ち上げ、運営、成長までを支える狙いです。

(出典:理美容ニュース

美容室で考えるべきポイント

サロンワーク以外の収入源をつくろうとしたとき、これまで一番の壁になっていたのは技術の中身ではなく、決済・会員管理・退会処理といった事務のほうでした。今回の提携は、その部分を外部の仕組みに任せられるようにするものです。

逆に言えば、仕組みが整うほど問われるのは「何を教えられるか」だけになります。日々のサロンワークで自分が何を判断しているのか、それを言葉にできているかどうかが、そのまま差になっていきます。

スタッフ教育のために作った資料や、後輩に繰り返し説明している内容は、すでに商品の原型を持っています。まずは社内向けに書き出してみるところからでも遅くありません。


高知市が物価高騰支援、理美容室に1施設4万円

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高知市の桑名龍吾市長は2026年9月1日の記者会見で、物価高騰の影響を受けている理容業・美容業・クリーニング業・浴場業の4業種を対象とした緊急支援策を、9月議会に提出すると発表しました。

19億4,800万円の補正予算案のうち、4億2,000万円あまりを4業種への支援に充てます。支援額は理容室・美容室が1施設につき4万円、クリーニング店が5万円、一般公衆浴場は営業時間に応じて5万円または10万円です。9月議会は9月8日に開会します。

物価高騰を受けた理美容業への自治体支援は、東京都八王子市や宮崎県などでもすでに実施されています。

(出典:理美容ニュース

美容室で考えるべきポイント

1施設4万円という金額そのものは、経営を左右する規模ではありません。ただ、この手の支援は自治体ごとに単発で出て、告知期間も短く、気づかないまま締め切られることがほとんどです。

高知市の分は9月議会での可決が前提なので、まだ確定ではありません。一方で、八王子市や宮崎県の例があるということは、同じ趣旨の制度が自分の地域でも出ている可能性があるということです。

市区町村の「生活衛生」「事業者支援」のページをブックマークしておくか、商工会議所からの通知を受け取れる状態にしておく。それだけで拾える情報が変わります。

補助金は、金額の大小より「探して申請する習慣があるかどうか」で差がつく類のものです。


発光ミラーに120色の照明 TikTok映えを押さえたメンズサロン

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東京・原宿にオープンしたメンズサロン「ANSWER原宿店」の内装事例です。20.6坪でセット面8席、シャンプー台3台、コールドスペース5席という構成になっています。

1店舗目はグレーのモルタル系内装でしたが、原宿店の店長の「インテリアショップっぽい内装にしたい」というひとことからベージュトーンへ方針を変更。床はムラ感のある塩ビタイル、壁はエイジング塗装で質感に奥行きを持たせています。

特徴的なのは、すべてイチから造作したというオリジナルの「発光ミラー」。動画撮影時にスタイリストと客の両方をきれいに見せたいという要望に応えたもので、既製品よりもリーズナブルに仕上がったといいます。店内照明は約120色に変化するものを導入しました。

一方で、回転率の高いメンズサロンの特性を考慮し、コールドスペースを5席確保。カラーやパーマの放置だけでなく、仕上げのスタイリングにも使われています。

(出典:Beautopia

美容室で考えるべきポイント

この事例で注目したいのは、内装のテイストそのものよりも「撮影環境」と「回転率」を同時に設計している点です。ふつうは相反する要素で、映えを優先すると席が減り、回転率を優先すると画が単調になります。

ANSWER原宿店は、鏡に光源を仕込むことで撮影の質を上げ、席そのものはコールドスペースを厚くして待機と仕上げを外に出しています。撮影のためのスペースを別に取っていないところが実務的です。

発光ミラーが既製品より安く仕上がったという点も見逃せません。SNS用の撮影環境づくりは、必ずしも大きな投資が前提ではないということです。

これから物件を探す方は、内装のテイストを決める前に「どこで撮るか」を図面に書き込んでおくと、後から照明を足す工事を避けられます。


神経系の調整で施術効果を高める「統合型美容モデル」の考え方

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美容サロンの技術力はかつてない水準に達し、結果は早く、明確に、数値化しやすくなりました。しかしその向上が、ひとつの限界を浮き彫りにしたという論考です。

刺激やプレッシャーに満ちた生活を送る顧客は、もはや美容的な結果だけを求めて来店するわけではなく、「日常をリセットする空間」を求めている。求められるニーズは、トラブル改善やエイジングケアから、神経系や精神面に関わるものへと移っているとしています。

