【16坪・3席】予算900万円で叶える「半個室」サロン。郊外立地で選ばれるナチュラル空間の作り方

はじめに

15坪前後の面積で「プライベート感」と「開放感」を両立させるには、造作壁の絶妙な高さ設定と、思い切ったコスト配分が重要です。

本記事では、東京都立川市にオープンした「FIK-en」の事例をもとに、総額900万円でAIミラー導入や半個室化を実現した、郊外型リラクゼーションサロンの空間設計を解説します。


物件・サロンのスペックデータ

16坪のオフィス仕上げ物件を改装し、セット面3席・シャンプー2台を配置。予算900万円の中で「見せる場所」と「隠す場所」のメリハリをつけ、ナチュラル&リラクシングな空間を構築しています。

項目 内容
店名 FIK-en
エリア 東京都立川市上砂町(西武新宿線)
広さ 16坪(約52.89㎡)
セット面数 3席(半個室仕様)
シャンプー台 2台(フルフラットタイプ)
内装工事費 約900万円
物件状態 オフィス仕上げ

施工事例ギャラリー


【Experience】

オーナーが語る「こだわりのポイント」と「工夫」

Q. 15坪のゾーニングで特にこだわった点は?

この美容室の最大の特徴は、「人との繋がりを深められる場所にしたい」というオーナー様の温かい想いを形にした**「カウンター什器兼ベンチ」**です。
レジ機能と待合ベンチという用途の異なる2つをひとつのデザインに統合することで、空間全体のテーマである「つながり」を視覚的かつ機能的に表現しています。
施術エリアの間仕切り壁は、スタッフがお客様の様子を目視で確認できつつも、お客様ご自身はゆったりとくつろげる絶妙な高さに設定しています。
シャンプーエリアは、ヘッドスパなどのメニューに合わせてあえて個室化し、間接照明のみに絞ることで、お客様が心からくつろげるリラックス空間を創出しています。

Q. 郊外という立地で、お客様に選ばれるためにどのような工夫をしましたか?

都心から離れた郊外だからこそ「ここに来る価値」を感じてもらうため、最新の「AIミラー」を導入し、周囲の目を気にせず相談できる半個室空間を設計しました。

当店は男女問わず、ファミリー層も多く訪れる郊外にあります。そのため、ベビーカーをそのまま置けるゆとりを持たせました。

また、髪や頭皮のデリケートな悩みを気兼ねなく相談できるよう、セット面を半個室化しています。

完全個室ではないため、スタッフの移動や連携もスムーズで、オペレーション効率とプライバシーを両立できました。

Q. 予算900万円をどのように配分しましたか?

店舗の顔である「レセプションエリア」に最も投資し、シンボルツリーとしてオリーブの木を配置。逆にバックヤードはクロスを貼らず塗装のみにするなど、徹底したコストカットを行いました。

『人との繋がり』を表現するため、レジと待合ベンチを一体化させた特注のカウンター什器を作りました。ここには平和や安らぎを意味する『オリーブの木』を飾っています。

その分、お客様の目に触れないバックヤードは最低限の仕上げに割り切ることで、見える場所のクオリティを上げることができました。


プロが解説!この内装の成功ポイント

1. シークエンス(連続性)体験の設計

エントランスから施術エリア、シャンプーエリアへと進むにつれて、造作壁と照明を切り替え、心地よい「流れ」を作っています。

2. 空間のメリハリ投資

15坪前後のサロンでは予算配分が鍵を握ります。バックヤードの壁紙を省略するといった大胆な「引き算」が、900万円という予算内での高見えを実現しています。


本記事の施工はWHATS Inc.が手がけました。サロン開業・内装リノベーションのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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