神経科学の進展により、この話は感覚論から生理学の領域に移りました。ストレスや安心感といった内面的な状態が、炎症・細胞の再生・トリートメントの効果に直接影響することがわかってきており、自律神経系、コルチゾールの調整、オキシトシンの分泌は測定可能な指標になっています。

記事中では、NEURO-ESTHÉTIQUE®コンセプト創設者のFlorence Ansar氏の「警戒状態にある身体は、再生しません。安心状態にある身体こそが、再生するのです」という言葉が紹介されています。

一方で、高性能な機器と手技をただ並べるだけの「偽のハイブリッド」も指摘されています。意図のない薄暗い照明、神経系への理解に基づかない強要された呼吸、型通りの手技。これらは統合型であるかのような錯覚を与えるだけだとしています。

(出典:美容経済新聞

美容室で考えるべきポイント

エステ・スパ寄りの論ですが、ヘアサロンにそのまま置き換えられます。シャンプー、ヘッドスパ、カウンセリングは、まさに顧客の緊張が緩むかどうかが決まる工程だからです。

とくに実務的なのは「偽のハイブリッド」の指摘です。照明を落とす、BGMを変える、アロマを置く。どれもよくやる施策ですが、意図なく並べても効かないと明言しています。

たとえば強い刺激のある施術の直後にマッサージを足しても、身体はすでに防御態勢に入っているため調整にならない、という指摘は、そのまま施術順の話です。カラーの放置時間にヘッドスパを入れるのか、仕上げの前に入れるのかで、体感はまったく変わります。

単価を上げる方向を探しているなら、メニューを足す前に、いまのメニューの順番と時間配分を見直すほうが早いかもしれません。


『HAIR MODE』10月号特集「成人式、その先も。」

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『HAIR MODE』2026年10月号(No.799)の特集タイトルは「成人式、その先も。人生をともにデザインする」。人生の節目ごとに顧客に寄り添いながら歩んでいこうという趣旨の特集です。

理美容業界には昔から「生涯顧客」という考え方があります。顧客が歩む人生の伴走者として、ともに歳を重ねていくことは美容師にとって一つの理想だとしています。

特集では、今年創業45周年を迎えた地域密着型サロン「アトリエMIHO」の生駒美穂さんのキャリアと、後進に向けたメッセージも掲載。「良い美容師である前に、一人の素敵な女性になって」という言葉が紹介されています。

(出典:理美容ニュース

美容室で考えるべきポイント

成人式の準備が本格化するこの時期に、あらためて考えたいのが「その日で終わらせない設計」です。

成人式は単価の高い一日ですが、多くのサロンで翌年以降の来店につながらないまま終わります。振袖の着付けとヘアセットで来た顧客に、次の接点をどう作っているか。そこが「生涯顧客」と単発の売上を分けます。

就職、結婚、出産と節目は続きます。当日に次回予約を取ることだけが方法ではなく、その日の写真を送る、成人式限定の顧客カルテを残しておくといった小さな運用でも変わります。


新設「注目の美容師部門」初代1位は「ピクス ヘアー」miKa

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「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2026」で、今回新たに「注目の美容師部門」が設けられました。全国の人気ヘアサロン70軒の美容師189人へのアンケートによるものです。

初代1位は「ピクス ヘアー(PIX HAIR)」のmiKaさん、2位は「ハンク(Hank.)」の米澤香央里さん、3位は「リップスヘアー(LIPPS hair)」の平田みかさんでした。

選出理由として挙がったのは、「他とかぶらないファッションに似合わせた個性的なデザインカラーがまねできない」「ずっと頑張っている姿がかっこよくて刺激を受ける」「メンズメイクの先駆者」といった声です。

(出典:WWDJAPAN

美容室で考えるべきポイント

製品を選ぶ企画に、製品ではなく「人」を選ぶ部門が新設されたこと自体が、業界の評価軸の変化を示しています。

選出理由を読むと、フォロワー数や指名本数といった数字は一つも出てきません。挙がっているのは、作るスタイルの一貫性と、発信し続けている姿勢です。同業から名前が挙がる人は、そこで選ばれています。

スタッフの目標設定にも使える視点です。「今月何人指名を取るか」だけでなく、「自分は何を作る人だと思われたいか」を一度言語化してもらうと、SNSの投稿内容が変わってきます。

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